食品メーカーの業界研究、就職活動対策

就活生に人気の高い、食品業界。扱うものが「食品」という身近なものだけに、人気が集まるのも頷けますね。ここでは、食品業界に就職を希望している学生が、知っておくべき基本的な業界知識をお伝えしていきます。

まずは、業界の現状や動向、課題などを理解することからはじめましょう。また、どんな職種があるのか、どんな人が向いているのか、志望動機作成の際のポイントなども解説しています。業界研究や就職活動の対策に活用してください。

食品メーカーの業界研究、就職活動対策
目次

食品業界について知ろう!

食品業界の概要

食品業界は、よく「安定している業界」だと言われます。食べ物は、生きていく上で必要なものですから、旅行や嗜好品のように、景気変動のあおりを受けて、売上高が大きく上下することが少ないためです。
また、食品メーカーといっても調味料や飲料、菓子、冷凍食品のメーカーなど多岐にわたります。企業によって扱う製品も違うので、企業研究をする際はどこが競合なのか取り扱い商品を確認して判断しましょう。

では、食品業界の基本的な知識として、売上高ランキングや市場動向などを見ていきましょう。

売上高ランキング

日本経済新聞によると、2018年1月時点の食品業の売上高ランキングは、以下の通りです。

1.JT(日本たばこ産業)2.14兆円
2.キリンホールディングス 2.08兆円
3.アサヒグループホールディングス 1.71兆円
4.サントリー食品インターナショナル 1.41兆円
5.明治ホールディングス 1.24兆円
6.日本ハム 1.20兆円
7.味の素 1.09兆円
8.山崎製パン 1.04兆円
9.伊藤ハム米久ホールディングス 0.79兆円
10.森永乳業 0.59兆円

一度は社名を聞いたことのある企業がほとんどですね。

市場動向

食品業界はここ数年原材料輸入にかかるコスト高の影響で、各社とも値上げせざるを得ない状況が続いています。商品の値上げは、消費者の購買意欲にも大きな影響を与えているようです。

また、少子高齢化、人口減少などから、国内の需要は長期的に見れば縮小傾向にあるため、食品メーカー各社は海外にその活路を見出そうとしています。

例えば大塚製薬の「ポカリスエット」は、イスラム教徒の断食月である「ラマダン」に商機を見出し、ラマダン明けのドリンクとして、浸透しつつあるといいます。大手企業を中心に、すでに海外展開を進めている企業も多く、すでに国内の売上よりも海外の売上の方が高い企業もあります。

業界の課題

食の安全問題

ここしばらくはあまり話題に上っていませんが、数年前までよく取りざたされた「食の安全問題」。産地偽装や賞味期限の改ざんなど、不正は後を絶ちません。

消費者は食品メーカーを信じて購入するしかない中、業界全体への不信感が拭いきれたとは言えない状況です。消費者の信用をどのように得ていくか、が課題と言えるでしょう。

海外進出

上記でも述べたとおり国内市場の縮小から、企業は「商機は海外にある」と考えています。しかし、海外展開のノウハウを持たない企業にとっては、どのように進出をしていくか、それ自体が課題です。海外でなじみのない食品を扱う企業であれば、なおさらでしょう。

利益率の低さ

相次ぐ値上げで消費者側からすれば「消費者にコスト高の影響を押しつけている」と思われがちな食品業界ですが、海外の食品メーカーと比べると利益率は低いのだそうです。

1つ1つの利益が薄いためたくさん売ることで利益を得るという「薄利多売」の状況も、食品業界の課題と言えるでしょう。

どんな職種がある?

