就活の自己PRでチャレンジ精神をアピールしようと考えている就活生も多いでしょう。ここでは効果的にアピールする方法について解説します。例文や注意すべきポイントも参考にしてください。
- ・チャレンジ精神をアピールする際のポイント
- ├独自性があること
- └社風や職種にマッチしていること
- ・「チャレンジ精神」をアピールする文章構成
- ├①結論
- ├②具体的なエピソード
- └③仕事でどういかすか
- ・チャレンジ精神のアピール例文
- ├①アルバイトでのチャレンジ経験をアピール
- ├②部活動でのチャレンジ経験をアピール
- └③学業でのチャレンジ精神をアピール
- ・「チャレンジ精神」をアピールする際の注意点
- ├ありきたりな内容にならないよう注意
- ├マイナスイメージにならないよう注意
- └チャレンジ精神にもいろいろある
- ・最後に
チャレンジ精神をアピールする際のポイント
「チャレンジ精神がある」というのは、自己PRでよく使われる要素ですね。しかしどんな場面でも効果的なわけではありません。状況や伝え方によってはマイナスになることもあるので、まずは次の点についてよく考えてみてください。
独自性があること
就活の自己PRでチャレンジ精神をアピールする就活生は多いです。ありがちなアピール内容ではほかの就活生とかぶってしまい、面接官に「同じような自己PRだな」と思われてしまう可能性があります。
「ほかの就活生と差別化できるようなポイントはあるか?」「面接官に印象付けられるような具体的なエピソードがあるか?」を考えてみてください。
社風や職種にマッチしていること
チャレンジ精神がプラス評価になると思っている就活生は多いでしょう。しかし企業の社風や職種によっては、必ずしもプラスに評価されるとは限りません。
ベンチャー企業のように、新しいことにチャレンジすることが推奨される社風なら、チャレンジ精神はプラス評価になるでしょう。しかし落ち着いた社風の会社や、じっくりと地道に取り組むことを求められるような職種に応募するなら、よりマッチするアピールポイントを考えた方がいいかもしれません。
「チャレンジ精神」をアピールする文章構成
次のような構成にすると、内容がスッキリとまとまります。
①結論
②具体的なエピソード
③仕事でどういかすか
①結論
「私の強みはチャレンジ精神です」というように、まずは一言で結論を述べましょう。結論はなるべく短く、簡潔にまとめることを意識してください。
前置きや説明から入ってしまうと、要点が伝わりにくくなります。まずは結論を述べ、それから詳しい説明をするのが効果的です。
②具体的なエピソード
次に、チャレンジ精神を発揮した具体的なエピソードを盛り込みましょう。「チャレンジ精神があります」というだけでは説得力がないため、採用担当者を納得させる具体的なエピソードが必要です。
エピソードを組み立てるときは、「どんな状況下で」「どんなチャレンジ精神を発揮し」「どんな行動をして」「どんな結果が得られたのか」といった流れで説明するといいでしょう。
③仕事でどういかすか
チャレンジ精神をいかして企業でどのように活躍したいかまで考えられていると、より効果的なアピールとなるでしょう。
たとえば営業職なら、「既存の顧客だけでなくこれまでつながりの薄かった業界にも果敢にチャレンジをして新しい顧客を獲得したい」といったアピール方法が考えられます。
チャレンジ精神のアピール例文
①アルバイトでのチャレンジ経験をアピール
私の強みは苦手なことでも積極的に挑戦できるところです。
それを最も発揮したのがカフェでのアルバイトです。大学と同時に始めたこのアルバイトで、最初はホール担当でした。人見知りだったので、最初は愛想が良くなかったり、声が小さくて聞こえないなどと言われることもありました。
しかし、接客コンテストで入賞経験がある先輩に自分の接客を見てフィードバックしてもらうことで人と話すことに慣れ、接客の質を上げていきました。その結果、緊張せずにご案内やオーダーができるようになり、初対面の人でも人見知りせずに話せるようになりました。
新規開拓に力を入れている貴社の営業として、成果が出せるまで積極的に取り組むチャレンジ精神をいかせると考えます。
②部活動でのチャレンジ経験をアピール
私はなかなか結果が出なくても諦めずに挑戦できるチャレンジ精神があります。
