大学院に進学するメリット・デメリットとは?

大学卒業後の進路を考えるとき、就職するかそれとも大学院に進学するかで迷っている学生もいるでしょう。 だけど大学院について実はくわしく知らないという人も多いはず。今回は「就職の役に立つ?」「研究は大変?」など気になる大学院の実態と、大学院に進むことのメリット・デメリットについて解説します。

大学院に進学するメリット・デメリットとは?
目次

そもそも大学院ってどんな場所?

大学卒業後にさらに専門性を高めたい人が勉強を続け、研究などを行うのが大学院です。

大学院は修士課程(あるいは博士前期課程)と呼ばれる2年間と、博士課程(あるいは博士後期課程)と呼ばれる3年間で構成されており、修士課程のみの大学院もあれば、5年間通う必要のあるコースも存在します。大学に残ってポストを狙うのでなければ、修士2年間で卒業して就職するのが一般的です。

大学院進学のメリット

大学よりも専門的な勉強や研究ができる

大学院進学の最大のメリットは、大学生の頃よりもずっと専門的な勉強や研究ができることです。大学院では学生自身が1人の専門性を持つ研究者として、新しい発見を生み出す研究に取り組むことができます。

大学の学部でも3年生や4年生で専門授業を受けるようになりますが、授業では専門的な知識を講義や演習で学んだり、実験方法やレポートの書き方などを実習で教わったりといった、受け身的な授業が中心になります。

取得できる資格の幅が増える

大学院を修了することが受験資格となっている資格試験もあります。例えば法律の専門家を目指す人が受ける「司法試験」は法科大学院の修了が受験資格のひとつです。

また、民間資格ではありますが、心理の専門家として働くことを目指すなら取得しておきたい「臨床心理士試験」も指定大学院の修了が受験資格となっています。

就職にあたって研究室から推薦を受けられる場合がある

大学院進学によって、就職の際に研究室から推薦を受けられることも。特に理系の研究室では推薦による就職が多く見かけられます。

研究室での推薦という形でなくても、就職について困っている旨を教授に相談することで、おすすめの就職先を紹介してくれることもあるでしょう。当然ながら推薦を受けるには、日々真面目に研究に取り組み、研究室に顔を出しておく必要はあります。

専門職につきやすくなる

大学院を卒業していると、就職でもその専門知識のレベルの高さが評価されます。研究職や技術職の募集では、大学院卒業が条件になっていることも。

とくに理系分野の専門職の就職では、大学院での研究成果があると高評価の自己アピールになります。研究職などを目指す場合は、大学院で研究成果をあげておくのもいいでしょう。

大学院進学のデメリット

研究が好きでないと負担が大きい

「大学院に行けば就職で有利」というメリットだけに目がくらんでいたり、就職活動を先延ばしにする目的で大学院進学を決めたりすると、研究に追われる生活がつらくなってしまいます。

大学院では決まった授業少ないので一見自由なようですが、成果が出るまで研究に取り組まなければなりません。実験がうまくいかなかったり、論文がうまくまとめられなかったりすると、昼も夜もなく研究室にこもって作業しなければならないこともあります。学会では自分の研究だけでなく、その研究にまつわる先行研究や文献などの知識がないと質疑応答に対応できず、つらい思いをすることになるでしょう。

卒業のための修士論文も卒業論文以上のボリュームと質を求められます。日常的に知識を得つつ、実験を行い、発表資料や論文を作成する努力ができないと、大学院での生活はかなり負担が大きいものとなるでしょう。

学費や生活費がかかる

当然ながら大学院も大学と同じように学費がかかりますし、その間の生活費もかかります。
大学生のようにバイトができる大学院生もいますが、研究に多くの時間を割く必要があり、バイトができない大学院生も珍しくありません。

大学院での生活にどれくらいお金がかかるのか、そのお金をどこから捻出するのかは大学院進学を決める前に考えておきたいポイントです。

就職・結婚などのライフイベントに出遅れる

大学を卒業して就職した人は22歳で社会人になります。しかし、大学院に進学すると修士課程なら24歳、博士課程まで進めば27歳でようやく社会へ足を踏み出すことになります。大学院にいる2年、あるいは5年の間に、大学を卒業して就職した人たちは安定した収入を得て、昇進や結婚といったライフイベントを経験していることもあります。

大学院に進学することでそういったライフイベントには出遅れます。大学院進学に時間を使うべきかどうか、自分のライフプランとすり合わせて考えておきましょう。

必ずしも就職で有利になるとは限らない

推薦がもらえたり、専門職につきやすくなるといった理由で大学院進学は就職に有利なイメージを持たれがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。

研究のテーマや内容によっては、就職でいかすことが難しいものもあります。また就活で面接官を引きつけるような高い研究成果を上げていない場合は、なかなか自己PRにつなげられないでしょう。

進路で迷っているなら

先輩に相談してみる

就職か進学かで迷っているなら、先輩に相談してみるのがいいでしょう。実際に大学院に進学した先輩や、進学と迷って就職を選んだ先輩もたくさんいると思います。教授に紹介してもらえないか聞いてみたり、友人に知り合いがいないか聞いてみましょう。

就職活動をしてみる

実際に就職するかは別として、とりあえず就職活動をはじめてみるのもいいと思います。ES(エントリーシート)を作成したり、企業研究をしてみれば、いろいろと気づくこともあるでしょう。

就職活動は進路について真剣に考え、自分と向き合わなければなりません。就職活動をしながら、進路について考えるというのもひとつの方法です。

インターンシップに参加してみる

企業のインターンシッププログラムに参加して、実際に仕事を体験してみるのもいいでしょう。長期のインターンシップなら、かなりじっくりと会社の業務に携わることができます。

仕事を経験することで新たな興味ややりたいことが見つかるかもしれませんし、逆に進学して学びたいことがはっきりするかもしれません。

インターンシップを探す

最後に

ここまで大学院に進学するメリットとデメリットについてご紹介してきました。大学院進学で大切なのは、大学院進学の目的を明確にすることです。なんとなく大学院進学を決めてしまうとお金も時間も無駄になってしまいます。

大学院は社会人を経験してからでも入学することができますし、迷っているならまず社会に出てしまうのもひとつの手ですよ。就職か進学か?進路で後悔しないためにも、ぜひ自分の将来像と合わせて考えてみてくださいね。


facebookでシェア twitterでシェア このエントリーをはてなブックマークに追加
大学生おすすめコンテンツ