JR東日本は鉄道事業を主力としながら、百貨店・スーパーなどの流通、不動産、ホテル、レジャーなどの事業も行う企業です。JR東日本に就職するためには徹底的な企業研究が必須です。JR東日本の企業情報から就職活動対策まで徹底的に解説します!
- ・JR東日本とは
- ├鉄道業界
- └JR東日本のビジネス
- ・JR東日本の特徴
- ├社風
- ├平均年収
- └従業員数と勤続年数
- ・JR東日本の就職活動情報
- ├募集職種
- ├選考フロー
- ├採用人数
- ├ES・面接の質問の特徴
- └求められる人物像
- ・JR東日本のインターンシップ
- ├インターンのコースは2種類
- ├技術系コース
- └事務系コース
- ・JR東日本の就職活動対策
- ├ES(エントリーシート)は「志望動機」がポイント
- ├インターンシップに参加して企業理解を深める
- └GD(グループディスカッション)の対策をする
- ・最後に
JR東日本とは
鉄道業界とJR東日本のビジネスについて解説します。業界内でJR東日本がどういった立ち位置にあるのか理解しておきましょう。
鉄道業界
鉄道業界はJRと私鉄に分類されます。JR6社およびJR貨物の運輸収入の2018年度の売上高は4兆9,340億円で、JR東日本が3兆20億円で首位、JR東海が1兆8,781億円、JR西日本が1兆5,293億円と続きます。一方、大手私鉄16社の2018年度連結売上高は8兆2,126億円となっています。
JR東日本のビジネス
JR東日本は鉄道事業だけでなく、鉄道を通して駅周辺を整備した街作りを行っています。金のなる木である山手線・京浜東北線といった首都圏路線を抱えていることに加えて、車両基地を活用した不動産業や駅ナカの商業施設運営で売り上げを伸ばしています。
JR東日本の特徴
JR東日本の社風や年収など特徴について解説します。他の鉄道会社に比べて、どのような違いがあるのか把握しましょう。
社風
JR東日本は企業理念として「究極の安全」と「サービス品質の改革」を掲げているため、責任感や実行力が求められます。またJRは旧国鉄が1987年に民営化された企業であるため、その影響が総合職とエリア職と区別されているところにも表れてます。
平均年収
JR東日本の平均年収は715万円で、日本企業の中でも高い水準です。2019年度の初任給は、大卒の場合総合職が225,055円(約22.5万円)、エリア職が213,210円(約21.3万円)となっています。
従業員数と勤続年数
JR東日本の従業員数は47,364人で、男女比が約8:2と女性の従業員が少なめです。新卒定着率は男女ともに95%を超えており、高い水準にあります。勤続年数は平均が16.3年ですが、男性が17.4年、女性が9.5年とここの差も大きくなっています。
JR東日本の就職活動情報
JR東日本の就職活動に役立つ採用情報などを紹介します。
募集職種
JR東日本では総合職とエリア職を募集しています。勤務地を含めた人事運用が異なるため、採用後に相互の異動はありません。これは他の企業では珍しく旧国鉄ならではです。 総合職・エリア職それぞれの仕事内容と特徴は以下のようになります。
<総合職>
総合職とはグループ全体のマネジメントを行う職種で、駅でのお客さま案内や車掌といった現場の仕事から営業戦略や新規開発企画など幅広い仕事があります。海外事業を含めたJR東日本グループのあらゆるビジネスフィールドで活躍が求められます。JR東日本エリア全域での異動があります。
仕事内容は以下のように多岐に渡ります。
・鉄道事業・生活サービス事業・Suicaに関わるビジネス戦略
・線路・土木・建設(生活サービス含む)
・列車制御システム・エネルギー・情報通信
・輸送・車両・機械設備
・IT・ビジネス戦略
・建築
・国際事業
・研究開発
・法務
・経営企画/総務・財務・人事
<エリア職>
エリア職とは各エリアでの仕事を請け負う職種で、電車の乗務員やみどりの窓口など現場の仕事を担当します。首都圏、高崎、水戸、仙台、盛岡、秋田、新潟、長野から志望するエリアを選択して、そのエリアを軸としたビジネスフィールドでエリア全体のマネジメントに携わります。配属エリア内での異動が基本です。
仕事内容は以下のようになります。
・駅・乗務員、鉄道営業・観光開発
・線路・土木・建設
・列車制御システム・エネルギー・情報通信
・車両・機械設備
・建築
・国際事業(*中途のみ)
・技術事務(*中途のみ)
・事業用地管理(*中途のみ)
・経営企画/総務・財務・人事
選考フロー
<総合職>
マイページ登録→エントリーシート、適性検査→書類選考→面接
総合職の選考は例年3月中旬から4月下旬に行われています。適性検査ではSPIが用いられています。面接はグループディスカッションと個人面談、喫茶店で行われる30分程度の一次面接、逆質問がメインで45分程度の二次面接、30分程度の最終面接があります。場所や形式は年度ごとで異なります。
<エリア職>
マイページ登録→エントリーシート、適性検査→書類選考→面接
エリア職の選考は例年5月上旬から6月上旬に行われています。基本的な流れは総合職と同じです。適性検査はSPI(2017年は玉手箱)とクレペリン検査の2種類が行われています。面接は、個人面接とグループディスカッション(各30分程度)があるようです。
採用人数
採用実績は以下の通りです。
2015年度 総合職 97人 エリア職 1,196人
2016年度 総合職が87人 エリア職が1,180人
