就活では、長所や短所を聞かれることも多いですよね。自己PRでは何を長所としてアピールするか決まりましたか?「アピールポイントは、強いて言えば努力家なところ…」という学生も多いと思います。
でもこの「努力家」という言葉、なんだかありきたりでどうアピールすればいいのかと悩んでいませんか?
「努力家」も立派なアピールポイントです。ここでは「努力家」の効果的なアピール方法について、わかりやすい文章構成や具体的な例文もご紹介しながら解説します。
- ・就活の自己PRで「努力家」であることをアピールするのはあり?
- ├自己PRで「努力家」は有利? 不利?
- ├当たり前と思われないよう注意が必要
- └面接官が知りたいのは、「これまでの努力」と「これからの努力」
- ・自己PRで「努力家」を効果的にアピールするには
- ├自分がどんな努力家タイプかを見極める
- ├客観的な視点で考える
- ├具体的なエピソードとともに伝える
- └努力を他の言葉で言い換えてみる
- ・自己PRで「努力家」をアピールするためのわかりやすい文章構成と作成のポイント
- ├自己PRはできるだけ簡潔にまとめる
- ├自己PRでは3つの要素で組み立てる構成がおすすめ
- ├自己PRは企業が求める人材を意識して
- └「努力」のアピールでは差別化が重要
- ・自己PRで「努力家」をアピールするエピソード例文
- ├「コツコツ努力できる」の例文
- ├「全力で努力する(短期集中型)」の例文
- └「何があっても諦めないで立ち向かっていける」の例文
- ・就活の自己PRで「努力家」を効果的にアピールするために必要な準備
- ├企業の求める人材を知る
- └インターンシップに参加して仕事内容の理解を深める
- ・最後に
就活の自己PRで「努力家」であることをアピールするのはあり?
自己PRで「努力家」は有利? 不利?
「努力家」であることをアピールするのは、有利とも不利とも言えません。自己PRのアピールで大切なのは、どんな要素を選ぶかということではないからです。
というのも企業の面接官は、学生にどのようなアピールポイントがあるのかということに注目しているわけではありません。そのアピールポイントに対して、学生がどんな説明をするのかに注目しています。
就活生のみなさんに覚えておいていただきたいのは、就活の自己PRで重要なのは「伝え方」だということです。
当たり前と思われないよう注意が必要
しかし自己PRで「努力家」をアピールするときには注意も必要です。社会人として努力ができることは当たり前だと考える採用担当者も多いので、ただ単に「努力ができます」というだけでは効果的なアピールになりません。
努力についての具体的なエピソードやその結果どんな成果をあげられたのかを魅力的なストーリーとして語ることができれば有効なアピールになります。
面接官が知りたいのは、「これまでの努力」と「これからの努力」
大切なのは、「どのように頑張れる人なのか」を伝えることです。面接官が知りたいのは、「学生たちがこれまで、どんなことがきっかけで頑張り、どのように努力して、結果どう感じたか」です。そして「入社してからはどのように努力してくれるか」、というところを知りたいと思っています。
ゼミやサークルで仲間と一緒に頑張ったことでもいいですし、インターンなどを経験している人はその時の体験を話すのも良いでしょう。大学受験や資格試験で、必死になって勉強したことでも良いと思います。自分の人生で一番頑張ったことを思い出してみてください。
自己PRで「努力家」を効果的にアピールするには
自分がどんな努力家タイプかを見極める
努力とは、目的を達成するために力を尽くすことです。こうした姿勢や行動が習慣化されている人は「努力家」といえるでしょう。
努力といっても、様々な努力のタイプがあります。長期的にコツコツと努力することが得意なのか、短期的に集中力して努力することが得意なのか、自分の努力タイプを見極めておきましょう。タイプを把握しておくことで、より効果的なアピールができるようになります。
客観的な視点で考える
「努力家」というのは非常に主観的な要素なので、アピールするのが難しいものです。努力したことを他者に伝えるには、自分のしてきた努力を客観的に捉えて、相手がイメージしやすい言葉に置き換える作業が必要です。
具体的なエピソードとともに伝える
勉強や部活、アルバイトで努力したことなど、具体的なエピソードを交えて伝えると、「努力家」であることを効果的にアピールできます。資格取得や試験など、何か目標に向かって努力した体験をもとにするのもいいでしょう。
エピソードでは「どんな努力をしたか」だけでなく、「問題についてどのように考えたか」ということも合わせて盛り込むようにします。
努力を他の言葉で言い換えてみる
一言で「努力」といっても、コツコツ頑張るだけではありません。さまざまな種類の努力がありますよね。
「努力」という言葉は多くの就活生が使う言葉なので、差別化を図るためにも、他の言葉で言い換えることができないか考えてみましょう。
・最後まで諦めずに努力を続けられる → 「粘り強さ」がある
・目標に向かって努力をするのが好き → 「向上心」がある
・困難な状況でも努力を諦めない → 「忍耐力」がある
・自ら考え工夫して努力することができる → 「主体性」がある
「努力」を他の言葉で言い換えて、「あなたならではの強み」をアピールするようにしましょう。
自己PRで「努力家」をアピールするためのわかりやすい文章構成と作成のポイント
ここでは就活の自己PRで努力家であることをアピールする時のポイントとまとめやすい文章構成について解説します。
自己PRはできるだけ簡潔にまとめる
就活のES(エントリーシート)や面接では、範囲や時間が限られているため、自己PRの内容をいかに簡潔にまとめるかということが重要です。できるだけ無駄な表現はなくして、シンプルにまとめることを心がけてください。
自己PRでは3つの要素で組み立てる構成がおすすめ
次の3つの要素で組み立てると話がスムーズにつながり、簡潔にわかりやすくまとめることができます。