ここまでは、食品業界の概要についてお伝えしてきました。それでは、実際に食品業界に就職するとなった場合には、どういった職種があるのでしょうか。代表的なものを挙げてみました。

商品企画・マーケティング

市場調査をして、売れる商品を企画する仕事です。販売経路の開発なども行います。消費者のニーズやトレンドに敏感な感覚が求められる職種です。

研究・開発

商品の開発や、味や品質の改良、原材料の基礎研究などを行います。研究の成果を活かしつつ、高品質で安全な商品をコストを抑えて製造できるよう開発していきます。新商品の開発だけでなく、既存商品の改良も行います。食材や食品加工に関する専門知識が求められるため、研究職として募集されることが多いようです。

製造

実際の製造ラインで商品製造を行います。商品の生産だけでなく、品質保持・衛生管理なども担います。

生産管理

需給の調整や、製造計画を立てる仕事です。無駄なく商品を流通させるために、市場の動向などを正しく読み取る力が必要です。

営業

できた商品を小売店や商社、外食業などに売り込む仕事です。高いコミュニケーション能力と提案力がもとめられる職種です。その他、人事や総務、事務、経理、経営企画など、どの企業にもある職種もあります。

どんな人が向いている?

食品業界で働くには、どのような資質が必要なのでしょうか。どんな人が向いているのか、4つの観点から解説していきます。

食に興味のある人

当然ながら、食に興味があることは基本です。「食べられれば何でも良い」と考えている人よりも、「よりおいしくて安全なものを届けたい」という思いをもって働ける人材が求められています。

また、商品開発の仕事について言えば、味覚も非常に大切です。味は甘味、塩味、酸味、苦味、旨味で構成されています。味に敏感でないと、商品の味を調整することが難しいため、味覚も重要だと言えるでしょう。

アイデアや提案力のある人

特に企画職には、他社と差別化ができる、よりよい商品を生み出すためのアイデアが必要です。今市場にない商品を生み出す、また、その商品が売れるであろうとプレゼンする能力も必要となるでしょう。

営業職には、どうしたら自社の商品を買ってもらえるか、使ってもらえるかを考えるアイデアが必要です。特にスーパーなどの小売店に商品を納入する営業職は、いかに自社の商品を大きく取り扱ってもらうかが売上に直結するので非常に重要であり、そのための提案力も欠かせません。

誠実に人や仕事に向き合える人

「食の安全」が叫ばれている昨今だからこそ、誠実さも非常に大事です。人が口に入れるものを作る企業だからこそ、もしも安全でない食品を消費者に届けてしまった場合、健康被害や、命の危険に繋がる場合もあります。

食品に携わる仕事をする者として責任を持ち、仕事や商品と誠実に向き合える、信用のおける人を企業は求めています。

志望動機作成のポイント

志望動機では、どんなことをアピールするのがいいのでしょうか?食品業界で注目されるアピールポイントをいくつかご紹介します。

メーカーや商品への愛情をアピール

大手食品メーカーになると、毎年数万人が採用選考を受けます。「御社の商品がとても好きで」「子どもの頃から御社の商品を食べていて」といった理由を挙げてくる就活生は多いのですが、企業側は「それならば顧客としていつまでもファンでいてほしい」と思ってしまいます。

他社でなく、その企業でなければならない理由を明確にする必要があります。「他のメーカーや商品ではなく、なぜそのメーカーや商品が好きなのか」、ということについて具体的に説得力のある説明ができるようにしておきましょう。

海外経験や語学力をアピール

食品業界は多くの企業が、海外市場の開拓に積極的です。海外市場の開拓には語学力が必須なので、外国語に堪能だと大きなアドバンテージとなります。また、海外向けに商品を開発する場合は、留学など海外で暮らした経験がとても役に立つでしょう。

語学や海外経験をアピールする際は、「自分がその経験をいかしてどんなことで貢献できそうか」という点と絡めてアピールすると説得力が増します。

解決したい課題をアピール

食品業界が扱うテーマは非常に幅広く、「健康」「美容」「ダイエット」「美食」などがあります。自分がどんなテーマや課題に問題意識を持っているのか、どんな社会問題を解決したいのかを語れるといいアピールになります。

具体的な体験やエピソードなどを盛り込んで、「食」を通じてどんなことを実現したいのかを語れるようにしておきましょう。

インターンシップに参加してみよう

より業界理解を深めたり、説得力のある志望動機を作成するためにインターンシップに参加することをおすすめします。インターンシップに参加し、社員と交流することで会社の雰囲気や業務への理解を深めることができます。
また、人気企業ではインターンシップの選考で適性検査や面接を実施するところもあるので、本選考前に面接や適性検査に慣れる練習をすることもできます。
インターンシップに行くことで就活で有利になる企業もあるので、積極的に参加してみてはいかがでしょうか。

最後に

食品業界は人気の業界なので、しっかり業界研究・企業研究をした上で選考に臨むことが大切です。これまでお伝えしてきた業界についての知識はもちろんのこと、各企業のホームページなどをくまなく見てみましょう。

商品情報だけでなく、IR情報なども見ることでその企業がどういう方向性を目指しているのかを知り、他の就活生と差をつけていきましょう。食品業界を目指す皆さんを応援しています!

