ニュースなどでよく目にする「過労死」や「激務」「人材不足」の文字。これから就職活動をして社会人になるみなさんの中には、「そんな会社には絶対に入りたくない!」と考えている方も多いのではないでしょうか?
その企業が実際のところはどうなのかは厳密には事前にすべて把握することは難しいです。しかし、ある程度「この業界は激務だ」ということは予測することができます。
そこで今回は激務な業界をいくつかご紹介します。その業界の仕事がどうしてもやりたい!と考えている方にとっては「激務」もやりがいにつながることももちろんあります。しかし、そこまでではないのに激務な業界に入ってしまうと大変です。チェックしておきましょう。
- ・そもそも激務な業界ってどんなことが激務なのか?
- ├残業、休日出勤が多い
- └体力的・精神的にハードな仕事内容
- ・激務の仕事のデメリット
- ├休みがない&帰宅時間が遅い→体力を回復できず精神的にも疲弊する
- └仕事が激務で続かない→キャリアを積み上げることができない
- ・激務な業界と言われるのはどのような業界?
- ├医療・介護業界
- ├広告業界
- └保険業界
- ・激務じゃない業界・職種
- ├公務員
- ├大学職員
- └インフラ業界
- ・激務な職種・激務じゃない職種は?
- ├激務な職種
- └激務じゃない職種
- ・最後に
そもそも激務な業界ってどんなことが激務なのか?
よく「仕事が激務で……」なんて言うときには、どのような働き方についてそのように言っているのでしょうか。「激務」の大変さを詳しく見ていきましょう。
残業、休日出勤が多い
まずは「激務」と言われる際に最も多いのが残業や休日出勤が多く、なかなか身体を休める時間がないことです。
どんなにやりがいのある充実した仕事内容であったとしても、休みが少なかったり、家に帰って身体を休める時間があまりにも少なかったりすると、心身共にベストな状態で働くことはできません。十分な休息が取れない職場は「激務」と言われます。
体力的・精神的にハードな仕事内容
また、たとえ8時間で終わる業務であったとしても、その8時間の間があまりにも体力的・精神的にハードな仕事内容である場合にも「激務」と言われます。休憩をはさんでも、毎日8時間ずっと緊張状態でいることはかなり負担を強いられます。
あるいは、仕事内容は激務ではないものの、上司から常に監視されていると感じる場合や、少しでもミスをすると厳しく叱責されるなどと言った場合も「激務だ」と感じることになります。
激務の仕事のデメリット
激務な業界に就職してしまうと、どんなデメリットがあるのでしょうか?
休みがない&帰宅時間が遅い→体力を回復できず精神的にも疲弊する
前述のように休みがない、帰宅時間が遅いと体力を回復することができません。たとえ最初は身体の疲れが取れないだけであったとしても、徐々に精神的にも疲弊してしまいます。
体力的にも精神的にも疲弊した状態はとても危険です。最悪の場合仕事中にミスをしてしまったり、鬱になってしまったりすることもあります。
仕事が激務で続かない→キャリアを積み上げることができない
激務な職場でずっと働きたいと考える人はほとんどいません。仕事そのものが激務で辛い状態だと感じてしまうと、当然誰もがその仕事から転職したいと考えます。
転職すること自体は前向きな理由であれば問題ありませんが、「激務な仕事から逃れるため」の転職だと年収が下がることもありますし、何よりキャリアを積み上げることができなくなってしまうこともあります。
激務な業界と言われるのはどのような業界?
それでは、実際に「激務な業界」と言われているのはどのような業界なのかを見ていきましょう。
医療・介護業界
よくイメージされるのは「医療・介護業界」です。単純な人手不足はもちろん、高齢化社会に伴い医療機関の患者や介護施設の利用者が増えていることで激務に拍車がかかっています。
さらに、「医療・介護業界」ではシフト制で夜勤があることも多く、不規則な生活となってしまいがちです。心身共にハードな働き方をすることや、どんなに小さなミスも絶対に許されないという緊張感から「激務だ」と感じる人が多いようです。
広告業界
広告業界も「激務」だと言われる業界です。広告代理店などはクライアントの意向にそって、TVCMなどさまざまな宣伝手法を用い、よりよいアウトプットを提出することが求められます。
その意向は具体的なものではないことも多いため、いくつかのパターンを用意しておく必要があったり、試行錯誤したりとひとつひとつの作品にかなりの時間をかけます。正解やゴールがない仕事柄、こだわればどこまでも仕事ができてしまいます。
さらに、それぞれの広告には締切がタイトに設定されていることが多く、常に時間との闘いでもあります。ゆえに、心身共にハードな状態が続くことが多く、激務だと言われています。
保険業界
最後に「保険業界」です。保険業界はデスクワークと営業まわりくらいで体力的にはそこまでハードなイメージはないかもしれません。しかし、最も激務なのは、「ノルマ」です。多くの保険会社はそれぞれの営業担当者に厳しいノルマを課しています。
そのため、ノルマを達成するために多くの営業マンは試行錯誤し、時にさまざまな手段を利用しながら奔走します。精神的な負担が大きく、常に緊張感があるという保険の営業マンは多いようです。
激務じゃない業界・職種
ここでは反対に、「激務じゃない」と言われている業界や仕事を紹介していきます。
公務員
地方公務員の仕事は、他の業界や仕事に比べて圧倒的にホワイトであると言われています。基本的に残業や休日出勤はありません。
給料もいいですし、業界的な安定性もあります。仕事でも厳しいノルマが課せられることがないので、精神的な負担も少ないです。
しかし同じ公務員でも、公立学校の教員は「激務」だと言われています。勤務時間が長く、部活などで土日に出勤することもあります。いじめ問題や保護者からのプレッシャーなどがあると、精神的な負担も大きいです。
大学職員
大学職員の仕事も、「激務じゃない」仕事に分類されるでしょう。厳しいノルマなどはありませんし、激しい競争もないので穏やかな職場が多いです。
残業は多少発生しますが、「激務」と言われるレベルの残業になることはほぼありません。夏休みや冬休みが一般企業よりも長いという特徴もあります。
インフラ業界
水道・電気・ガスなど、生活に欠かせないインフラに関わる業界も、激務でない傾向にあります。人々の生活に欠かせないものを扱う業界は、業績が比較的安定しているためです。
安定している業界の企業は、給料が高く福利厚生も充実しています。その分就職先として人気が高いため、競争率は高くなり、ハードルも上がることを覚悟しておきましょう。
激務な職種・激務じゃない職種は?
職種に注目して、激務な仕事と激務じゃない仕事について見てみましょう。
激務な職種
激務な職種は、営業、接客業、クリエイティブ職などです。営業や接客業などはお客様対応という仕事柄、勤務時間が読めないことが多く、仕事もハードなことが多いです。
広告業界・テレビ業界・出版業界などで、とくにクリエイティブ職は激務の傾向が高いです。テレビ局のADや出版社の編集者などは長時間勤務になることが多いですが、好きな仕事なので続けられるという人が多いです。
激務じゃない職種
業界にもよりますが、一般事務職は営業職やクリエイティブ職に比べて残業が少ないです。業務を自分でコントロールできるのもポイントでしょう。
企業の受付も残業が少ない職種です。座って仕事ができるので、体力的にも負担が少ないです。
最後に
どんなにやりがいがあり、自分のやりたかった仕事であっても、激務過ぎる業界では長く続きません。「激務だと言われている業界」に就職を希望する場合にはその激務の種類にも留意してチェックするようにしましょう。
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