就活の面接で緊張しない方法|事前準備~面接中の対策まで紹介

就活のなかでもっとも緊張するのは、企業のオフィスで行われる面接でしょう。「緊張で覚えていた内容が飛んでしまった」「頭が真っ白になってしまった」「緊張でうまく話せなかった」という経験をした方は多いかもしれません。

本気で就活に取り組めば、そのぶん緊張も大きくなってしまいます。しかし、適度に緊張することは集中力を高めることにもつながるので、必ずしも悪いことではありません。

今回は、そもそも面接で緊張してしまう理由や、面接前・面接中に実践できる対策を紹介します。

目次

なぜ面接で緊張してしまうのか

面接で緊張しすぎないためには、まずなぜ緊張してしまうのか理由を把握することが大切です。理由がわかれば自分を客観視できるため、少し心が落ち着くでしょう。

面接で緊張してしまう主な理由は、以下の4つです。

・面接官に評価をされる立場だから
・どんな質問が来るかわからないから
・志望動機の説明や自己PRに慣れていないから
・人生の分岐点だと思っているから

面接官に評価をされる立場だから

面接というのは、企業の採用担当者から評価される場所です。他人から見定められる状況では、誰しも少なからず緊張してしまいます。

ほとんどの企業面接では、面接官と初対面だというのも緊張が大きくなる理由です。初めて会う人に対して、「変な受け答えで評価を下げてしまわないか」「自分のやってきたことをうまく表現できるか」など、適切な評価が受けられるかという不安があるため、緊張してしまうのです。

どんな質問が来るかわからないから

面接では本番までどのような質問が来るかわからないうえ、来た質問に対してその場で瞬時に答える必要があります。エントリーシートなら質問が事前に記載されており、じっくり考えて答えることが可能ですが、面接ではさまざまな質問に対して臨機応変に対応することが求められます。

どれだけ準備をしても、想定外の質問は必ず出てくるでしょう。「変な質問が来ないか」「うまく答えられるか」といった不安は消えないため、緊張してしまうのも仕方ありません。

志望動機の説明や自己PRに慣れていないから

多くの大学生にとって、就活より前に志望動機の説明や自己PRをした経験はあまりないでしょう。アルバイトの面接は経験しているかもしれませんが、アルバイトと就職活動では求められる回答のレベルが異なります。

自分の考えや強みを他人に説明するという経験がなければ、うまく伝える自信がないのも当然です。自信よりも「うまくできるか」という不安が上回るため、緊張してしまいます。

人生の分岐点だと思っているから

就職活動は、大学生にとってその後の人生を左右する重要な局面です。そして、人生の分岐点であることを意識すればするほど、緊張感も高まります。

「失敗できない」「第一志望の企業から確実に内定を取りたい」という思いが募った結果、面接で緊張してしまうのです。

面接での緊張について知っておきたいこと

ここまで面接で緊張する原因を紹介しましたが、緊張してしまうこと自体が悪いわけではありません。面接での緊張について知っておきたい2つのポイントを紹介します。

適度な緊張はマイナス評価にならない

就職活動において、適度な緊張がマイナス評価につながることはありません。

企業や面接官を尊重しているからこそ緊張するのだと、採用側も理解しています。むしろ、適度な緊張は若者としてのフレッシュさを印象づけるため、プラスに作用する場合もあります。緊張だけが原因で選考から落ちるということはほとんどないでしょう。

適度な緊張はポジティブにとらえ、そのなかで最大限自分をアピールすれば問題ありません。

緊張しすぎるとアピール不足につながることも

しかし、あまりにも緊張が高まった結果、アピール不足になる可能性もあります。以下のような状態になってしまえば、笑顔で元気よく回答することは難しく、選考結果にも影響が出てしまうかもしれません。

・声が震える
・気分が悪くなる
・頭が真っ白になり、準備した内容がすべて飛ぶ

面接で極度に緊張してしまう人は、リラックスするための工夫をしたほうがよいでしょう。このあと紹介する面接前や面接中に実践できる「緊張しない方法」をぜひ取り入れてみてください。

