NTTデータの子会社にはどんな企業がある?代表的な子会社の特徴・違いも併せて解説!

NTTデータは1988年に設立された通信業やシステム構築事業を行う企業です。NTTグループの主要企業でもあります。NTTデータグループは国内外100社以上の企業で構成されている非常に規模の大きなグループとなっています。この記事ではNTTデータの代表的な子会社とその特徴について解説します。

目次

NTTデータとは

基本情報

NTTデータの基本情報は以下の通りです。

会社名:株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(略称 NTTデータ)
本社所在地:〒135-6033 東京都江東区豊洲3-3-3 豊洲センタービル
設立年月日:1988年(昭和63年)5月23日
代表者:本間 洋
資本金:1,425億2千万円(2022年3月31日現在)
連結売上高:2兆5,519億円(2022年3月期)
従業員数:151,600(グループ全体/2022年3月31日現在)
企業理念:NTTデータグループは、情報技術で、新しい「しくみ」や「価値」を創造し、 より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献する
主な事業内容:システムインテグレーション事業、ネットワークシステムサービス事業、その他

NTTデータの詳しい事業は「統合ITソリューション(受注型)(企画型)」「システム開発」「コンサルティングサービス」「メンテナンス・サポート」となっています。官公庁、自動車産業、保険、教育、物流など幅広い業界の顧客を有しています。

2020年のITサービス市場ランキング(売上高)によると国内2位、グローバル8位と国内、国外共にITサービスのリーディングカンパニーです。
参考:国内ITサービス市場 上位7社の売上額(サービスセグメント別)(https://onl.la/jmfJh3K) IT SERVICES 25 2022 RANKING(https://brandirectory.com/rankings/it-services/table)

2022年10月にNTTと海外事業統合

NTTデータはNTTと2022年10月1日付けで新たに海外事業会社を設立し、海外事業を統合することを決めています。再編の理由はデジタル技術の普及に伴う企業活動や個人のライフスタイルの変化などです。NTTデータはコンサルティング事業やアプリケーションサービスに、NTTリミテッドはデータセンター事業に強みを持つため、海外事業を統合することで、海外戦略の一貫性やコスト削減、デジタル人材の結集といったメリットを見込んでいます。

NTTデータの子会社ランキング

子会社とは

子会社とは、「財務及び営業又は事業の方針を決定する機関(主に株主総会)を他の会社(親会社)によって支配されている会社」のことです。

会社の経営を決めるうえで重要な決算の商品や配当金の金額、役員報酬の決定権を親会社が持つ状態の会社を子会社と呼びます。

NTTデータ子会社平均年収ランキング

NTTデータの子会社について平均年収をランキング形式で紹介します。

No. 社名 平均年収
1 NTTデータ 828万円
2 NTTデータ経営研究所 750万円(推定)
3 NTTデータMSE 703万円(推定)
4 NTTデータシステム技術 700万円(推定)
4 NTTデータ先端技術 700万円(推定)
6 NTTデータCCS 680万円(推定)
7 NTTデータソフィア 650万円(推定)
7 NTTデータ・フロンティア 650万円(推定)
9 NTTデータビジネスシステムズ 600万円(推定)
10 NTTデータ・フィナンシャルコア 500万円(推定)

引用元:CAREER MEDIA(https://career-media.net/29741/#NTT-4)

子会社は上場していないことが多いため平均年収は公開されません。こちらのランキングは社員による口コミから推定された数字となっています。

NTTデータの代表的な子会社

平均年収ランキング上位の子会社についてそれぞれの事業内容と特徴について解説していきます。

NTTデータ経営研究所

NTTデータ経営研究所の基本情報は以下の通りです。

会社名:株式会社エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所
本社所在地:〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-9 JA 共済ビル9階・10 階
設立年月日:1991年(平成3年)4月12日
資本金:4億5000万円
株主:株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 100%
主な事業内容:
企業経営および行政に関する調査研究ならびにコンサルティング業務
情報および通信システムの企画・開発に関する調査研究ならびにコンサルティング業務
経済、社会、産業、文化等に関する調査研究ならびにコンサルティング業務
前各号に関連する教育研修・セミナーの実施・運営、情報の提供ならびに刊行物の出版
前各号に付帯する一切の業務

