【例あり】就活で高校時代のエピソードをアピールしてもいいの?

就活の自己PRやガクチカにおいて、高校時代のエピソードを話したいという学生は多いのではないでしょうか。ただ、大学生になっているのに、高校生の頃の話をしていいのかと疑問に感じますよね。

就活で不利な評価をもらわないよう、「高校時代のエピソードをアピールできるのか」を確認していきましょう。使うときの注意点やどんな準備をしておくべきかなどについても解説します。

高校時代のエピソード
目次

就活で高校時代のエピソードをアピールするのはあり?

高校時代のエピソードは使わない方がいい

「学生時代に力を入れたことは?」という質問に答える時は、高校時代のエピソードは使わない方が良いです。就活でよく聞かれる「学生時代に力を入れたこと」という質問の学生時代とは、大学時代を想定していることがほとんどだからです。

大学時代に頑張ったことを聞いているのに高校時代の話をされると、「質問に適切に答えていない」という印象を持つ採用担当者もいます。

できれば大学時代のエピソードを使おう

学生側の立場に立てば、比較的自由に過ごせる大学生活より、部活や勉強に追われていた高校生活の方が話しやすいことは非常によく分かります。しかし面接官からすると、4年も前に取り組んでいた内容を元に、学生を評価したいとは思わないのではないでしょうか。

人間の価値観や物事の見方は、成長するうちに移り変わります。学生の「今」の思考・行動パターン・性格などを正確に認識するために、大学時代のエピソードが求められるのです。

高校時代のエピソードをアピールしないほうがいい理由

高校時代のエピソードをアピールすべきではないのには理由があります。

高校時代に固執していると思われるから

「高校時代について」と指定されたわけでもないのに、わざわざ高校時代の話を持ち出すのは、過去に固執していると見なされてもおかしくありません。

特に、全国大会などの輝かしい成績を収めた学生に多く見られる傾向です。たとえ厳しい練習に耐え抜いた過去があっても、4年前に遡ってしまうのは、昔の自分にしがみついていると評価されても仕方ないですよね。今の自分に自信がなく見えるというデメリットもあります。

大学時代に何にも打ち込んでないと思われるから

大学在学中に何も努力していないと捉えられてしまいます。「高校時代で燃え尽きてしまったのか」「大学では何も学んでこなかったのか」という懸念を持たれることが予想できます。

大学で頑張ってきたことが一つもないという学生も、アルバイトや学業など多少なりともあるはずなので、絞り出してみましょう。

逆に、もし大学生活で積極的に取り組んでいたことがあるのなら、高校時代のエピソードを話してしまうと本来より低く評価される可能性があり大変勿体無いです。面接は短い時間なため、大学時代の話に比重を置くことをお勧めします。

不利になりにくい内容

使わない方が良いと言っても、どうしても使いたい場合があると思います。他に話すことがなかったり、大学時代は遊びや趣味に明け暮れていたりということもありますよね。そんな時、どのような内容であれば悪い印象を与えにくいかを見ていきます。

伝えなければならない内容である

面接官に、あなたを評価する上で「関係ない話」と捉えられなければ良いのです。今の自分を形成する大きな要素となった出来事が高校時代にあったなら、面接官も聞いておく必要性を感じます。

また、自己PR内で、自分の強みを補強するエピソードとして用いることもできます。一部の期間を切り取った“経験自体”を問う「学生時代頑張ったこと」とは異なり、自己PRでは “経験は付随”であり学生の長所を問うているため、抵抗感なく高校時代の話を受け入れてもらえます。

大学でも継続していることである

大学まで継続していることである場合も、それほど違和感はありません。かえって、継続力や一つのことに打ち込める力をアピールできるとも言えます。もし高校時代の方が一生懸命やっていたという自負があっても、昔の話ばかりというのは好ましくないです。

高校時代と比べて成長した点や、取り組む姿勢や考え方の変化に注目を当ててみると良いでしょう。やる内容は同じでも、縛りのある部活動より自由に振る舞えるサークルの方が、本来の力を発揮できることに気づいたなど、新しい発見もあるかもしれません。

高校時代のエピソードを使う場合に準備すべきこと

あまり適切とされない高校時代のエピソードですが、どうしても使いたい方はしっかり準備と対策をしておきましょう。

面接対策

高校時代のエピソードを取り上げたときに考えられるのは、「大学時代にその経験が活かされた出来事があるか」といった質問を受けることです。取り立てて高校時代のエピソードを持ち出してきたということは、今のあなたに通じているものが含まれた話であると見なされるからです。

したがって、高校時代の経験から学んだことがあったという話で終わってしまうのは不十分と言えます。そこから見えた強みや性質を踏まえて、大学生活でも発揮してきたエピソードや、活かされた場面を話せることが要求されます。

このように、もし使うのであれば、大学時代に繋げられるエピソードである方が望ましいのです。

企業分析で企業のニーズを把握しておく

就活の選考では、あなたと企業との相性や、職種への適性があるかどうかを見られます。そのため、企業の社風や事業内容、ニーズを意識して自己PRやガクチカを考える必要があるのです。

企業研究やOB・OG訪問などをして、企業が求める人材を把握しておくことです。企業が求めるものを意識することで、ガクチカのエピソードでうまく採用担当者にアピールすることができるでしょう。

大学時代の頑張ったエピソードが思いつかない場合はどうすればいい?

嘘をつくのはダメ

大学時代の頑張ったエピソードが思いつかないからといって、嘘のエピソードを語るのは絶対にやめましょう。面接でそのエピソードについて質問をされた時にしどろもどろになったりすると、すぐに嘘がバレてしまいマイナス評価となります。

すごい成果をあげたことや自慢できることでなくてもいいので、自分の体験を正直に語るのが一番です。あなたらしさが表現できる、個性的なエピソードを語るようにしましょう。

自己分析をやり直してみる

「学生時代に力を入れたこと」が思いつかないのは、自己分析が十分できていない可能性が高いです。過去を振り返って掘り下げていけば、頑張ったこと・努力したことがいくつか思い出せるはずです。時間をかけてもう一度自己分析をやり直してみましょう。

「全国優勝した」「コンテストで入賞した」というような、自慢できるようなエピソードでなくても構いません。重要なのは、素晴らしい成果をあげているかどうかではなく、あなたがどれだけ力を注いだか頑張ったかということです。

ガクチカではサークルや部活、ゼミの話をする学生が多いので、ちょっと変わった趣味や勉強などのエピソードを話すと、面接官の印象に残るかもしれません。

今からでも何かに挑戦してみる

大学時代に力を入れたことがどうしても思いつかない場合は、今からアルバイトやインターンシップをしてみるのもおすすめです。

アルバイトやインターンシップの経験は仕事に直結するものなので、就活の「大学時代に力を注いだこと」で使いやすいエピソードとなります。

最後に

高校時代のエピソードは、基本的に避けるべきと言われています。ただし、どうしてもアピールしたいのであれば、内容が自分のアピールにどうしても必要かどうかを判断した上で使うようにしましょう。

面接なら短時間、ESなら限られた範囲で、自分の良さを最大限に分かってもらうためには、面接官が求めているポイントを的確につく必要があります。特別な理由がない限り、高校時代の話はサブ的ポジションでストックしておくのが良いかもしれませんね。


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