2017年度 総合職が92人 エリア職が1,131人
2018年度 総合職が106人 エリア職が1,157人
また、2021年度のJR東日本の採用予定人数は
総合職が100人程度、エリア職が840人程度となっています。
ES・面接の質問の特徴
ESは自己PRと志望職種など一般的な質問です。面接では、基本的な質問に加えてJR東日本に関するマニアックなクイズのようなものが出題されています。また、「なぜJRの別の会社ではなく東日本なのか」という質問もあるため突っ込んだ企業研究が必要となります。
総合職の面接では、逆質問がメインのこともあります。なんでも聞ける雰囲気ですがどういう判断軸をもっているかを評価されます。最終面接では、「自分がやりたいことができないかもしれないが良いか」といったネガティブな質問もされるので答えを準備しておくべきでしょう。
求められる人物像
JR東日本で求められる能力は以下の通りです。
<総合職>
「いかなる環境にも対応できる柔軟な思考力」「プロジェクトをマネジメントし、目標を達成する能力」「熱い探究心」
<エリア職>
「安全の追求やサービス品質の向上に向けた努力「行動力」、「視野を広げて挑戦する意欲」
JR東日本のインターンシップ
JR東日本は毎年新卒向けにインターンシップを実施しています。ここではJR東日本のインターンシップについて解説します。
インターンのコースは2種類
2022年卒向けの募集要項によると、JR東日本のインターンシップは、技術系と事務系の2コースに分かれて実施されています。技術系と事務系のコースの中でもさらに細かく分野分けされており、分野により募集人数も異なります。
インターン選考のフローは、書類選考と面接です。書類選考のES作成では、インターンシップへの熱意や学生時代に力を注いだことなどが重要なポイントとなるでしょう。書類選考では小論文の提出も求められるので、小論文対策もしておく必要があります。
技術系コース
技術系コースは、2週間程度の長めのインターンシップです。現場の見学をしたり実際に開発に関わったりと本格的な仕事体験ができる内容となっています。
技術系コースでは、研究開発、車両、線路・土木、建築、機械設備、列車制御システム・エネルギー・情報通信などの分野別に募集がされます。
それぞれの現場での職場見学があり、さらに各分野での改善・効率化・コストダウンなどについて実際に取り組みます。
事務系コース
事務系コースは1週間程度で技術系コースより期間が短いです。
事務系コースでは、経営企画・国際事業・サービス/品質改革・鉄道営業/観光戦略・事業創造・MaaS・Suica戦略・IT/イノベーション・法務・財務、の分野別に募集がされます。
事務系コースはグループワークを通して職業体験をします。テーマに沿って提言をし、実際にその仕事をしている社員からアドバイスなどもらうこともできます。
JR東日本の就職活動対策
JR東日本で内定を得るためにやっておくべき、就職活動対策を紹介します。
ES(エントリーシート)は「志望動機」がポイント
JR東日本は、就職を希望する就活生が非常に多いため倍率が高いです。高倍率の選考を突破するには、ESの内容を説得力のあるものにしなければなりません。JR東日本のES対策でとくに注意すべきポイントは志望動機です。
「鉄道が好きだから」「運転士になりたい」などの理由は、夢や憧れのレベルを脱していない印象を与えるため、志望動機としては弱いです。JR東日本での仕事で会社や地域にどんな貢献ができるのか、具体的な目標や希望を語る必要があります。
志望動機や自己PRがうまくまとめられない方は、JR東日本に内定した先輩のESを参考にするのがいいでしょう。志望動機の構成や書き方、自己PPのアピールポイントなどは参考になるはずです。JR東日本に内定した先輩の志望動機や自己PRを参考にして、ESの内容に磨きをかけてください。
インターンシップに参加して企業理解を深める
JR東日本の選考では、どうしてJR東日本に入りたいのかを深く聞かれます。企業についての理解を深めるにはインターンシップに参加するのが一番です。
インターンシップでは、グループワーク中にJR東日本の社員さんと話ができたり、職場見学などで直接社員さんに質問できる時間が用意されていることも多いです。仕事のやりがいや大変さなどを詳しく知るチャンスでもあります。
インターンで仕事を体験することで仕事内容の理解が深まり、自分に向いているかどうかも見極めやすくなります。JR東日本への就職を目指すならぜひインターンシップに参加してみましょう。
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GD(グループディスカッション)の対策をする
JR東日本の面接ではグループディスカッションがあるので、しっかり対策をしておきましょう。GDに慣れていない人が、ぶっつけ本番で実力を発揮するのはなかなか難しいです。
GDは、抽象的な題材を出される傾向があるため調和を保ちながら意見を集約することが求められます。友人同士で練習したりインターンの選考などを活用して場慣れしておきましょう。
最後に
JR東日本に就職するためには責任感や実行力が求められます。これに関連するエピソードを話せるようにしておきましょう。また、JR東日本は鉄道事業だけではなく様々な事業を行っているため企業研究も十分に行っておきましょう。
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