NTTデータ経営研究所は官公庁に強みを持つコンサルティングファームです。他のコンサルティングファームと比べると人数が少ないですが、NTTデータ関連の案件が来るため安定性のある経営が強みです。

事業は以下の通りです。
・調査研究
・政策提言
・構想・企画立案
・戦略コンサルティング
・ビジネスコンサルティング
・ITコンサルティング

NTTデータMSE

NTTデータMSEの基本情報は以下の通りです。

会社名:株式会社NTTデータMSE
本社所在地:〒222‐0033 神奈川県横浜市港北区新横浜三丁目1番地9 アリーナタワー
設立年月日:1979年(昭和54年)7月5日
資本金:3億2000万円
従業員数:1,400名
経営理念:情報技術で新しい価値を生み出し、豊かな未来社会の創造に貢献する。
株主:株式会社NTTデータ 45%
   パナソニック ホールディングス株式会社 40%
   株式会社デンソー 15%
事業内容:
・IoTサービス事業
「モノ」「人」「プロセス」「データ」を「つなぐ」クラウドプラットフォーム、ビッグデータソリューション、ネットワークソリューションの提供
通信キャリアサービス/小売・流通サービス/電力関連サービス等のシステム構築
・プロダクトサービス事業
モバイル端末(従来型携帯電話、スマートフォン、タブレット)、情報家電、複合機、医療検査機器等のソフトウェア開発、および開発支援サービスの提供
・オートモーティブビジネス事業
車載プラットフォーム開発
車載機組込み開発、 および開発支援サービスの提供
車載機・スマートフォン連携ソリューションの提供

NTTデータMSEはNTTグループのシステムインテグレーターです。システムインテグレーターとは、個別のサブシステムを集めて1つにまとめ上げ、それぞれの機能が正しく働くように完成させるシステムインテグレーション事業を行う個人や企業のことです。NTTデータMSEは、IoT(Internet of Things)を活用してネットワークに接続されていなかった「モノ」「人」「プロセス」「データ」など、多くの情報が繋がることで、これまでには無い新たな価値の創造やIT技術を用いた次世代のクルマ作り、バイル端末、情報家電、複合機、医療機器等のソフトウェア開発、開発支援を行っています。

主な取引先は株主であるNTTグループ各社、Panasonicグループ各社、株式会社デンソーとなっているため営業活動に力を入れる必要がなく安定した経営になっています。

NTTデータ フィナンシャルテクノロジー(前NTTデータシステム技術)

NTTデータシステム技術は、2022年4月1日にNTTデータ・フィナンシャルコアと統合して「NTTデータ フィナンシャルテクノロジー」となったためここでは「NTTデータ フィナンシャルテクノロジー」について解説します。基本情報は以下の通りです。

会社名:株式会社NTTデータ フィナンシャルテクノロジー
本社所在地:〒105-0022 東京都港区海岸1-2-3 汐留芝離宮ビル 19階
設立年月日:2022年4月1日
資本金:1億円
株主:株式会社NTTデータ (100%)
従業員数:約1700名
主な事業内容:
・データ通信システムの設計およびソフトウェアの開発・販売
・データ通信システムに関する教育指導およびコンサルテーション
・データ通信システムに関する技術および市場についての調査・研究・出版
・データ通信システムの運営管理の受託
・データ通信システム用情報機器の販売
・データ通信システムに係る電気通信工事およびその他の設備工事の請負
・労働者派遣事業
・前各号に附帯関連する一切の事業

NTTデータフィナンシャルテクノロジーは金融分野システムのプロ集団です。政府系・銀行、資金証券、クレジット、保険領域の金融情報システムの開発を行っています。

最後に

NTTデータの代表的な子会社には、官公庁に強みを持つコンサルティングファーム「NTTデータ経営研究所」、システムインテグレーターである「NTTデータMSE」、金融情報システムの開発を行う「NTTデータフィナンシャルテクノロジー」などがあります。同じNTTデータグループでもそれぞれの企業で業務内容や強みが違います。気になる企業があれば調べてみてください。


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