①結論
②具体的なエピソード
③仕事で強みをどういかすか
①では、「私の強みは、コツコツと地道に努力できることです」というように一言で強みを伝えます。努力のタイプがイメージできるようなフレーズを考えましょう。
②では、どんな努力をしたのかというエピソードを語ります。「何日間継続して行った」などできるだけ具体的に表現するのがポイントです。その結果どんな成果をあげたかまで書けるとさらにいいです。
最後に③で、その強みを仕事でどういかすかを書きましょう。「努力ができる性格をいかしたい」というのでもいいですし、努力の結果身につけたスキルや学びを仕事でいかせないか考えてみてください。
自己PRは企業が求める人材を意識して
就活で自己PRを考える際は、企業が求める人材を意識することが重要です。どんなに素晴らしいエピソードでも企業の求める人物像と一致しなければ採用にはつながりません。
企業研究、OB・OG訪問、インターンなどで企業で活躍しているタイプや企業が求める人物像を調べて、そのイメージに合う強みや表現を考えるといいでしょう。
「努力」のアピールでは差別化が重要
就活の自己PRで「努力家」をアピールする学生は非常に多いので、「一生懸命頑張りました」というアピールだけでは説得力がなく、多数の学生に埋もれてしまいます。
具体的に、「どのように頑張ってどのような結果が出たのか」「今後はどのように努力をしていくのか」をしっかりと盛り込み、アピールする必要があります。
すると面接官も「就職しても会社でしっかりと働いてくれる」「必要な人材である」というイメージがわきやすくなります。
自己PRで「努力家」をアピールするエピソード例文
いくつか例文をご紹介しますので、面接やES作成の参考にしてみてください。
「コツコツ努力できる」の例文
私の強みは、こつこつと地道に努力をすることができることです。
私は大学受験のとき、第一希望の大学には入学できず非常に悔しい思いをしました。もうこのような思いはしたくないと思い、大学では勉学を頑張ろうと決意しました。
海外で貿易に関する仕事がしたいという夢があったので、苦手だった英語の勉強をすることにしました。それからは週に1回英会話学校に通い、毎日必ず3時間は勉強すると決めました。その結果、TOEICスコア760点という点数をとることができました。
今後も英語の勉強を続け、入社までには800点を超えたいと思っています。そして英語力を活かし、御社の海外事業で活躍したいと思っています。
「全力で努力する(短期集中型)」の例文
私の強みは、必要な時に集中して努力ができることです。
私は居酒屋でアルバイトをしているのですが、ランチタイムのピーク時などは非常に忙しく、同時に2、3箇所から「すいません」と声がかかることもありました。あまりの忙しさに混乱してしまい、「はい」と返事をしたまま忘れてしまって先輩から怒られることもありました。
そこで、自分なりに優先順位をきちんと考えて、するべきことを整理するようにしました。その結果、今では5箇所から同時に声がかかっても対応できるようになりました。
そして今は、アルバイトのリーダーとして現場を束ねるまでに成長することができました。この経験をいかし、どんな時でも集中して力を注ぎ仕事に取り組んでいきたいと思います。
「何があっても諦めないで立ち向かっていける」の例文
私の強みは、何があっても諦めずに努力できるところです。
私が所属しているゼミでは、月に1回グループごとの発表があります。発表1週間前になってメンバーの1人が急に来られなくなってしまい、残りのメンバーでその人の分の発表もやらなくてはいけなくなったことがありました。
時間が足りないため内容を減らそうという意見もありましたが、メンバー全員で協力して調査を行うと同時に解決策を考え、スムーズに原稿を仕上げることに成功しました。この時の発表は先生にも褒められ、諦めずにやってよかったと心から思いました。
このような経験から、もう無理だと思うようなことがあってもなんとか解決策を見つけることができるとわかりました。御社でも今までの経験を活かし、どんな状況でも仕事を最後までやり遂げたいと思っています。
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就活の自己PRで「努力家」を効果的にアピールするために必要な準備
企業の求める人材を知る
自己PRを作成する前に、まずは企業研究をしっかり行う必要があります。企業の社風や企業が求める人材を知ることで、より効果的な自己PRを作成できるからです。
「努力家」にもタイプがあるので、その企業に合ったアピールの仕方を工夫してみてください。社員インタビューをチェックすると、どんな人や行動が企業内で評価されているか読み取れることがあります。
OB・OG訪問や会社説明会で「御社で活躍されているのはどんなタイプの方が多いでしょうか?」と、社員の方に直接聞いてみるのもいいでしょう。
インターンシップに参加して仕事内容の理解を深める
就活の自己PRでは、自分の強みをアピールするだけでは不十分です。どんな業務でどういかすのかまで語れるとさらに良い自己PRになります。そのためには仕事内容をよく理解しておかなければなりません。
仕事内容を知るには企業のインターンシップに参加するのがおすすめです。半日や1日の短期インターンでは、企業の事業内容や業務について詳しく説明があることがほとんどです。
中期や長期のインターンなら実際に業務を体験できることが多いので、業務についての理解がかなり深まります。「努力家」の強みをどういかせるかも見えてくるでしょう。
最後に
企業が就活生に期待しているのは、今後の可能性です。長所は何か。そしてその長所はどのように今後の仕事に活きていくのか。そこが一番知りたいところです。「努力家」である理由を具体的にし、今後の可能性を担当者にアピールできるようにしておきましょう。
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