ワークライフバランスとは何か、就活生はどう考えるべきか
ワークライフバランスといえば、就活中によく耳にする言葉ではありますが、具体的なイメージは中々つかみにくいのが現状です。今回はそんなワークライフバランスについて紹介するとともに、就活生としてどのように考えるべきか、案内します。
- ・ワークライフバランスとは何か?
- ・ワークライフバランスの様々な考え方
- ├ワーク重視の考え方
- ├プライベート重視の考え方
- └プライベート・ワーク両立型の考え方
- ・就活生はワークライフバランスをどう考えるべきか?
- ├まず多様な働き方があるということを知ろう
- └その中で自分に合った働き方をイメージしてみよう
- ・自分の考え方に合わせた働き方をしよう!
ワークライフバランスとは何か?
ワークライフバランスは仕事とプライベートのバランスと和訳することから、人生において仕事とプライベートをどのようにして配分していくのかを考える概念となっています。
例えば、自分の成長やキャリアを優先するために遅くまで残業する、日曜日にも関わらず出社する、責任範囲を超えた仕事をするといったやり方はプライベートを極限まで狭めて仕事重視の生活を送ることを指します。逆に必ず定時に帰って自分の時間や家族との時間を過ごすことに使うやり方もあります。
企業としても、社員が自分で仕事とプライベートの幅を決めて動くことができるように、有給制度を充実させ、また福利厚生制度を充実させています。更に、ジェンダー差別がないように女性への配慮を実現させた人事制度の導入や子育てをしやすい環境を社員に提供しなければならないという要望が多様な働き方を生み出しています。多様な働き方としては、育パパ(イクメン)に表れるような男性での育休の取得や時短やリモートワークでの柔軟な働き方というものが挙げられます。
ワークライフバランスの様々な考え方
ワークライフバランスの定義が「仕事とプライベートのバランス」と分かったところで、具体的にどのような考え方が存在しているのか紹介していきます。
ワーク重視の考え方
日本の就労風習として、終身雇用制の元で1度同じ会社に入ったら定年まで勤めあげるという文化がありますが、その文化を表現しているものとして、プライベートの時間を削って仕事に投入し、社内の人達とのコミュニケーションを図っていくというものです。いわば職場が家族のような考え方であり、プライベートの時間はあまり多くないのが特徴といえるでしょう。
また別な考え方として、コンサルティングファームや投資銀行のように非常に高品質なアウトプットを求められるので必然的に長時間労働となりプライベートの時間が少なくなるケースというのも散見されます。
プライベート重視の考え方
ワーク重視の考え方の対極として、プライベート重視の働き方があります。文字通りで仕事よりもプライベートを最優先するスタイルでなるべく残業はせず、会社の集まりやイベントにも出ないで休日出勤などもってのほかというスタイルです。それゆえに充実したプライベートを送るために仕事も効率的にこなしている人が多いようです。
プライベート・ワーク両立型の考え方
この考え方はどちらにも振り切らずにバランスよく仕事もプライベートも両立していこうという考え方です。企業側と社員が協調して働きやすい環境を作り出しつつ効率的な業務フローを構築して定時に上がれ、休みもとりやすい仕組みとしています。会社によって様々な制度を構築しているので説明会等で質問してみるとより具体的なイメージが深まっていくでしょう。
【参考】ワークライフバランスに関連する質問の例
・自分の職務以外で貴社を気に入っている点はどこでしょうか?
・企業文化の中でどれか1つを変えることができるとしたら、何を変えたいですか?
・貴社で成功するのはどのような人間ですか?
・あなたの周りで生き生きとしている社員はどんな特徴を持っていますか?
・企業文化を一言で表すとしたら?
・事務所やオフィスにいることが重視されていますか?
・有給をとることは奨励されていますか?それとも嫌悪されがちですか?
・申請すればリモートワークが可能ですか?
・平均的な勤務時間はどれくらいですか?
・多様性が重視されていると感じますか?
・社員の成功体験をシェアして誰でも成功できるように支援する仕組みはありますか?
・場で育休や育児支援などの両立を支援する制度は存在していますか?
・ワークライフバランスの議論は職場でよく話し合われますか?
就活生はワークライフバランスをどう考えるべきか?
まず多様な働き方があるということを知ろう
就活生としては、アルバイトやインターンシップで就労体験を積んでいれば、働き方についてはおぼろげながらでもイメージすることができるかと考えられます。ただ、イメージは1つだけではなく、多数持っておいたほうが良いです。
働き方と1口に言っても人それぞれで定義は違いますし、あなたに合っている働き方が別な人に合っているかというとそうも言いきれないからです。たくさん働いて早く色々な仕事を覚えることに喜びを感じる人もいれば、終業後のプライベートに生きがいを求める人もいて当然です。従って、1つの視点だけに縛られないで様々な社会人や企業の話を聞いていく中で、様々な働き方を学んでいくのがよいでしょう。
その中で自分に合った働き方をイメージしてみよう
そして、説明会やOBOG訪問で様々な働き方を学んだら、どの働き方が自分にとって一番フィットしているか考えてみましょう。イメージできない働き方はおそらく将来的にもつながらないでしょうし、長続きしないです。自分の就活の軸や将来の理想と照らし合わせてみて、どれだけ親和性があるかで考えてみてもよいでしょう。選ぶのはあなたなので、悔いのない選択をしましょう。
例えば、圧倒的に自己成長をしたいという志向ならばベンチャー企業やコンサルティングファーム、外資系企業が選択の対象になるでしょうし、また定時に帰ってプライベートを重視したいならば福利厚生の充実した企業という選択軸になります。このように、軸と選択する企業の性質がずれないようにするのも重要です。
自分の考え方に合わせた働き方をしよう!
ここまで、ワークライフバランスの考え方について触れてきましたが、具体的なイメージはできましたでしょうか?
「仕事一筋でとにかくキャリアアップできればいいので、プライベートはどうでもよい。」という考え方もあれば、「仕事のONとOFFは峻別しないと意味がない。」、「激務は嫌で出来る限り定時で帰りたい。」と様々な考え方があるでしょう。
重要なのは、多様な考え方を知り認めつつ、自分に合った働き方とその働き方のできる企業を見つけることです。理想の働き方を見つける参考になれば幸いです。
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