理学部学生の就職先はどんな業界が多い?取得できる資格や就職対策も紹介

数学科や物理学科、化学、生物学科など学問を深く研究するというイメージがある理学部ではどのような就職先が人気なのでしょうか。工学部より学問色が強いとされている理学部は大学院に進学するイメージが強いですが、就職する人も一定数います。

ここでは理学部の学生におすすめの業界や理学部学生の学科別就職先などをご紹介します。理学部で取得できる資格や就職対策なども解説するので参考にしてください。

理学部の学生におすすめの就職先4選!
目次

理学部の就職のポイント

まず理学部の就職のポイントを解説します。就職のポイントは自分の強みを活かせる仕事をどのように探すかです。

専攻分野を活かせる仕事を探す

自分が大学で学んだ専攻分野を活かせるという基準で仕事を探すという方法があります。自分の知識や研究成果をそのまま生かせるような仕事だと、志望動機などが考えやすいといったメリットがあります。

しかし理学部だと物理学科や数学科、化学系学科など学科ごとで学んだ知識は異なります。この考え方は学科によっては選択肢が狭まってしまうこともあるので注意してください。

研究から得られたスキルを活かせる仕事を探す

専攻分野の知識だけでなく、研究や経験から得られたスキルを活かせるような仕事を探すという方法もあります。例えば研究の過程で身についた論理的な思考や分析力、数値を扱うことに抵抗がないことなどが挙げられます。このようなスキルは理系職以外にも様々な仕事に活かすことができます。

研究職になるには大学院進学も考える

理系の学部に所属している学生の多くが一度は研究職という選択肢を考えると思います。研究職の道は狭き門です。採用人数が少なく、応募している学生も院生が多いです。

研究職はより専門的な知識や研究成果が有利に働くので、大学院卒業が応募条件になっている場合もあります。研究職に就きたいと考えているなら大学院進学も考慮しましょう。

理学部の学生にお勧めの就職先4選!

理学部の学生にお勧めの就職先を紹介します。理学部で学んだ知識や経験から得られたスキルなどが活かせる業界をいくつか紹介します。是非参考にしてみてください。

IT業界

理学部の学生、特に物理学科や数学科の学生の就職先で最も多いのは情報通信、IT業界です。大学の学びから得た論理的思考や分析力を活かしやすいという理由からエンジニアやアナリストを選択する人が多いです。

金融業界

銀行や証券会社、保険会社といった金融業界は理学部の数値を扱う能力や分析力を活かせる専門職があります。例えば自社の金融商品を開発するのに必要な分析や設計の仕事を担う、アクチュアリーやファンドマネジャー、アナリストなどの専門職です。職種によっては院卒以上の学生を応募条件にしていることもありますが、学部卒でも募集されている職種もあります。  

企業の研究職

企業の研究職も理学部の学生の就職先として人気の職種です。特に理学部の化学系学科の学生が多いです。例えば食品や飲料、化粧品のメーカーなどの研究職が挙げられます。前述したように研究職は倍率が高く難関といえます。高度な知識や研究実績が評価されやすく、院卒が条件であることも多いです。

教育業界

教員資格を取って教師になったり、塾などの教育業界に進む人もいます。学部に教職課程の授業が設置されていれば資格を取りやすいということもあります。自分が学んできたことや知識をそのまま活かせる職業の1つです。

理学部の学科別就職先を紹介

物理学科の学生の就職先

物理学科の学生は就職せずに大学院へ進学する人が多いですが、学部卒で就職する人もいます。学部卒の物理学科学生が就職しているのは、公官庁・金融・コンサル・IT・メーカー、建築関連企業のなどが多いです。

大学院を卒業した場合の就職先も学部卒とあまり変わらず、公官庁・金融・IT・メーカーなどとなっています。

生物学科の学生の就職先

生物学科の学生も大学院へ進学する割合が高いです。そして大学院を卒業した後も研究機関などで研究を続ける人が多いです。

就職先としては、大学・国立研究所・民間研究所・公官庁などがあります。化学系、製薬、食品系などのメーカーで研究職につく人も多いです。

数学科の学生の就職先

数学科は物理学科や生物学科に比べて就職がしやすいと言われています。数学科出身の学生が就職しているのは、保険金融・メーカー・公官庁などが多いです。

数学科で学ぶ知識は統計などにいかせるため、コンピュータ関連会社や金融機関などの企業や役場・役所などからの需要が高くなっています。

化学科の学生の就職先

化学科も、理学部の中では比較的就職に強いとされています。化学科の学生の就職先としてはやはり化学メーカーが多いです。

化学メーカー、電機メーカー、電子部品メーカーなどでの研究・開発職では、化学科の学生の需要は非常に高くなっています。

理学部で取得できる資格

取得できる資格は大学により異なりますが、ここでは多くの大学の理学部で取得できる資格の一覧を学科別にご紹介します。

物理学科で取得できる資格

・高等学校教諭一種免許(数学)
・中学校教諭一種免許(数学)
・測量士補
・博物館学芸員

生物学科で取得できる資格

・高等学校教諭一種免許(数学)
・中学校教諭一種免許(数学)
・博物館学芸員
・自然再生士補

数学科で取得できる資格

・高等学校教諭一種免許(数学)
・中学校教諭一種免許(数学)
・測量士補
・博物館学芸員

化学科で取得できる資格

・高等学校教諭一種免許(数学)
・中学校教諭一種免許(数学)
・博物館学芸員
・毒物劇物取扱責任者
・甲種危険物取扱者受験資格

理学部の学生におすすめの就職対策

学科や専攻にこだわらない

理学部学生の就活で成功のポイントとなるのは、学科や専攻にこだわらないことです。学科や専攻にこだわると選択肢が狭まり、自分に本当に合う職場を見つけるチャンスを逃してしまう可能性があります。

就活でアピールできることは専門知識だけではありません。これまでに身につけたスキルや経験は多様な分野でいかすことができるはずです。はじめから分野・業界・職種を絞り込みすぎずに、幅広い業界や職種を見てみてください。

文系就職も視野に入れる

理学部のような理系学部だからといって、事務系の職種の就職に不利ということはありません。理学部の学びで得られた論理的思考や分析力、数理能力は営業などのいわゆる文系職種でも役立てることができます。

選考時においても他の文系学生にはないような理学部ならではの強みを活すことできます。理系職だけでなく文系職など幅広い職種を見てみてください。

インターンシップに参加する

ホームページやパンフレットなどの媒体だけでは得られる情報に限りがあります。少しでも気になった業界や企業があれば、インターンシップに参加してみましょう。

インターンシップでは実際に働いている社員の方と話すことができ、より実りのある情報を得ることができます。社員の方が就活をしていた時の話や活躍できる仕事について聞いてみて、自分が働いたときの具体的なイメージが持てるようにしましょう。

最後に

理学部の学生は大学院に進学する人も多いですが、大学によっては就職する割合が高いところもあります。理学部の学生の就職先は専門分野が活かせる仕事だけとは限りません。専門知識だけでなく、研究や今までの経験で得られたことをアピールすることができます。文理問わず様々な企業や職種を検討してみてください。

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