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フィンテックとは?事例やメリット・デメリットなどわかりやすく解説
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【業界研究】住宅業界の今後・仕事内容・就活対策について徹底解説!
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住宅業界は少子高齢化や人口減少など社会問題や経済状況が影響しやすい業界です。住宅業界を目指す就活生は、住宅業界のどんなことに注目すればいいのでしょうか?住宅業界の現状と今後の動向、仕事内容、就活対策などについて解説します。 住宅業界の現状 住宅業界は戸建て住宅の全国のシェア率を圧倒的に占めている企業はありません。大手10社でもシェアは30%くらいです。これは地域の工務店などの存在が大きいためです。 ①新設住宅着工戸数は減少傾向 日本は少子高齢化や人口減少の問題が深刻で、住宅業界をはじめとする様々な業界に影響を及ぼしています。住宅業界では世帯数が減少したためか全国の新築の需要が減少傾向にあります。 新設住宅着工戸数はリーマンショックの時期に大幅に減少しその後緩やかに増加していましたが、これから徐々に減少すると予測されています。 ②空き家の増加 また空き家が増加していることも課題です。世帯数が減少したことで全国の住宅数が世帯数を上回り、空き家が増え続けています。このまま空き家の撤去・転用が進まない場合、2033年には約2000万戸以上まで増加すると予測されています。 住宅業界の今後の動向 以上のような業界の現状を踏まえて住宅業界の企業がどのような対策を行っていくのかいくつか解説します。新築の需要が減少しているため期待されるのは既存住宅の活用ですが、日本は欧米に比べて中古住宅の流通量が少ないという弱点があります。その対策として政府は中古住宅を売買・改修市場拡大を支援しています。 ①省エネ住宅の開発(ゼロエネルギー住宅) 2020年に新省エネ基準が義務化され、今後の新築住宅においてはZEH化したゼロエネルギー住宅を目指しています。ゼロエネルギー住宅とは断熱材や節電機器、太陽光発電設備を取り入れるなどの工夫により電気やガスなどのエネルギー収支を差し引きゼロにする仕組みのことを言います。 しかしゼロエネルギー住宅は一般住宅より割高で地域によっては導入しづらいという問題があります。今後企業はこうした課題を解決する省エネ住宅の開発に力を入れています。 ②既存住宅の活用(ストックビジネス) 新築の住宅だけでなく、既存の住宅の活用も重要です。政府は省エネ基準の義務化だけでなく、既存住宅を活用したストックビジネスの市場についても支援しています。 住宅業界の大手でつくられている、優良ストック住宅推進協議会は家の性能や改修履歴を加味した適正な値付けを行い、既存住宅の売買の後押しに力を入れています。 ③海外事業の強化 住宅業界の多くのメーカーが海外事業の展開に力を入れています。特に大手の住宅メーカーは東南アジアやオーストラリアに展開を進めています。 仕事内容 住宅メーカーではどのような仕事があるのでしょうか。住宅メーカーの職種は大きく分けて営業職と技術職の2種類に分けることができます。企業によっては転勤を伴わない一般職を総合職と分けていることもあります。 