経済学部の学生に人気の就職先は?就活で有利になる資格も紹介

時事問題に強く、経済のトレンドにも敏感な経済学部出身者は、他学部出身者よりもビジネス知識が豊富な印象を持たれるため、幅広い業界から需要があります。実際にはどんな企業に就職している人が多いのでしょう?

ここでは経済学部の学生に人気の就職先をご紹介します。就活で有利になりやすい資格や、意識しておきたい就活のポイントについても解説します。

経済学部の学生におすすめの就職先5選!
目次

経済学部の学生が就職で有利な理由

ビジネス感覚を身につけている

お金の流れや社会の動きを学ぶことのできる経済学部は、企業から「文系ながら数学的な思考ができる」「ビジネス的な視点が養われている」などの印象を持たれており、幅広い業界から需要の高い学部です。

幅広い知識がある

経済学部の学生の就職先というと「金融業界」をイメージする方が多いと思います。しかし、経済学部で学べる財務や会計などの知識はいかせる業界を選びません。

就職後も活かせるビジネスや社会の知識を幅広く学ぶことができる経済学部は、文系の中でも就職率の高い学部だと言われています。実際に経済学部の学生が就職している業界は多岐わたります。

経済学部の学生に人気の就職先

ここでは、経済学部で学んだ事柄がいかせる業界や、実際に就職者の多い業界を中心に、おすすめの就職先を紹介します。

①金融業界

個人や企業、国家や世界のお金の動きから、為替や株などの金融商品まで、幅広くお金のことを学べる経済学部出身者に一番おすすめなのは、銀行、保険会社、証券会社などの金融業界です。

金融業界は学部問わず人気の業界ですので、経済学部出身者であってもしっかり対策を練る必要があります。特にメガバンクや外資系の証券会社などは、高収入で華やかなイメージがあるため人気が高いです。

【経済学部学生の就職実績が多い金融業界の企業】
三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、大和証券、野村証券など

②情報通信業界

固定電話や携帯電話の通信サービスを扱う企業、テレビやラジオの放送局、インターネット通信を扱う企業などが、情報通信系とされます。生活になくてはならないものを扱う業界なので安定しており、就活生からも人気が高いです。

【経済学部学生の就職実績が多い情報通信業界の企業】
NTT、ソフトバンク、KDDI、NTTドコモ、ヤフーなど

③サービス業

サービス業といっても幅広い業種がありますが、実際に経済学部出身者の就職先は、旅行会社、流通関連、IT関連など多岐にわたります。経済学部で学ぶ内容は、専門性は低いものの、多くの業界で活かせる適応性のある知識のため、幅広い業界で活かすことができます。

【経済学部学生の就職実績が多いサービス業界の企業】
リクルート、楽天、博報堂、電通、サイバーエージェント、パーソル、パソナなど

④公務員

難関大学の経済学部出身者には、中央官庁のキャリア官僚を目指し国家一種試験を受験する学生が多くいます。そのほかの大学では、国家二種試験を受けて官僚の補佐的な役割を果たす準キャリア職を志望する学生も多いです。人気の高い地方公務員も、多くの経済学部の学生が志望します。地方公務員試験は、経済学や数学の分野の問題が多いため、経済学部の学生には有利です。

【経済学部学生の就職実績が多い公務員としての就職先】
金融庁、東京国税局、国土交通省、市役所、区役所、など

⑤メーカー

個人や企業におけるお金の動きをよく知る経済学部の学生には、メーカーの販売戦略や経営部門などの部署で活躍するチャンスがあります。どの企業にもある経理部門や財務部門などで活かせる知識も身に付けていることから、幅広い業種のメーカーに就職できる可能性があります。

【経済学部学生の就職実績が多いメーカー企業】
村田製作所、川崎重工業、日産、パナソニック、ソニー、サントリー、キューピーなど

⑥商社

世界を股にかけ活躍するエリートが集まる商社は、就活生からの人気も高いです。タフでコミュニケーション能力が高く、さらに英語のできる人材が求められていることから、経済学部の学生の中でも英語の得意な学生におすすめです。

【経済学部学生の就職実績が多い商社】
三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅など

経済学部の学生におすすめの資格

日商簿記

簿記を学ぶことで、企業の財務諸表(決算書)を読むための基本が身につきます。経理部門だけでなく、各管理部門においても活かせる資格です。2級以上が実務で役立つレベルと言われています。

税理士資格

税金に関する税務代理業務や、税務相談などでいかせる資格です。近年は、コンサルティング業務や企業内税理士など、税理士資格が活用できる場が拡大しつつあります。非常に難しい資格のため、在学中に取得していれば就活時に採用担当者から評価されるでしょう。

公認会計士資格

非常に難易度の高い資格のため、在学中に取得したというだけでも一目置かれます。資格取得者の主な就職先は監査法人ですが、一般企業でも経営戦略やコスト削減、合併などの提案をするコンサルティング業務でいかせます。

ファイナンシャルプランナー(FP)資格

個人のライフプランに合わせた資金計画を立案するのが、ファイナンシャルプランナーです。保険、不動産、税金、年金、ローン、様々な金融商品についての知識が必要になります。FPとして独立することもできますが、企業内でのニーズも高く、とくに金融系企業でいかせる資格です。2級以上が実務で役立つレベルです。

証券アナリスト認定資格

金融商品を分析し、その商品の紹介をするのが証券アナリストです。証券会社や外資系投資銀行をはじめ、銀行や保険会社でも役立つ資格です。

通関士資格

企業の輸出入物品の通関手続き(申告書類の審査と申告)の代行を行うのが通関士です。ネットショッピングで海外からの商品が多く流通している近年、需要が高まっています。商社によっては社員に資格取得を促すところもあります。

経済学部の学生が就職のためにできること

得意分野を掘り下げて深く学ぶ

広く浅く学べる学部のため、幅広い知識はあるけれど専門分野がないという点が弱みの学生もいるでしょう。今からでも志望業界について深く掘り下げて学ぶことで、周りの学生に差をつけることができます。

少数ではあるものの、大学院の修士課程でより専門的な研究をする学生もいます。修士課程を経ることで、経済学の専門家として強みを活かした就活ができます。院に進むのが難しいようであれば、資格を取得して専門性をアピールすることも可能です。

資格取得

経済学部で学んだことがベースとなるような資格はたくさんあります。経済学部の学生に人気のある金融業界でいかせる資格を取得しておくと、就活だけでなく、今後の仕事でも役立つでしょう。

資格取得することが、必ずしも就職で有利になるとは言えません。しかし資格取得に向けて努力したことは、評価されるでしょう。資格取得は業界に対する興味が高いことのアピールにもなります。

インターンシップに参加する

就活の準備として、なるべく早い時期からインターンシップに参加するのがおすすめです。インターンでは企業での就業体験を通して、勉強だけではわからないような実践的な知識やスキルを身につけることができます。

業界や職種が決まらずに迷っているという方は、短期や中期のインターンもあるので、複数の企業のインターンに参加してみるのがいいでしょう。インターンとしてその業界の仕事を体験することで、自然と興味のあることや、やりたいことが明確になるはずです。

最後に

経済学部の学生は就活に強いと言われますが、就活で重要なのは出身学部ではなく個人の能力や魅力です。どんな企業でどのように働きたいのかをよく考えて、自分の魅力をアピールしていきましょう。

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