就活生に自己紹介や自己PRの動画を撮影して提出させる「動画面接(録画面接)」を導入する企業が増加しています。しかし、多くの就活生にとって動画撮影はハードルが高いもの。「動画なんて撮ったことない」「どんな動画を撮ればいいの?」と不安を感じている人も多いでしょう。
ここでは、動画面接で企業に見られるポイントや、うまく撮影するためのコツなどについて詳しく解説していきます。
- ・動画面接ってどんなメリットがあるの?
- ├動画面接とは?
- ├学生のメリット
- └企業のメリット
- ・企業が動画面接で見ているポイント
- ├伝えたい内容をしっかりまとめられているか
- ├自分を魅力的に見せられるか
- └丁寧に仕事ができるか
- ・動画面接を成功させるポイント
- ├原稿を作成する
- ├動画をチェックし修正する
- └第三者に見てもらう
- ・録画するときの注意点
- ├撮影場所の音・背景・明るさに注意
- ├目線をカメラに固定して話す
- ├身だしなみ・表情・姿勢にも気を配る
- └録画の最初や終わりに油断しない
- ・最後に
動画面接ってどんなメリットがあるの?
動画面接とは?
動画面接とは、就活生によって撮影・提出された動画をもとに選考を行うことです。 用意された質問に順番に答えていくタイプと、自由に自己PRさせるタイプの2種類があります。
学生のメリット
学生にとっては、何度も撮り直しできるのが動画面接の大きなメリットです。対面の面接では緊張してうまく話せなかったり、予想外の質問されて頭が真っ白になってしまう就活生も少なくありません。
動画面接は自宅で面接官もいない分、リラックスした状態で面接に臨めるというメリットもあります。時間や場所も自由なので自分のペースで撮影ができるのも、忙しい就活生にとっては助かります。
企業のメリット
企業もES(エントリーシート)による文字情報よりも、動画で実際に動いている就活生を見る方が、人柄や魅力を感じ取れるというメリットがあります。
会場の準備や交通費の支給などが必要ないのでコストの削減になり、個々に面接スケジュールの調整をする必要もなく採用業務の効率化にもつながります。
企業が動画面接で見ているポイント
伝えたい内容をしっかりまとめられているか
対面の面接にも通じることですが、動画面接でも伝えたい内容を簡潔にまとめる必要があります。採用担当者はたくさんの動画を見なければなりませんから、動画を1回見て「何が言いたいのか分からない」と感じても、もう1度見て理解しようとすることはほぼありません。1回見れば言いたいことがしっかり伝わる動画づくりを心掛けましょう。
自分を魅力的に見せられるか
動画面接では、あらゆる角度から「自分」をアピールすることになります。例えば、次のような要素は自分の印象を左右するポイントです。
・身だしなみ(髪型や服装など)
・表情(笑顔や視線など)
・話し方(言葉遣いや声の大きさ、トーンなど)
対面の面接と異なり、動画面接では「自分の魅力が伝わっているかどうか」をチェックできますから、最も自分が魅力的に映るよう工夫して、動画撮影に臨むことが求められます。
丁寧に仕事ができるか
動画面接は、「企業に与えられた仕事に適切に応えた成果を出す能力があるか」もチェックされます。暗くて見えづらかったり、音声が小さすたりすると、動画の評価は当然ながら低くなってしまいます。
丁寧に仕事ができることをアピールするためにも、動画の見やすさや音声など細いところまで注意して、完成度の高い動画を作成するようにしましょう。
動画面接を成功させるポイント
原稿を作成する
まずは原稿を作成して、何度か練習をしてみるといいでしょう。一発勝負で完璧に撮影できることは少ないですし、より良い動画を撮影するには事前の準備と練習がポイントとなります。
話す内容は暗記する方がいいですが、どうしても覚えられない場合や時間がない場合はカンペを読みながら動画を撮影する方法もあります。手元にあるメモを見ると目線が下がりカンペを見ていることがバレてしまうので、正面の壁に張るなど工夫してみてください。
動画をチェックし修正する