大学時代に所属していたテニス部でその強みを発揮しました。もともと中高でやっていたこともあり、入部した当初は一年生ながら試合にも出場させていただきました。しかし夏ごろからスランプに陥り、レギュラーメンバーから外れるようになってしまいました。
自分のミスで負けることが多かったのでフォームの確認やラケットの見直しなど、徹底的に基本に立ち返りました。しかしすぐにはスランプから抜け出せず、2年生になってもレギュラーメンバーに復帰することは出来ませんでした。
そこでくじけそうになりましたが、先輩と試合の振り返りをしてアドバイスをもらったり、練習時間よりも早めに来て自主練の時間を増やしたりと腐らずテニスに取り組みました。その結果、少しずつ練習試合で勝てることが増えました。そして2年の秋からまた大会に出られるようになり、そこから引退まで一度もレギュラーから外れることはありませんでした。
貴社に入社し新規事業の立案に関われた際には、困難な状況でも諦めずに挑戦することで事業を成功に導いていきたいです。
③学業でのチャレンジ精神をアピール
私は苦手なことを克服しようとするチャレンジ精神があります。
その強みを最も発揮したのが、TOEICの試験で810点を取ったことです。私の入学した学科では、年に一度TOEIC受験が課せられていました。文系科目に苦手意識があったので、一念発起し英語の勉強に本腰を入れることを決意しました。
この時決めた目標が、1年生の時に520点だったTOEICのスコアを、800点まで上げることです。ライティングよりもリスニングに自信がなかったため、あまり工学部の学生が履修していない英会話の授業を取り、英語に触れる機会を増やしました。
それだけでは目標の800点を取れなかったため、結果を確認しどこで点を落としているか分析しました。語彙力の低さが足を引っ張っていたことがわかり、それから半年間毎日単語帳を使ってどんどん使える単語を増やしました。その結果、先日810点を獲得することができました。
貴社でも持ち前のチャレンジ精神を発揮して、常にスキルの向上を図っていきたいです。
「チャレンジ精神」をアピールする際の注意点
ありきたりな内容にならないよう注意
就活の自己PRでチャレンジ精神をアピールする学生は多いです。エピソードも似たようなものになりがちなので、できるだけ独自性があるエピソードを選ぶのがいいでしょう。エピソードをできるだけ詳細に具体的に話すことでオリジナリティを出すこともできます。
言い換え表現を使って他の学生と差別化するのもいいでしょう。チャレンジ精神の言い換え表現としては、「リスクを恐れない」「向上心がある」「困難に直面してもめげない」「成長意欲がある」などがあります。他の学生とはかぶらない自分だけの表現を考えてみるといいでしょう。
マイナスイメージにならないよう注意
一般的にはプラスの要素として捉えられている「チャレンジ精神」ですが、伝え方を間違えたり、不適切なエピソードを選んでしまうと、マイナス評価になるので注意してください。
「どんどん新しいことにチャレンジする」というアピールは、伝え方を間違えると「一つのことを長く続ける根気がないのでは?」と聞こえるかもしれません。「リスクを恐れずチャレンジする」アピールは、「思慮深さにかけるのでは?」と思われてしまうことがあります。
自己PRが完成したら、「マイナスイメージを抱かれる可能性はないか」という視点で読み返してみてください。家族や友人など誰かに読んでもらい、意見を聞かせてもらうのもいいでしょう。
チャレンジ精神にもいろいろある
「チャレンジ精神」という言葉からイメージされるものは、人によって異なります。アピールしたいチャレンジ精神を具体的に定義しておくと、自己PRの作成がしやすくなるでしょう。
「どんどん新しいことにチャレンジする」「困難にぶつかっても諦めずにチャレンジする」「一見難しいと思われることにも臆せずチャレンジする」などの観点があります。他にもいろいろなチャレンジ精神があるので、自分がアピールしたいチャレンジ精神の表現を工夫してみましょう。
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最後に
チャレンジ精神をアピールする学生は多いので、いかに差別化するかがポイントとなります。エピソードや表現を工夫して、採用担当者の印象に残る自己PRを作成しましょう。
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