就活生なら、中小企業と大企業のどちらを目指すべきか悩む方も多いでしょう。
この記事では、中小企業への就職で後悔するパターンや、中小企業に就職するメリット・デメリットについて解説します。後悔しない就職のための参考にしてください。
- ・「中小企業or大企業」は就活生の永遠のテーマ
- ・中小企業への就職で後悔するパターン
- ├家賃補助がなく自由に使えるお金が減る
- ├初任給は高いものの昇給幅が小さい
- └多忙でなかなか休みがとれない
- ・中小企業に就職するメリット
- ├裁量権が大きく若いうちから活躍しやすい
- ├社員同士の距離が近く、質問しやすい
- └キャリアの希望が通りやすい
- ・中小企業に就職するデメリット
- ├大企業に比べて福利厚生が整っていないところが多い
- ├研修制度が整っていないところが多い
- └人手不足になりやすくハードな働き方が求められる
- ・中小企業への就職前に確認すべき注意点
- ├住宅補助等の福利厚生
- └転職の割合と転職理由
- ・最後に
「中小企業or大企業」は就活生の永遠のテーマ
規模の大きな仕事ができて業績が安定している大手企業を選ぶのか、若いうちから裁量を持って働ける中小企業に就職するのかは就活生にとって永遠のテーマです。終身雇用が当たり前ではなくなり、転職が一般的になりつつあることから、一旦は中小企業やベンチャー企業で経験を積むという人も少なくありません。一方で、大手企業も根強い人気を誇ります。
選択肢がたくさんあるからこそ、自分の希望する働き方や将来ビジョンに合わせて企業を選ぶ必要があります。
中小企業への就職で後悔するパターン
家賃補助がなく自由に使えるお金が減る
中小企業へ就職して後悔するパターンの1つは、福利厚生の面によるものです。特に家賃補助があるかどうかは、若手社員にとって大きな問題です。家賃補助なしで都心に住む場合などは、生活費が高くつくため、自由に使えるお金が減ってしまいます。
東京23区のワンルームの家賃相場は千代田区で12.3万円、新宿区で8.7万円、中野区で6.0万円となっています。エリアによって相場は異なりますが、いずれにしても家賃補助の有無で使えるお金には大きな差が出ます。
参考:CHINTAI 東京23区の家賃相場情報(https://www.chintai.net/tokyo/area/13100/rent/1r/)
初任給は高いものの昇給幅が小さい
中小企業でありがちなのは、初任給は高いものの昇給幅が小さく、10年後には大企業と比べて給与水準が低くなってしまうというものです。説明会では活躍している社員が話すことが多いため、紹介される給与水準も高くなりがちです。出来ればOB訪問などで、一般的な社員のキャリアについても情報収集しておくようにしましょう。
OB訪問の具体的なメリットはこちら!
多忙でなかなか休みがとれない
中小企業では、社員数が少ないぶん1人あたりの業務量や責任が大きくなります。成長できる環境とも言えますが、反対に言えば繁忙期はなかなか休みが取りづらい環境でもあります。繁忙期のタイミングやどの程度有給は消化できるのか、趣味に使える時間はあるのかなど、ワークライフバランスについても質問しておくようにしましょう。
中小企業に就職するメリット
裁量権が大きく若いうちから活躍しやすい
中小企業に就職する最大のメリットは、若いうちから活躍しやすい環境であることです。大企業であれば、それまでの慣習や役職の多さなどからなかなか若手が重要な仕事を任せてもらう機会はありません。しかし、中小企業であれば積極的に活躍の機会が与えられます。転職を考えている人やスキルを身につけながら働きたいと考えている人にはピッタリでしょう。
社員同士の距離が近く、質問しやすい
規模にもよりますが、中小企業の場合ワンフロアに全社員がいることも少なくありません。困ったときに相談しやすかったり、知っている社員ばかりであるためコミュニケーションを取りやすかったりというメリットがあります。
大企業の場合は部署が分かれており、自分の部署以外は何をしているのかわからないといったことも珍しくありません。スピーディーに仕事を進めたい人や色々な仕事をやってみたいという人にとっては、中小企業は向いているでしょう。
キャリアの希望が通りやすい
社員の人数が少ないぶん、キャリア希望が通りやすいというメリットもあります。日頃から誰がどんな仕事をしているのか把握できているため、具体的な希望を伝えやすいでしょう。配属についても、大企業に比べて支社が少ないため転勤のリスクが小さくなります。
中小企業に就職するデメリット
大企業に比べて福利厚生が整っていないところが多い
中小企業に就職するデメリットの1つは、大企業に比べて福利厚生が充実していない企業が多い点です。前述した家賃補助だけでなく、育休や産休も制度はあるもののあまり使われていないという企業も存在します。
しかし、昨今は中小企業でも自分に必要な福利厚生を選んで使える「カフェテリアプラン」の導入を行っている企業もあり、一概に大企業の方が福利厚生が良いとは言い切れなくなってきました。
研修制度が整っていないところが多い
入社した後に行われる研修が充実していない点も、中小企業就職のデメリットとしてよく挙げられます。研修は企業にとっては大きなコストです。そのため資金に余裕のない企業ほど研修は短くなる傾向があります。具体的にどのような研修を受けられるのか、本当にスキルを身につけられるのかをきちんと見極めましょう。
人手不足になりやすくハードな働き方が求められる
転職による離職率が高い企業であれば、そのぶん人手不足に陥りやすくなります。人が抜けたぶん仕事量が増えるため、ハードな働き方を求められることになります。転職について選考の場で聞くのは難しいため、OB訪問などを活用して転職する人が多いのか、どういうキャリアを選ぶ人が多いのかを聞いておくようにしましょう。
また、実際の職場を体験できる「インターンシップ」に参加するのもおすすめです。現場社員の話を聞いたり、実際の業務をこなしたりすることで、具体的な働き方のイメージが描けます。
インターンについて詳しく知りたい方はこちら!
中小企業への就職前に確認すべき注意点
中小企業への就職を決める前には、「福利厚生」と「転職事情」について確認しておきましょう。それぞれ解説します。
住宅補助等の福利厚生
福利厚生、特に家賃補助や借り上げ住宅の有無は若手社員にとって大きな問題になります。制度の詳細を調べるのは難しいですが、「都心で暮らすにあたって補助などはあるか」や「社宅制度はあるのか」などの質問から、制度の有無は確認しておきましょう。
転職の割合と転職理由
スキルアップのために将来的に転職をしていきたいと考えている人は、転職する社員の割合や転職理由について確認しておくことも大切です。本当にスキルアップのための転職なのか、どういうところに転職していく人が多いのか見極めましょう。その企業から別の企業に転職した人に話を聞けるとベストです。
最後に
中小企業への就職で後悔するパターンや、中小企業に就職するメリット・デメリットについて解説してきました。「受かりやすいから」「裁量権が欲しいから」といった理由で安易に選ぶことなく、制度面や将来的な転職の可能性についてもしっかり確認しておきましょう。
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