対面での面接は一発勝負で失敗をしたらやり直しはできませんが、動画面接は何度でも撮り直しが可能です。動画面接の利点をいかして、納得いく動画ができるまで何度でも撮り直ししてみるのが完成度の高い動画を作成するコツです。
動画は次のようなポイントに注意してチェックしてみてください。
・服装や髪型のの乱れがないか
・自然な笑顔で話せているか
・声量が適当で聞きやすいか
動画の長さが指定されていることもあるので、規定の時間を超えていないかも確認するのを忘れないようにしましょう。
第三者に見てもらう
家族や友人に動画を見てもらい、感想を聞かせてもらうのもおすすめです。誰かに見てもらう際には、次のようなポイントについて重点的にチェックしてもらうのがいいでしょう。
・自己紹介や自己PRの内容はわかりやすいか
・聞き取りにくい箇所はないか
・画面の明るさは適当か
撮影した動画を何度も見ていると、見慣れてしまい見落とす点も増えてきます。自分では気づけないクセやマイナスポイントに気づくためにも第三者の視点は役立ちます。
録画するときの注意点
撮影場所の音・背景・明るさに注意
あなた自身を目立たせるためにも、撮影場所は余計な刺激がないところを選びましょう。 撮影場所で注意したいのは次の3点です。
■音
自宅や大学の教室など、できるだけ静かな場所を選びましょう。どうしても静かな場所が確保できない場合には、デイユースのホテルの一室などを借りると良いでしょう。
■背景
背景に時計やカレンダーなどつい注意が逸れてしまうようなものが映り込んでいたり、逆光で動画が見づらくなったりすると、あなたがどれだけ魅力的なアピールをしても、その効果は半減してしまいます。できるだけ無地の背景の前で撮影するようにしましょう。
■明るさ
暗い場所で撮影すると、見づらい動画になってしまいますし。あなたの顔色も暗くなり、ネガティブな性格の印象を与えてしまいます。ぜひ明るい場所で撮影しましょう。
目線をカメラに固定して話す
対面の面接では、相手の目を見て話しますよね。それと同じように動画を撮影するときには、カメラを相手の目だと思って話すようにしましょう。証明写真と同じように、胸から上が映るようにカメラを設置し、カメラに目線を固定することで、動画を見る人に語り掛けるように映すことができます。
身だしなみ・表情・姿勢にも気を配る
あなたをアピールするのは、言葉だけではありません。身だしなみ・表情・姿勢などの非言語的な情報も、あなたの人となりを伝える要素になります。それぞれ次のポイントに注意してみましょう。
・身だしなみ:髪型は寝ぐせを直し、男性は無精ひげをしっかり剃ります。女性もメイクを忘れずに。服装は特別な指定がない限り、スーツで撮るのが無難でしょう。
・表情:笑顔でハキハキと話すようにしましょう。
・姿勢:姿勢も印象を左右します。猫背にならないよう、背筋を伸ばして話すようにしましょう。
録画の最初や終わりに油断しない
撮影中は笑顔でハキハキと話していたのに、録画を切る時に無表情になっている様子が映り込むと、「裏表がある人だ」とネガティブな印象を与えてしまうことがあります。録画スイッチを押してから切るまでは、見られていることを意識して油断しないようにしましょう。
最後に
動画面接は「慣れていないから」と、苦手意識を持つ人も多いと思います。しかし、多くの就活生がまだ慣れていない面接方法だからこそ、いち早くポイントを押さえて動画面接に臨むことができれば、他の就活生に差をつけることもできるのです。
ぜひ、今回ご紹介した「動画面接で企業に見られるポイント」と「うまく録画するために注意すべきポイント」を参考にして、動画面接を有利に進めていってください。
- リクルートスーツとビジネススーツは何が違うのか 2024/12/14
- 内定承諾書を提出した後に辞退するためには 2024/12/14
- 内定後に連絡が来ないときの対処法 2024/12/14
- 知らないと損!大学生が使っておくべき学割5選 2024/12/14
- 大学生に知ってほしいお酒の基本知識 2024/12/14
- 大学生が知っておくべき、時間割のうまい組み方 2024/12/14
- これで完璧!大学生が引っ越しでやること一覧 2024/12/14
- 【大学生が取るべき資格】日経TEST編 2024/12/14