地域に密着した仕事ができるという特徴がある地方銀行業界は、就活生に人気の業界です。この記事では業界の現状や仕事内容、就活対策など地方銀行業界について解説します。
- ・地方銀行とは?メガバンクとの違いは?
- ├地方銀行とは
- └地方銀行とメガバンクとの違い
- ・地方銀行の現状と今後の課題
- ├地方銀行の現状
- └地方銀行の今後の課題
- ・地方銀行の仕事内容
- ├預金業務
- ├貸付業務
- └為替業務
- ・地方銀行の就活対策
- ├業界、企業研究
- ├自己分析
- └インターンシップや就活セミナー
- ・地方銀行で働くメリット・魅力
- ├地元で働ける
- ├転勤がない
- ├地域に貢献できる
- ├高収入で信用が高い
- └厳しい環境で成長できる
- ・最後に
地方銀行とは?メガバンクとの違いは?
地方銀行とは
地方銀行とは特定の地域を中心に営業を行っている銀行の事を指します。その地域の有力企業や公共団体と提携し投資するなど地域に密着した事業を展開していて、地域経済へも影響力が強いことが特徴です。有力な地方銀行の中には、地域内でメガバンク以上のシェアを持つところも存在します。
地方銀行とメガバンクとの違い
ここでメガバンクとの違いを紹介します。
メガバンクは三菱UFJ銀行、三井住友銀行とみずほ銀行の3社であり、都市銀行、長期信用銀行の再編で誕生した銀行を指します。メガバンクは日本全国や海外にも支店を持っており幅広いエリアで営業しています。規模が大きくサービスも多様なためか、融資対象である企業も大企業であることが多いです。
対して地方銀行は前述したように特定の地域を中心に営業エリアを拡大していて、融資対象は地域に展開している中小企業が多いです。メガバンクと比べてより地域に根差した事業展開をしているのが地方銀行の特徴です。
地方銀行の現状と今後の課題
地方銀行の現状
日本銀行のマイナス金利政策導入で厳しい収益環境が続いています。そんな厳しい中で地方銀行同士の統合や合併が盛んになっています。
例えば2015年5月には東京TYフィナンシャルグループ傘下の東京都民銀行や新銀行東京などが合併し「きらぼし銀行」に再編されました。また千葉銀行と埼玉県の武蔵野銀行の包括提携のように、統合や合併以外の方針を合わせる協力体制を選ぶこともあります。
地方銀行の中にはメガバンクと並ぶほどのシェア率を持つ銀行もあります。しかし地域によっては少子高齢化や都市部に人が流れているなどが要因で顧客数の減少が問題とされています。地域経済の衰退が進むと個人の顧客だけでなく、企業などの顧客も減少してしまうことも考えられます。
地方銀行の今後の課題
今後は収益源の多様化や新たな貸出先の確保、地方創生への貢献が必要となっています。また業務のIT化も期待されています。
ITを使った金融サービスの創出(フィンティック)が注目され、地方銀行同士での共同開発なども行われています。今後はさらに事務作業をはじめとする業務のIT化が進められていきます。
地方銀行の仕事内容
地方銀行の仕事内容はメガバンクなどの銀行業務とあまり変わりはありません。 個人や法人に対してのお金の貸し付けや預かりなどの業務を行っています。
預金業務
預かり業務は個人や法人の顧客からお金を預かり管理する業務です。銀行の窓口業務として知られています。支店で働く場合口座の作成などの様々な窓口業務や、法人の顧客の預金管理や口座への振り込みなども担当します。
貸付業務
資金を必要としている人にお金を融資する業務の事です。業務は事業拡大のための資金の融資など法人を対象とする場合や住宅ローンなど資金集めなど個人を対象とする場合があります。融資を行う際は大金であることが多く、融資先が貸し倒れにならないかどうか査定を慎重に行います。
為替業務
為替業務は債権や債務の決済をするため振込や送金を行う業務のことです。
例えば、電気料金やガス料金、水道料金や電話料金など公共料金の口座からの引き出しがあります。国内だけでなく海外の口座へ送金する業務などもあります。
地方銀行の就活対策
金融業界は就活生に就職先として人気の業界です。特に地方銀行は地域に密着した事業展開を行っていたり、地域経済への影響力が大きいなどの理由から地域や地元で働きたいと感じている学生からは特に人気があると考えられます。地方銀行に就職するためにはどのような就活対策を行えばよいでしょうか。
業界、企業研究
志望する業界や企業についての情報を集めて業界・企業研究をすることはとても重要です。 業界の現状や志望する銀行と競合他社とを比較して特徴を知っておくことで志望動機や面接の質問対策にもなります。
また企業が求めているのはどのような人材なのかを知り、企業とのミスマッチを無くしましょう。
自己分析
地方銀行の魅力の1つとして特定の地域に密着して事業を展開しているということ例に挙げました。地域貢献や地方創生を志望動機とする学生も少なくないです。
他の学生と差をつけるためにはしっかり自己分析を行い、志望動機により説得力を持たせることが必要です。自分の過去の経験を振り返って業界を志望したきっかけやアピールできる適性などを見つけより具体的なエピソードを話せるようにしましょう。
インターンシップや就活セミナー
インターンシップや就活セミナーは企業で実際に働いている人たちと直接会える機会です。ホームページやパンフレットには載っていない、どのような人たちが働いているのか、どのような雰囲気なのかを知ることができます。
会社で実際に仕事を体験したり、働き方についての情報を集めることもできます。企業研究の一環として積極的に参加してみましょう。
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地方銀行で働くメリット・魅力
地元で働ける
多くの企業が首都圏に集中しているため、地元から離れた都市で就職せざるをえない就活生も少なくないでしょう。
親の介護などが必要で実家の近くで働きたいと考えている人には、地元や実家の近くで働けるのは大きなメリットとなります。
転勤がない
メガバンクだと数年ごとに転勤があるポジションもありますが、地方銀行の場合は転勤がほとんどありません。
規模の大き地方銀行は支店も多いですが、異動が合っても県内の支店になるのでそこまで負担はないでしょう。
地域に貢献できる
地元の企業と取引をして信頼関係を築き、地域に根ざした仕事ができるのが地方銀行の魅力です。
生まれ育った地元や大学時代を過ごした街など、特定の地域に愛着がある人にとっては、地域の発展に貢献できることで大きなやりがいを感じられるはずです。
高収入で信用が高い
地方銀行は地元の一般企業に比べると、高収入が期待できます。銀行員は社会的な信用も高いので、ローンなどが組みやすく、転職の際にも有利になります。
厳しい環境で成長できる
地方銀行は営業できる地域が限られているため、営業ノルマの達成が難しいという厳しさがあります。
厳しい環境でノルマを達成するためには自分なりに工夫をする必要があり、その分だけ創意工夫の力や交渉力が身につき早いスピードで成長することが可能です。
最後に
一口に地方銀行業界といっても、地方都市を中心に数多くある地方銀行はそれぞれの特徴があります。就活では各銀行の地域とのかかわりや働き方、事業の特徴など業界・企業研究を通して理解を深めていくことが重要です。インターンシップや就活セミナーに参加し効率的に業界について研究しましょう。
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