ブライダル会社の業界研究、就職活動対策

女性があこがれる業界の筆頭にあげられる「ブライダル業界」。華やかでキラキラしたイメージのため、就活生の人気も高い業界です。

しかし華やかなイメージばかりが先行して、実際の業界や仕事内容については詳しく知らないという方もいるのではないでしょうか?

ブライダル業界への就職を目指すなら、まずはしっかりと知識を得ていきましょう。ここでは、ブライダル業界の現状や動向、仕事内容について解説し、どんな人が向いているの?必要な資格は?という就活生の疑問にも答えます。

結婚式
目次

ブライダル業界の現状

まずはブライダル業界の現状を知りましょう。業界にはどのような企業があるのか、どういった規模の市場なのか、といったことをお伝えしていきます。

売上高ランキング

ブライダル業界といっても数多くの企業がある中で、「業界大手」と言われる企業はどのような企業なのでしょうか?平成27~28年のデータをもとに、企業の売上高ランキングを見ていきましょう。

1位 テイクアンドギヴ・ニーズ(595億円)
2位 ツカダ・グローバルHD(538億円)
3位 ワタベウェディング(438億円)
4位 AOKIホールディングス(292億円)
5位 エスクリ(262億円)
6位 アイ・ケイ・ケイ(169億
円) 7位 ノバレーゼ(164億円)
8位 千趣会(152億円)
9位 クラウディア(123億円)
10位 アイエーグループ(107億円)

みなさんの知っている企業はありましたか?各式場は、企業名を掲げて営業をおこなっているわけではありませんので、みなさんが知っている結婚式場の運営会社が、実は上記企業であるという可能性もありますね。

市場動向

一口に結婚式と言っても、現在は顧客のニーズに応え、様々なサービスや演出が見受けられるようになりました。結婚式は、より、顧客のこだわりを具現化するステージになってきています。これは、「とにかくお金をかけてハデにおこなう」という価値観から、「自分たちらしく、こだわって結婚式をつくっていきたい」という価値観に顧客が変化してきたことが理由になっています。

少人数でおこなう「家族挙式」や、3ヶ月後~半年後の会場を安く申し込み結婚式を挙げる「スマ婚」など、結婚式の形態も多様化しています。 また、市場規模はここ数年、ほぼ横ばいの状況です。しかしながら、今後は少子化の影響もあり、減っていく顧客を各社が取り合っていくことになるでしょう。

式場の種類と特徴

結婚式場にも種類があり、大まかに4つに分類することができます。

結婚式専門会場

結婚式をおこなうことに特化した会場です。レストラン営業や、イベント会場、宿泊など、その他の用途に使われることがないので、スタッフは全員結婚式のプロとなっています。

レストラン

平日などはレストランとして営業しており、休日は結婚式場として使われます。本業がレストランなので、料理にこだわりたい方に人気の会場です。

ホテル

接客のプロとも言える、ホテルマンが対応をしてくれる、ホテルウエディング。宴会やパーティーに使われる部屋を、結婚式場として使います。宿泊施設が併設されているので、遠方からのゲストが多い場合などに便利です。

ゲストハウス

一軒家を貸し切っておこなうスタイルの結婚式場です。専門式場では、1日に何組ものカップルが結婚式を挙げますが、ゲストハウスの場合は多くても2組、少なければ1日1組の結婚式がおこなわれる形です。アットホームな結婚式を挙げたい方に選ばれる傾向にあります。

ブライダル会社の業務内容

ブライダル業界で働く、といっても、たくさんの職種があります。一番始めに就活生がイメージするのは、ブライダルプランナーではないでしょうか?ブライダルプランナーとは、新郎新婦と結婚式を作り上げていく仕事です。新郎新婦がイメージしている結婚式を具現化するために、様々な演出やサービスを提案していきます。

その他にも、様々な職種の方が協力し合って、ブライダル企業はサービスを提供しています。以下はその一例です。

新郎新婦の衣装やヘアメイクのセット、会場の準備などを行うのは、次のような職種になります。

・ドレスコーディネーター
・ブライダルメイクアップアーティスト
・フラワーコーディネーター
・テーブルコーディネーター

結婚式当日に式を執り行ったり、思い出づくりをサポートするのは、次のような職種です。

・アテンダー
・ブライダルカメラマン
・司会者

就活生のみなさんは、ブライダル業界でどのような仕事がしたいのか、様々な職種のことを調べて考えていってください。なお、カメラマンやフラワーコーディネーター、メイクアップアーティストなどは、結婚式場の正社員ではなく、提携企業の社員の場合も多いので、契約形態や、どの企業で採用してもらえるのかも、しっかり調べておきましょう。

どんな人が向いている?