面接で緊張しない方法|事前準備編

十分な事前準備を行えば、面接中の緊張を和らげられます。これだけは欠かせないという事前準備を紹介します。

事前に質問の答えを考えておく

事前の準備をしっかりとすることが緊張を和らげるでしょう。面接ではどのような業界・会社でも、よく聞かれる質問があります。特に次の項目は事前に準備しておくのがおすすめです。

・自己紹介
・自己PR
・志望動機
・学生時代に頑張ったこと
・入社後にどんな仕事をしたいか

よくある質問に答えるためには、自己分析や企業分析を十分に行っておくことが大切になります。

ただし、回答内容を一言一句暗記するのは避けましょう。自己PRでは強みを中心に答えることもあれば、弱みから話すよう促されることもあります。実際、面接での質問内容は企業や面接官によって少しずつ異なるものです。

どのような質問が来ても自信を持って答えられるよう、大まかな回答内容を準備しておくことが大切です。

想定外の質問に慣れるよう練習しておく

面接では、よくある質問以外にも変わった質問をされることがあります。

例えば「あなたを動物に例えると何ですか」といったものです。しかし「犬」と答えたら不合格、「猫」であれば合格などと回答自体によって合否が決まるわけではありません。どのような特徴を自分自身に重ね合わせたのかを説明することが重要です。

質問自体は予想できませんが、事前に自己分析をすることで対応できます。友人や先輩から、どんな質問に困ったり、驚いたりしたのか聞き、その場で答えをつくる練習をするのもおすすめです。

面接場所への行き方を調べておく

面接場所や時間をもとに、どの交通機関を使えばよいか事前に調べておきましょう。道に迷ったり、急いで移動したりすれば落ち着きがないまま面接に臨むことになるため、余計に緊張してしまいます。

面接が1日に1件しかないときは、当日に調べても間に合うと考えるかもしれません。しかし、余計な心配をしたくないなら事前に調べておくことをおすすめします。1日に複数の面接がある場合はなおさらです。例えば、1社目の面接で盛り上がったとしても、次の面接の時間や行き方がふと気になり、集中が切れてしまうかもしれません。

何時の電車に乗れば間に合うのかを事前に調べて、頭に入れておきましょう。複数の行き方を調べておくと、交通機関の運行に乱れがあったときにも落ち着いて対応できます。

面接で緊張しない方法|面接直前編

面接で一番緊張するのは、面接直前に社員の方から呼ばれるまでの時間という人もいるのではないでしょうか。周りにいる他の就活生が優秀に見えたり、しっかりと自分のことを伝えられるのか不安に感じたりします。

この章では、面接直前にできる緊張をほぐす方法について紹介します。

早めに行き、身だしなみを整えて心の準備をする

会場では、面接以外の時間も社員の方から様子を見られています。就活生としては、会社に足を踏み入れたあとは気を抜けません。時間ギリギリに到着すれば、心の準備や身だしなみができていない状態で面接に臨むことになります。

早めに最寄り駅に行き、近くのカフェやコンビニに寄るなどして、気持ちを落ち着かせましょう。また、一度トイレに行って身だしなみを整えておくのがおすすめです。

ゆっくりと深呼吸する

緊張すると呼吸の回数が無意識のうちに減ったり、呼吸が浅くなったりすることがあります。 呼吸を整えると冷静になれるので、面接を待っているときや会社に入る前にやってみましょう。

また、面接中に深呼吸をすることも有効です。面接中は面接官の雰囲気にのまれてしまいがちですが、深呼吸をすることで会話のテンポを変えられます。自分の得意なテンポで話すとリラックスでき、自分の実力を発揮しやすくなります。

軽い柔軟運動をする

軽く体を動かすことで、緊張はある程度和らぎます。屈伸や伸脚、背筋を伸ばすなどで十分なので、ぜひ取り入れてみてください。しかし、会社の待合室など社員の方の目につく場所ではできません。社員の方から見えない場所や、会社に入る前などにしておくようにしましょう。

音楽や自然の音を聞く

面接の直前にどうしても緊張がおさまらないときは、音楽を聞いてリラックスするという方法もあります。好きな音楽のほか、リラクゼーション効果のあるクラシックやヒーリングミュージックなどもいいでしょう。

波や雨など自然の音には癒し効果があり、気持ちを落ち着ける効果があるとされています。自然の音を聞けるスマホアプリもたくさん出ているので、ぜひ自分に合うものを探してみて下さい。

