7大商社とは？売り上げランキングや各社の特徴を紹介

就職活動中の学生に人気の業界「総合商社」。その中でも抜き出ているトップの7つの会社は「7大商社」と言われています。商社を目指す学生にとって、7大商社は誰もが入社を志す会社と言っても過言ではありません。

今回は、7大商社の人気の理由や入社に際して注意すべきこと、そして入社を目指すためにすべきことについてご紹介します。7大商社を目指している人はもちろん、7大商社について知らない人もぜひ参考にしてみてください。

7大商社について知ろう

7大商社とは？

7大商社とは、伊藤忠商事・三菱商事・三井物産・住友商事・丸紅・豊田通商・双日の7つの総合商社のことを指します。幅広い商材を世界相手に取引きしています。モノやサービスだけではなく、7大商社は事業投資や開発も行っていることから、日本経済を支えている会社といっても過言ではありません。各会社で扱う商材や特徴は異なりますが、日本の顔である会社です。

7大商社の売上高ランキング

7大商社は、事業規模が異なります。ここでは、7大商社の会社の規模を示す1つの指標である「売上高」のランキングをご紹介します。

売上高ランキング（2020年-2021年）

1位：三菱商事
2位：伊藤忠商事
3位：三井物産
4位：丸紅
5位：豊田通商
6位：住友商事
7位：双日

参考：業界動向SEARCH.COM（https://gyokai-search.com/4-syosya-uriage.htm）

7大商社の年収ランキング

就職活動を行う上で気になるのが年収です。商社は比較的他の業界よりも年収が高く、その中でも7大商社は年収の面においても抜き出ています。ここでは、7大商社の中での年収ランキングもご紹介します。

平均年収ランキング（2020年-2021年）

1位：三菱商事
2位：伊藤忠商事
3位：三井物産
4位：住友商事
5位：丸紅
6位：豊田通商
7位：双日

参考: 業界動向SEARCH.COM（https://gyokai-search.com/4-syosya-nensyu.htm）

7大商社が人気の理由とは？

7大商社が人気の理由①安定性

商社は多くの商材を扱い、かつ事業投資や開発などさまざまな事業を行っていて、その市場規模は40億円にもなります。1つの事業だけではないので、失敗をリカバリーできる力があるのが7大商社の強みです。また、関連企業は5,000以上に上り、多くの会社や人々が関わっていることが分かります。会社に勤めていて、安定性があるのは長く働く上で大切なポイントです。

7大商社が人気の理由②給料が高い

働く上で、給料は少しでも多くもらいたいと考えるのは当たり前のことです。先ほど年収ランキングを挙げましたが、商社は他業界と比較して年収が高いです。厚生労働省の統計（参考：e-Stat https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003085561）によると、40歳の年収平均は326万円であるのに対し、商社の平均年収は1,000万円以上です。（参考：平均年収.JP　https://heikinnenshu.jp/other/shosha.html）
商社の年収は他の会社に比べてかなり高いことがわかります。年収が高いということは、会社の魅力にも繋がります。

7大商社が人気の理由③グローバルに活躍できる

商社は海外との取引きが多く発生します。そのため、海外の人と関わることはもちろん、海外赴任などでグローバルに活躍することができます。海外でも活躍したい、海外の人と仕事がしたい、そのような人は商社を目指す人が多いです。

7大商社が人気の理由④社会的信頼が高い

会社の事業規模が大きいということは、それだけ社会的信頼が高いということです。社会的信頼が高いということは、その会社に入社すること自体が、自分の能力証明にもなります。入社が困難な人気の7大商社に入社すること自体が評価されるため、商社を志す人も少なくありません。

7大商社が人気の理由⑤事業規模が大きい

7大商社は事業規模が他の商社と比べてとても大きいです。モノやサービスの取引に関しては、日本国内だけではなく、海外との取引も行っています。また、事業投資や開発など幅広い事業を行っています。事業規模が大きいため、それぞれの部門での仕事はまるで別会社のような仕事内容です。やりがいや、自分がやりたいことを見つけることができるため、商社は人気な会社なのです。

