エネルギー業界の業界研究、就職活動対策

現代社会が機能するのに欠かすことのできない、電気・ガス・石油の3大エネルギー。これまでは常に安定した業績を誇ってきましたが、近年、過渡期を迎えて状況が変わろうとしています。

ここでは、就活生向けに電気・ガス・石油のエネルギー業界の動向と、就職活動対策として準備できることを紹介します。

エネルギー業界の業界研究、就職活動対策
目次

エネルギー業界とは

社会生活や日常生活に欠かすことのできない、電気、ガス、石油などのエネルギーを供給するエネルギー業界。

東京電力や関西電力、東京ガス、大阪ガス、JXTGホールディングス、出光興産株式会社といった、知名度の高い大企業が多いです。各社安定した業績を誇ってきたことから、社員の勤続年数が長いのも特徴です。

近年は業界を取り巻く状況が大きく変わりつつあることから、環境に配慮した次世代エネルギーの開発に注力するなど過渡期を迎えています。

電力・ガス・石油業界の動向

電気やガスの小売全面自由化、新世代エネルギーの開発、原油の価格変動など、さまざまな変化のある電気・ガス・石油業界では、どんな動向が見られるでしょうか。

電力

電力事業は、そもそも国から認可を受けた電気事業者によって行われてきたもので、段階的に規制緩和されてきたものの新規参入が見られない状況が続いていました。ところが、福島第一原発の事故をきっかけに、電力供給の多様化や自由競争による電気料金の引き下げに関心が集まり、電力の地域独占を見直す動きが強まりました。

その結果、2016年4月から電力小売の全面自由化がスタートすることになり、ガス会社や携帯電話会社、商社などが電力小売事業に参入。ガス料金と電気料金、携帯料金と電気料金をセットにして割引するなど、さまざまな料金プランが誕生しています。

とはいえ、エネルギー産業は規模が大きいほど価格の引き下げが容易なため、新規参入事業者への移行がそれほど進んでいないのが現状です。 2020年4月には、大手電力会社の発電部門と送電部門を分ける「発送電分離」がスタートすることも決まっています。

送電線や配電網を大手電力会社以外も使いやすくなるため、新規参入が加速することが予想されます。そのため、価格競争による価格の引き下げ、太陽光や風力といった新エネルギーの普及などに期待が集まっています。

電力を巡るさまざまな変化により、大手電力会社が急激に失速するような状況は考えにくいですが、新しい電力会社が一大勢力になったり、新規参入同士が手を結び新エネルギーが大きくシェアを伸ばすなど、電力業界の勢力地図が変化するかもしれません。

ガス

電気同様、2017年4月から小売自由化が始まりました。電力の小売自由化が始まった時には、ガス会社系列の電気会社が電気の販売を始め、ガスの小売り自由化の際は、電力会社系のガス会社がガスを販売し、ガスと電気の新たな競争がスタートとしたとも言われています。ただ、住宅のオール電化のニーズが高いことから、家庭用の需要は電気に押され気味です。

また、上述した電力会社の「発送電分離」に当たる「導管分離」が2022年に始まることになっています。すべてのガス会社が、同じ条件でガス管網を使用できるようになるので、新規参入や価格競争などが激しくなることも予想されます。

そのためガス会社では、都市ガスを燃料として熱と電力を同時に作り出するコージェネレーションシステムの販売拡大など、環境に配慮したエネルギー事業などで巻き返しを図ろうとしています。

石油

低燃費車や電気自動車の普及、少子化、輸入品との価格競争激化などにより国内における見通しは暗いと言われている石油業界。

原油価格の変化にも景気を左右されやすいため、次世代エネルギーの開発、高機能化学品の開発などに力を入れ、各社とも総合エネルギー企業への転換を目指しています。

エネルギー業界の職種や仕事

エネルギー業界にはどんな仕事があるのでしょう?職種は企業によって異なりますが、大まかに「営業系」「事務系」「技術系」に分けて解説します。

営業系

営業は企業や病院などに対して行う「法人営業」と、個人を対象にした「家庭向け営業」に分かれます。エネルギー業界では、まず営業に配属されエネルギー業界について知り、経営管理などにキャリアアップしていくケースが多いです。