面接が成功するイメージをする

面接直前には「うまく話せなかったらどうしよう」「回答に詰まってしまったらどうしよう」などと不安になるものです。失敗するイメージを持っていると、余計に緊張してしまいます。

失敗ではなく、成功するイメージをすることで緊張が和らぎます。成功するイメージをするときは、できるだけ具体的なシーンを思い浮かべるようにしましょう。

面接で緊張しない方法|面接中編

最後に、面接中にできる工夫について紹介します。

普段よりも少し声を大きくしてみる

緊張していると、体がこわばってしまうため声が小さくなります。声が小さいと、自信が揺らいだり面接官に何度も聞き返されたりして余計に緊張してしまいます。

面接の際には、意識していつもより少し大きめの声で話すようにしましょう。声を大きくして話してみると、喉の筋肉がほぐれ、自然と緊張も和らぎます。

自分のペースで話す

面接で面接官のペースに合わせて話すと緊張しやすくなってしまいます。面接官は、ほとんどの場合において初対面の知らない人です。話すテンポや雰囲気がわからないため、無意識のうちにストレスが溜まってしまいます。

そんなときは、自分のペースで話すよう意識するとストレスを感じにくくなります。質問にすぐ答えようと焦らず、「はい」と返事をして一呼吸置いてから話し始めると、自分のペースで話をしやすくなるでしょう。

企業としても面接では素の学生を見たいと考えているので、少し話すテンポが遅いぐらいではマイナス評価になりません。

緊張していることをカミングアウトする

勇気を出して面接官に緊張していることを伝えるという方法もあります。「御社が第一志望なので、今緊張しています」と伝えれば、熱意があって素直な学生だという印象を与えられるでしょう。

意外かもしれませんが、面接官も緊張している場合が多いです。面接官も、採用という大きな責任を背負って面接に望んでいます。「短い時間で学生を見極めなければいけない」「他の企業ではなく自社を選んでもらわなければならない」という思いがあるため、学生と同じように緊張しているのです。

人間は同じような境遇の人にシンパシーを感じやすい生き物です。緊張していることを正直に話すことで、無意識のうちに好感度が上がり、高評価につながる可能性があります。面接官に「緊張していますか?」と聞かれた時は無理に「していません!」などと強がるのではなく、正直に自分の気持ちを伝えるのがいいでしょう。

面接で緊張しない方法|その他

緊張しやすい人は、面接本番だけでなく前もって対策をしておくのがおすすめです。面接当日以外にできる緊張への対策を3つ紹介します。

失敗してもいいと思い込む

面接で緊張するのは「失敗してはいけない」という気持ちが強く働くからです。面接はそもそも、失敗してもいいものだと考えましょう。

何社も面接を受けてほとんど落ちてしまうというのはごく普通のことで、1つの失敗を重く受け止める必要はありません。落ちてしまっても、その企業と縁がなかっただけです。あまり気負わずに、気楽な気持ちで面接に臨みましょう。

たくさん面接を受けて面接に慣れる

「回数を増やして面接に慣れてしまおう」という体育会系な考え方です。

慣れると落ち着いて対処できるようになり、緊張しづらくなります。また、たくさんの企業にエントリーしていた方が、持ち駒が増えて精神的に楽になるというメリットもあります。

インターンシップを利用して面接に慣れておく

早い段階で面接に慣れるには、複数のインターンシップにエントリーして面接回数を増やすのもいいでしょう。

インターンシップの選考でもES(エントリーシート)の提出や面接があるので、就活の予行演習として練習ができます。企業の面接に慣れる、自己PRの練習をする場として、これ以上よい機会はないでしょう。

インターンシップで仕事をした経験はその後の就活でも大いに役立ちます。早いうちから、なるべくたくさんのインターンシップを経験しておくことをおすすめします。

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まとめ

面接では、誰もが少なからず緊張するものです。緊張の度合いが大きいか小さいかの違いにすぎず、人一倍緊張するからといってあなたが劣っているわけではありません。あくまで「自分は自分、他人は他人」です。

適度な緊張はポジティブにとらえ、その状態で最大限のアピールをすれば問題ありません。普段から緊張しがちで心配だという人は、インターンで面接の予行演習をしておけば、本番で力を発揮しやすくなるでしょう。


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