就活の面接は嘘つき大会?嘘が多くなりがちな理由と注意点を解説

就活の面接で自分をよく見せようとするあまり、つい嘘をつきたくなってしまうことはありませんか?実際に面接で嘘をついたことのある就活生は少なくありません。

そのため、就活の面接は嘘つき大会だといわれることもあります。しかし、嘘にはデメリットもあるため、できれば嘘をつかずに選考を突破したいものです。

今回は、面接で就活生が嘘をつくパターンとその理由、面接で嘘をつかないためのポイントを詳しく解説します。

目次

就活の面接は嘘つき大会!?

就活の面接では、面接官に最大限自分に魅力を感じてもらうために、嘘をついてしまう人は少なくありません。多くの就活生は、「嘘をつかないと志望度が低いとみなされる」「他の学生と比べて自分のエピソードはインパクトに欠ける」などの不安から、嘘をついてしまうのです。

マイナビニュースによると、就活で嘘をついたことがある就活生の割合は38.7%でした。嘘の内容としては、「第一志望ではないのに第一志望だと答えた」「ガクチカの内容を盛って話した」が特に多く上がっています。

さらに、嘘の内容で内定をもらったことがあると答えた人は83.8%、嘘の内容で面接官が自分を評価していたと感じた人は72.9%でした。

面接官に評価されるために嘘をつく就活生は多く、嘘の内容でも評価されることは少なくないことがわかります。

参考:​​​​​​マイナビニュース「就活で『嘘をついたことがある』人の割合は?​​」
https://news.mynavi.jp/article/20220727-2408807/

面接で嘘をつくデメリット

①バレる可能性が高い

リクルート就職ジャーナルが企業採用担当者300人を対象に行った調査によると、73.7%が就活生の「嘘・盛った話」に気づいたことがあると回答しています。

採用担当者は、面接での就活生の話し方や、話を深掘りしたときに生じた矛盾、適性検査の結果とエピソードを照らし合わせたときの不一致などをきっかけに嘘や盛った話に気づきます。

面接で嘘をついても、採用のプロはあらゆる角度から話の信憑性を確かめるため、バレる可能性が高いです。そうなれば、自分をよく見せようとしてついた嘘がかえって自分の評価を下げることになります。

参考:リクルート 就職ジャーナル「就活で「嘘・盛った話」はアリ?採用担当者300人の本音アンケート」
https://journal.rikunabi.com/p/advice/25761.html

②ミスマッチにつながる

嘘のガクチカや自己PRで内定をもらえたとしても、企業とのミスマッチにつながる可能性があります。企業は、ガクチカや自己PRを通して学生の人柄やモチベーションの源泉を知り、自社に合った人材かどうかを確かめます。

そのため、目の前の内定だけを目的に嘘をつくと、入社後に業務内容や社風が合わないと感じ、早期退職につながりかねません。

③罪悪感がストレスになる

普段から特に真面目な性格の人は、「嘘がバレているのではないか」と不安になったり、嘘をついてしまった罪悪感から自分を責めたりすることでストレスになってしまうことがあります。

面接中も、嘘の内容を話していると「嘘に気づかれているのではないか」「深掘りされたらどうしよう」などと後ろめたい気持ちになり、それが表情や話し方に表れてしまいます。

④内定取り消しになることも

採用選考の判断に大きく関わることで嘘がバレると、最悪の場合内定取り消しになる場合があります。資格の点数や学校の成績は、内定後に証明書の提出を求められることがあるため、嘘をついてもいずれバレてしまいます。

面接で嘘をつくパターンとその理由

①ガクチカや自己PRのエピソードを盛った

ガクチカや自己PRのエピソードにインパクトが足りないと感じ、やってもいないことを自分がやったかのように話す人や、数字を盛って話す人は少なくありません。たしかに、他の就活生に比べて自分のエピソードがインパクトに欠けると感じると、面接官の印象に残るような内容にするためについ嘘をつきたくなってしまいます。