営業職 顧客の要望に合わせて住宅展示場で戸建て住宅を販売したり、不動産を有効活用するための賃貸住宅の提案などを行う仕事です。「家」に関係する相談などを受けます。顧客のニーズに合ったプランの提案をし、設計部門へ引き継ぎを行います。 技術職(設計) 設計は顧客のニーズに合わせて住宅の設計を行います。住宅設計は仕事の幅が広く、間取りの作成からインテリアのコーディネートまで住まいに関わる様々な提案を行います。 技術職(施工) 施工は設計を基に現場での建設を行います。現場の監督として工程管理、品質管理、安全管理を担っています。設計部門や現場の職人との連携が重要な仕事です。 住宅業界の主要な企業を紹介 ここでは住宅業界の主要な企業5社について、企業の概要と特徴をご紹介します。 大和ハウス工業 大和ハウス工業は、CMの印象が強く、知名度も抜群に高いです。近年は売上高や販売戸建数でトップを獲得している企業で本社は大阪にあります。 1959年に日本で初めてプレハブ住宅を開発し注目を集めました。商業施設や物流施設など企業向けの事業も多く、M&Aや海外展開などにも注力しています。 積水ハウス 積水ハウスは、大手プラスチックメーカーである積水化学工業を母体とするハウスメーカーです。知名度も高く、売上、着工数、シェアなどのランキングでも常に上位になっています。 建築はもちろん、不動産や土地活用のコンサルティング、地域開発、賃貸、リフォームなど幅広い事業を手がけています。 飯田グループHD 飯田グループホールディングスは2013年に、一建設、飯田産業、東栄住宅、タクトホーム、アーネストワン、アイディホームの6社が経営統合されてできた共同持株会社です。 戸建分譲に力を入れており、戸建分譲だけで見れば業界でもシェア3割のダントツトップとなっています。 住友林業 「住友林業」という社名からも分かる通り、元は植林事業がベースとなって江戸時代に創業された企業です。 現在は林業よりも、住宅事業や不動産事業が主力事業となっています。その他にも、資源環境事業、木材建材事業、老人ホームの運営など生活サービス事業も行っています。 旭化成ホームズ株式会社 旭化成ホームズは、戸建住宅・集合住宅、土地など資産活用のソリューション提供、リフォーム事業という3つの事業分野が柱となっています。 戸建住宅の「ヘーベルハウス」、集合住宅の「へーベルメゾン」、マンション開発の「アトラス」などがよく知られています。 就活対策 住宅業界に就職するためにはどのような就活対策を行えばいいのでしょうか。いくつかの方法を紹介します。 自己分析・企業研究 自己分析と企業研究を行い、企業と自分がマッチングしているか研究することが重要です。よく業界や企業について研究し志望する企業を絞り込みましょう。 インターンシップ 業界・企業研究を効率的に行うにはインターンシップをおすすめします。多くの企業がインターンシップを開催していて、実際に働いている社員の方と話せる機会も多く用意されています。実際の働き方や社風を知れるので積極的にインターンシップに参加してみましょう。 最後に 住宅業界は国内の需要変化に合わせて省エネ住宅の開発や既存住宅の活用など新たなビジネスを展開しています。今後は海外事業の展開も強化されていくでしょう。 志望する企業が今後どのような事業展開をしていくのか、どのような人材を必要としているのかより企業について理解を深めていくことが必要です。 ...

