文学部の研究は歴史や文学などビジネスより教養に繋がるものがほとんどです。文学部の学生が就職する人気の就職先はどのようなものがあるのでしょうか。人気の業界、職種を紹介します。就職先を考えるのにぜひ活用してみてください。
- ・文学部の就職
- ├文学部は就職で有利?不利?
- └文学部の就職先は多様!
- ・文学部の学生に就職先として人気の業界
- ├広告や出版業界(マスコミ)
- ├情報通信業界
- ├金融業界
- ├サービス業界
- ├教育業界
- └公務員
- ・文学部の学生が就く主な職種
- ├営業職
- ├事務職
- └SE(システムエンジニア)
- ・文学部の学生が有利に就活を進めるコツ!
- ├早めに就活を始める
- ├学業以外のアピールポイントをつくる
- ├資格を取得する
- ├英語力や海外経験が武器になることも
- └インターンシップに参加する
- ・最後に
文学部の就職
文学部は就職で有利?不利?
「文学部は就職先がない」「文学部は就職で不利になる」というイメージを持つ人もいますが、実際に文学部だからといって就職で不利になることはありません。研究・開発職などの募集は理系学部出身者に限定されることも多いですが、それ以外の職種では学部にこだわる企業は多くありません。
文学部は幅広い教養を身につけているイメージを持つ人も多く、知識や教養の多様さは就活でもアピールポイントとすることができます。
文学部の就職先は多様!
文学部出身の学生の就職先はどのようなイメージがありますか?図書館司書や学芸員、学校の先生や公務員などをイメージする人が多いです。学部で取得できる資格や学んだ知識をそのまま活かせる仕事となると限られてしまいます。
しかし大学が公開している文学部の学生の就職先を見てみると金融業界やIT業界、サービス業界など多種多様です。学部における学びだけでなく、学生生活をどのように過ごしたかによって就職の選択肢は増やすことができます。
文学部の学生に就職先として人気の業界
文学部出身の学生に就職先として人気の業界について紹介します。大学がホームページで公開している文学部の就職先で比率が高い業界などをいくつか解説します。
広告や出版業界(マスコミ)
書籍や広告などものづくりに関わることができる業界として人気です。クリエイティブな仕事だけでなく、商品の売り方や宣伝などを考えるマーケティングの仕事もあります。特に広告業界は華やかな印象があり文学部だけでなく他の様々な学部の学生にも人気の業界です。
情報通信業界
情報通信業界は携帯電話会社、ソフトウェアの開発やインターネットサービスを提供するIT企業など様々な企業が属しています。情報通信業界は文学部など文系学部の学生に就職先として人気であるイメージがあまりないかもしれません。採用する学生の人数が多いことや、エンジニア職において文系学部を採用していることなどもあり就職する学生は多いです。
金融業界
銀行や証券会社、保険会社など金融業界に就職する学生も多いです。選考時には金融や経済に関する専門知識より、業界や企業に合った人柄であるかを重視されています。また規模の大きい銀行は採用人数が多いことも特徴の1つです。
サービス業界
サービス業界も文学部出身の学生に人気の業界です。サービス業界とは顧客のニーズに様々な手段で答えサービスを提供する仕事を指します。サービス業と一口に言っても様々な仕事が分類されます。幅広いサービスの企業があるからこそ採用している学生の学部も様々です。
教育業界
学部で学んだ教養や知識をそのまま活かすことができるのが教育業界です。小学校、中学校、高等学校などの教育機関だけでなく、予備校や学習塾などが教育業界に含まれます。児童や学生だけでなく社会人の資格や語学スクールなどの企業があります。
公務員
文学部出身で公務員として働いている人も多いです。国家公務員でも地方公務員でも、公務員は多様な知識が求められる仕事です。幅広い教養を身につけている文学部の学生は有利だと言えるでしょう。
文学部の学生が就く主な職種
文学部のような文系学部の学生が就く職種について紹介します。
営業職
営業職は顧客に対して自社の製品やサービスの購入を促して契約を取ることが仕事です。営業の仕事は個人消費者を対象とする個人営業、企業に対して行う法人営業と分けることができます。他にも新しく顧客を開拓する新規営業、既に契約している顧客に対して営業を行う既存営業と分類することができます。
事務職
書類の作成や処理、ファイリングや整理、データ入力や来客対応などサポート的な仕事を行う職種です。一般事務であれば専門的な知識を求められることは少ないです。事務職はアルバイトや派遣社員を雇用していることも多く、新卒で事務職募集の人数は総合職より少ない場合が多いです。
SE(システムエンジニア)
エンジニア職と聞くと理系学部出身の学生を採用しているイメージですが、最近では文理問わず採用している企業もあります。プログラミングの技術などは企業が入社後の研修や実務で指導・サポートするため、文系学部出身のエンジニアも増えてきています。
文学部の学生が有利に就活を進めるコツ!
人柄や志望する熱意を評価し採用されるとしても、馴染みのない業界や業種の就活は不安を感じる学生もいます。文学部の学生が就活を有利に進めるためのコツを紹介します。
早めに就活を始める
1つ目は早めに就活を始め、志望する業界の就活対策を的確に進めることです。業界・企業分析を行いどのような人材が求められているのか把握することが重要です。学部の学びと関連しない業界でも会社説明かやOB訪問などに参加して接点を作り志望動機を作成に役立てましょう。
学業以外のアピールポイントをつくる
2つ目は学業以外の活動に力を入れ自分のアピールポイントを作ることです。学部の研究や知識と仕事を別のものと割り切ることも1つの手です。就活ではアルバイトやサークル活動などの社会経験やチームで何かを行った経験なども重視されます。他にも志望する業界で必要とされる資格を取得しておくのもありです。
資格を取得する
経験やスキルに自信がなく、何か少しでも就活を有利に進める武器が欲しいという場合は、資格を取得するのもいいでしょう。
文学部在学中に取得できる資格は大学により異なりますが、一般的には次のようなのものがあります。
・教員免許
・学芸員
・図書館司書
・社会教育主事
・社会福祉主事
・公認心理師
資格があれば就活で必ず有利になるとは限りませんが、資格保有が評価される企業や職種もあるので取得しておいて損はないでしょう。
英語力や海外経験が武器になることも
外資系企業や海外に進出している企業への就職を視野に入れているなら、TOEIC公開テストを受験しておくのもいいでしょう。TOEICスコアを履歴書に書くなら、最低でも600点は取得しておきたいところです。
近年はどの業界でも海外とのビジネスや海外進出をしている企業が増えているため、就活で英語力が武器となることは多いです。海外留学・語学留学・海外インターンシップなど、海外での経験があると就活で有利になることもあります。
インターンシップに参加する
インターンシップではその業界の特徴や魅力について、社員の方が詳しく解説してくれる時間が設けられていることが多いです。企業研究や業界研究に役立つ情報を収集できるため、効率的に就活を進めることができます。
憧れやイメージだけで就職を決めるのは危険です。憧れの仕事についたものの、働いてみて「思っていたのと違った」と後悔するケースも少なくありません。インターンシップで仕事を体験すれば、自分に向いているかどうかを見極めることができ、就職後のミスマッチを防ぐことも可能です。
少しでも気になる企業や面白そうだと思う職種があれば、積極的にインターンシップに参加してみてください。
最後に
文学部の就職先は公務員や教育関連だけでなく、サービス業界や金融業界など多様です。学生時代の専門分野をそのまま生かす仕事は少なくても、その経験から得たものを活かせる仕事は数多くあります。インターンシップなどを活用して自分に合った業界を見つけましょう。
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