自由化により、顧客獲得のためには営業の重要度がさらに増していきます。高いコミュニケーション能力だけでなく、お客様の視点に立って「顧客にベストなもの」を考えられる人が向いているでしょう。

事務系

エネルギー業界の事務系の職種は、企画や広報などがあります。自由化により競争が激しくなるので、マーケティングや企画などの仕事は今後重要度が増すでしょう。

営業のサポートをする営業事務の仕事もあります。ガス・石油業は、採掘や輸出など海外との取引も多いため、法務も重要な役割を担う仕事です。従業員数の多い大企業が多いので、総務の仕事も大規模になります。

技術系

新しいエネルギーの研究・開発には各社が力を注いでいます。今後もこの傾向は続くことが予測されるので、「新しいエネルギー開発したい!」という人は「研究・開発職」が向いています。

設備の建築や管理を行う部門もあります。石油の採掘やエネルギーの製造設備、送電設備の建築など大きなプロジェクトに関わることができるので、責任も大きいですが大きなやりがいを感じられでしょう。

就活でアピールすべきことは?

これまでは、安定した業績が得られ、安定した働き方ができるとされてきたエネルギー業界ですが、近年は状況が様変わりしてきました。そんなエネルギー業界に就職するには、どんなことをアピールしたらよいでしょうか。

社会貢献の気持ちが強いことをアピール

ライフラインとして欠かせないものであるからこそ、社会に与える影響が大きいのがエネルギー業界の特徴です。安定した供給を続けることができれば人々の暮らしに大きく貢献することができますが、事故やトラブルで供給できなくなれば大きなダメージを与えることにもなる、責任の大きい仕事です。

そのため、社会や人の暮らしを支えなければという使命感、エネルギー会社だからこそ、環境に配慮して人々の暮らしやすい環境を守りたいなど社会貢献の意識が高いことをアピールしましょう。

チャレンジ精神をアピール

電気、ガス、石油ともに世界経済や社会情勢、地球環境の変化など、さまざまな要因により変革を余儀なくされています。特に電力会社やガス会社は、これまでの官営体質から、民間企業の体制へ大きく変化している時でもあります。

そんな時期だからこそ、やりがいを感じられたり、変化することで大きく成長するチャンスでもあります。そのため、逆境にも立ち向かう強さがあるということ、新しい事業にも積極的に取り組みたいというチャレンジ精神があることをアピールするとよさそうです。

面接で「これから当社はどうなっていくと思うか?」という質問をされた企業もあるようなので、志望企業のこれからのあり方について、自分なりの考えをもっているといいと思います。

エネルギー業界の就職対策

エネルギー業界への就職を目指す人は、就活でどんな対策をするといいのでしょう?

語学力を磨いておく

エネルギー業界でもとくに石油業界は海外プロジェクトが多く、海外出張や海外勤務などもあります。 英語が堪能であったり海外経験が豊富な人材は重宝されるので、大学生のうちに留学をしたり英語の勉強をしておくと有利になります。TOEICを取得しておくのもいいでしょう。

インターンシップに参加してみる

「エネルギー業界には興味があるけど、具体的な仕事のイメージがわかない」という学生も多いと思います。その場合は企業のインターンに参加してみるのがおすすめです。

インターンに参加して実際に仕事を経験すれば、業界や仕事内容の理解が深まります。自分に合いそうかどうかを見極める機会にもなるので、就職後に「思っていた会社と違う」と後悔することも少なくなります。

最後に

人々の生活を根底から支えるという社会貢献度の高い仕事なので、やりがいも大きいです。変革期を迎えているからこそ、自分が会社に貢献できそうなことを上手くアピールしましょう。

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