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保険会社の業界研究、就職活動対策
保険会社の業界研究、就職活動対策

保険会社は、給与や待遇の良さで人気の就職先の1つとなっています。保険会社への就職を狙うライバルに勝つためには、正しい情報と対策が必要不可欠です。 この記事では、保険会社に就職したいと考えている方に向けて、保険会社の現状・将来性・仕事内容といった業界情報を分かりやすく解説しています。 また、保険会社を志望する方にぴったりの就職活動対策についてもご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。 保険会社とは? 保険会社には3種類ある 保険会社は金融業界に属する企業の1つで、リスクに備える保険商品をお客様に提供するのが主な仕事です。 そして、保険会社が扱う保険商品は「生命保険」「損害保険」「第三分野の保険」の3つに分類することができます。それぞれの内容は次の通りです。 ■生命保険:病気・怪我・死亡など「ヒト」に関わるリスクに備える保険です。 ■損害保険:災害・事故などによる「モノ」の破損リスクに備える保険です。 ■第三分野の保険:医療保険やがん保険など、生命保険と損害保険の中間に位置する保険です。 保険会社の現状と課題 全ての保険会社が直面しているのが「少子高齢化」という課題です。 全人口における高齢者の割合が多い日本では、死亡リスクを重視する人が減少し、従来の生命保険商品の需要は以前ほど高くはありません。 また、損害保険会社は活発な消費を行う若者をターゲットとしてきましたが、少子化によって若者が減少しているため、企業同士の顧客の奪い合いが発生しています。さらに最近の若者は「モノ」を欲しがらない傾向があり、「モノ」を対象とした損害保険も需要が下がりつつあります。 今後も保険会社が生き残っていくためには、現在のライフスタイルに合わせた新商品の開発が不可欠であると言えます。 保険会社の将来性 この世界に「ヒト」や「モノ」がある限り、保険会社のニーズが失われることはありません。そのため、保険会社には安定性があります。 ただし、今後も成長していく企業となるためには、少子高齢化で顧客が減っていく国内だけでなく、海外にも目を向けていく必要があるでしょう。実際、大手の保険会社は海外の保険会社を買収するなど、海外市場への進出を開始しています。 保険会社の仕事内容 営業 営業は顧客のニーズに合わせて保険商品を提案・販売するのが仕事です。 営業には個人を顧客とする「個人営業」と、企業や団体を顧客とする「法人営業」もあります。また、営業は、保険商品を代わりに販売してくれる保険代理店や銀行などを新規開拓する役割も担っています。 営業の仕事では、「コミュニケーション能力」や「プレゼン能力」はもちろん、「この人から買いたい」と思わせるような魅力ある人材が求められています。 商品開発 「商品開発」では、保険業界では顧客のニーズに合った新たな保険商品を開発します。新商品の企画から保険料の設定や監督庁への許可申請まで、商品開発業務全てに携わります。 先ほどもお話しした通り、国内市場では顧客の奪い合いが起こっているため、潜在的なニーズを掘り起こし、他社とは一線を画した商品を生み出せる「分析力」や「創造力」を持った人材が求められています。 資産運用 保険会社は保険商品を販売して保険料で収入を得ています。しかし、保険金の支払いもあるため、保険料と保険金の差額だけでは、会社の存続には多少不安があります。そのため、保険会社は顧客から預かった保険料を元手に投資を行う「資産運用」によって収益を得ています。 資産運用の仕事を行う際には、「金融工学」や「数学」の知識、「論理的思考力」が求められるため、理系学生にもおすすめの職種です。 保険会社の就職活動対策 どの保険会社を志望するか絞る 同じ「保険会社」と言っても、生命保険・損害保険・第三の保険で取り扱う商品やターゲットとなる顧客は異なります。また、企業によって経営方針や社風も実にさまざまです。 そのため、「保険会社ならどこでもいい」「数打ちゃ当たるでしょ」という漠然とした目標で留めてしまうと、1つ1つの企業に適した対策ができなくなり、落選を繰り返すことになります。 志望する企業はできるだけ具体的に決定しておきましょう。 保険会社が求める人材を知る あなたに突出したスキルがあっても、保険会社が求めているものでなければ、就職活動という場では全く意味をなしません。どれだけ一生懸命に「足の速さ」をアピールしても、保険会社にはそもそも不要なスキルであるため、アピールそのものが無駄になってしまうのです。 まずは志望する保険会社がどんな人材・スキルを求めているのかを調べ、それに合った形で自分をアピールすることが大切です。 面接でコミュニケーション能力をアピール 保険会社の「営業」や「商品開発」では、個人や法人などの顧客とうまくコミュニケーションを取り、ニーズに合った商品を販売したり、潜在的なニーズを読み取って新商品を開発したりする必要があります。 面接では、企業や採用担当者のニーズを読み取りながら、「自分」という商品を魅力的に伝えるコミュニケーション能力が問われます。 過去の質問集で回答を準備しておくほか、状況に合わせて柔軟に答えられるよう。模擬面接などで練習を重ねておきましょう。 最後に これからの保険会社は成長のために戦略を練り、新商品開発や海外進出など従来とは違った方向へと舵を切っていくことが予想されます。そのため、各企業がどのような方針をもって、事業を進めているかを理解しておかないと、エントリーシートや面接の志望動機や自己PRが、企業の求めるものとズレてしまう可能性があります。 会社説明会やインターンを上手に活用し、志望する企業の「今」をしっかり理解しておきましょう。 ...

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