では、ブライダル業界にはどんな人が向いているのでしょうか?ここでは、人気の高い「ブライダルプランナー」に向いている人ついて、お伝えしていきます。

礼儀が身についていて裏方もできる人

結婚式は、たいていの場合一生に一回の非常に特別なイベントです。そのお手伝いをする存在として、顧客である新郎新婦、ご家族、ゲストの方を不快にするような対応は許されません。そのため、基本的な礼儀や常識、気配りなどが身についている人が求められます。

ウエディングプランナーは表舞台に立って仕事をするのではなく、むしろ裏方に回る「プロデューサー」のような役割です。自分にスポットライトが当たらなくとも、人のサポートができるような方に向いていると言えます。

発想力を持った人

結婚式の形やサービスが多様化を見せる中で、新郎新婦の希望をどのように叶えるかは、ウエディングプランナーの腕にかかっています。

様々な事例の引き出しを持っていることももちろんですが、「新郎新婦の希望を叶えるためにはどうしたらいいか」を考え、提案できる発想力を持つ人が求められています。

どんな人ともコミュニケーションをとれる人

新郎新婦の中にも、たくさん希望を話してくれる方、希望がまとまっていない方、うまく言葉にできない方など、様々な方がいらっしゃいます。

また、晩婚化に伴い、以前にまして、様々な年代の方が結婚式を挙げるようになっています。そのため、どんな方ともコミュニケーションをとれる、コミュニケーション能力の高い人材が求められているのです。

人の幸せを純粋に祝える人

もしも自分が恋人や家族とうまくいっていないとき、人の幸せを純粋に祝えるでしょうか?ウエディングプランナーは、そんなときでも新郎新婦の幸せのために仕事をするのが役割です。

ウエディングプランナーはプライベートと仕事の切り替えをしっかりおこない、どんなときでも新郎新婦の幸せを祝えなければなりません。

売り上げを意識できる人

「人の幸せを祝う、お手伝いをする仕事」といっても、ブライダル企業は営利企業です。新郎新婦のニーズに応えながら、より質の高いサービスを選んでもらい、売り上げを上げるのはウエディングプランナーの腕の見せどころと言えるでしょう。

ブライダル業界に就職するには

大卒でないと難しい?

ウエディングプランナーの場合、大卒で新卒入社する人が多いですが、短大や専門学校卒で採用されるケースもあります。

企業や式場によっては、「高校卒業」や「大学卒業」などが応募条件になっていることもあるので、希望の企業や式場がある場合はよく調べておきましょう。

必要な資格は?

ブライダル業界に就職するための必須の資格などはとくにありません。しかし「ブライダルプランナー検定」という資格があるので、取得しておくと就活では有利になるでしょう。

来日外国人の増加やグローバル化により、ブライダル業界でも英語力があることは評価されます。学生のうちにTOEICなどを受けておくといいでしょう。

アルバイトやインターンで業界を深く知る

ブライダル業界の就活でポイントになるのは、具体的で説得力のある志望理由です。そのためには、業界をよく知り、深く理解していることが重要。業界研究をしっかりとするのはもちろんですが、学生時代からブライダル業界でアルバイトをするというのもいいでしょう。

結婚式の配膳やパーティースタッフのアルバイトなどは学生でもできるので、ブライダル業界を知るいいきっかけになるはずです。実際にブライダル業界に就職した人は、結婚式場などのアルバイト経験者が多いようです。

本格的にブライダル業界のことを知りたい、という方はインターンシップに参加してみるのもおすすめです。短期のインターンシップや夏休みの期間だけのインターン募集などもあるので、ブライダル業界の仕事を経験してみたいという学生はぜひ応募してみましょう。

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最後に

ここまでブライダル業界について、基本的なお話をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?「結婚式」という人生の節目に立ち会える仕事って、素敵ですよね。ブライダル業界を志望するみなさんが、これから業界で活躍されることを願っています!


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