7大商社希望者は要確認！入社後の注意点

7大商社希望者への注意点①年功序列の風土が残っている

商社は規模が大きいため、体制が大きく刷新されるということが比較的起きにくいです。日本独特の文化である「年功序列」の風土が色濃く残っていることもあります。

年次が低いときは、雑用などを行うこともありますし、業務外で飲み会のセッティングや幹事をすることもあるかもしれません。すぐに昇給してやりたいことをしたいという人には、少々我慢が必要なこともある可能性があります。

7大商社希望者への注意点②希望の配属先にならないこともある

商社は事業規模が大きい分、部門の数や関連会社の数も桁違いです。そのため、入社時にやりたいことがあっても、なかなかその部門に配属されない場合があります。入社後すぐに希望の配属先に行けることは、稀であると思ったほうがよいでしょう。

7大商社希望者への注意点③ハードワーク

商社は時差のある海外の会社とのやり取りもあるため、日本時間で仕事できるとは限りません。夜に取引先と会議をしなければならないこともあるでしょう。なかなか自分の思うように仕事を進められなくて困ることがあるかもしれません。
また、規模が大きい分、責任も大きくのしかかることがあります。仕事を完遂するため、時には自分の時間を犠牲にする必要がある可能性が高いです。ハードワークですが、もちろんその分やりがいも多くあります。

7大商社希望者への注意点④転勤・出張が多い

商社は事業規模が大きく、関連会社も5,000を超えるため、転勤や異動が多く発生します。昇進すればするほど、一つの拠点に長くいることがなかなかできなくなります。出張や転勤、単身赴任があることは覚悟しておくとよいでしょう。海外への出張や海外への異動が命じられることもあります。

7大商社を目指すためにすべきこと

①キャリアプランを明確にする

入社後どのようなキャリアプランを考えているのかを面接などで聞かれることがあります。商社はたくさんの事業があるため、しっかりとした業界研究や会社研究が必要です。面接前に、入社後にしたいことや目指したいことを必ず明確化しておきましょう。

②インターンシップに参加する

商社では、インターンシップを開催していることが多いです。インターンシップでは商社の仕事内容が分かる上に、実際に働いている社員と接することもできます。インターンシップ参加者の特別選考がある企業もあります。
インターンシップ選考に落ちてしまったとしても問題ありません。インターン選考のために準備したことや面接での経験は、必ず本番の選考で活きてきます。インターンシップで落ちてしまっても諦めずに、本選考にチャレンジしましょう。

③OBOG訪問をする

実際に働いている人の声を聞くことはとても重要です。大学のキャリアセンターがOBOGと繋いでくれたり、企業の人事がOBOGを紹介してくれたりします。OBOGであれば、面接の時よりも少し込み入った話も聞くことができるので、ぜひOBOG訪問をしてみてください。 OBOG訪問をする際にも、選考と同じように事前のメール連絡や当日の挨拶など、気を抜かずにしっかりと準備して臨みましょう。

まとめ

今回は、就活生に人気の商社の中でも特に人気の「7大商社」についてご紹介しました。7大商社とは、伊藤忠商事・三菱商事・三井物産・住友商事・丸紅・豊田通商・双日の7つの商社のことを指します。日本経済を支えているといっても過言ではない7大商社は、事業規模や年収などが他の業界や会社に比べても抜き出ています。

安定性・年収の高さ・グローバルに活躍できるところ・事業規模の大きさ・社会的信頼が高いなど、さまざまな理由で7大商社は就活生からの人気を博しています。ただ、年功序列の風土が残っていたり、配属リスクがある点、またハードワークで出張や転勤が多い点があるため、商社を目指している人は注意しましょう。

商社に入社するためには、業界研究をしっかり行いキャリアプランを明確にしておきましょう。また、インターンシップへの参加やOBOG訪問など、本番の選考前にもアクションを起こして、少しでも入社に近づけるよう準備しておくとよいです。

7大商社は就活生に大人気の企業です。入社は容易なことではありませんが、自分が目指していることと、商社でできることのすりあわせをしっかり行い入社を目指しましょう。