しかし、ガクチカや自己PRで企業の採用担当者が見ているのは、学生が取り組んだことの凄さではなく、人柄モチベーションの源泉です。そのため、エピソード自体のインパクトの強さよりも、自分がどのような強みを持っているのか、入社後にそれをどのように活かせるのかを伝える方がはるかに重要です。

たとえ嘘をついても、面接官は深掘りすることで話の信憑性を確かめます。嘘がバレたときのリスクが大きいため、嘘をついてまでエピソード自体のインパクトにこだわることはおすすめしません。

②資格や大学の成績を盛った

資格や大学の成績を盛るのはNGです。少しでも選考に有利になるように、GPAやTOEICの点数を盛ってしまおうと考えている人や、持ってもいない資格を履歴書に記載しようとしている人は要注意です。

資格や大学の成績は、証明書の提出を求めることで企業は簡単に確認できるため、嘘をついてもすぐにバレます。また、応募条件に指定されている資格の取得などが特にない場合、資格は持っているに越したことはありませんが、持っていなかったとしても選考で不利になることはありません。

TOEICの点数の提出が必要な外資系企業などへの就職を考えている場合や、志望企業の応募条件に指定された資格の取得がある場合は、早めに勉強を進めておくことをおすすめします。

③「御社が第一志望です」と嘘をついた

企業は多くのコストをかけて採用を行っているため、なるべく内定承諾の可能性が高い学生に内定を出したいと考えています。そのため、主に最終面接ではよく「弊社が第一志望ですか?」という質問が投げかけられます。多くの就活生は、ここで「御社が第一志望です」と答えなければ、内定承諾の可能性が低いと見なされて落とされてしまうと考え、嘘をつきます。

しかし、「御社が第一志望です」と言いながらその理由をうまく説明できない人と、「迷っている」と素直に伝え、その理由を入念な企業研究の結果と自分の就活の軸を踏まえて説明できる人とでは、後者の方が好印象になります。

嘘をつくのが後ろめたいと感じる人は、無理をしてまで嘘をつく必要はありません。迷っている理由を明確に伝えれば、その素直さと誠実さを高く評価してくれる企業もあります。

④思ってもいない志望動機を伝えた

年収や福利厚生に最も魅力を感じて志望した企業の面接で、事業内容や企業理念を志望動機として話す就活生は少なくありません。しかし、これは嘘ではなく「建前」です。

逆に、年収や福利厚生のことしか話さなかったとしたら、入社後に何をしたいのかが伝わらないため、即不合格になる可能性が高いです。企業に魅力を感じた最も大きな理由が年収や福利厚生だとしても、企業研究を入念に行い、説得力のある志望動機を伝えられるようにしておきましょう。

⑤長所や短所、性格で嘘をついた

本当の自分とは全く異なる長所や短所、性格で嘘をつくのはNGです。しかし、企業が求める人材に合うように嘘をついてしまう就活生も一定数います。

嘘をついても深掘り質問や性格検査の結果から嘘はすぐにバレてしまいます。もし嘘の内容で内定をもらえたとしても、本当の自分とはマッチしないため、早期退職につながりかねません。企業・学生の双方にとってよくないため、性格に関して嘘をつくのはやめましょう。

面接で嘘をつかないためのポイント

①自分に合った企業を見つける

嘘をつかないためには、本当に自分に合った企業を見つけることが大切です。漠然と憧れている企業に嘘をついてまで入社しても、入社後にミスマッチが発覚して働き続けるのが辛くなる可能性があります。逆に、自己分析と企業研究を入念に行って、本当に自分に合った企業に入社すれば、双方にとってプラスになります。

②インパクトよりも本当の人柄が重要だと知る

面接官が選考を通して見ているのは、エピソード自体のインパクトではなく、その人の本当の人柄です。自分なりに力を入れて取り組んだことを自分の人柄や強みがわかるように話せば、しっかりと評価されます。

そもそも、本当に珍しいことや大きなことを成し遂げたエピソードを持っている人はほんの一握りです。多くの学生は面接でアルバイトやサークルのことを話しています。

③「建前」は嘘ではないと理解する

例えば、「本音の志望動機は年収だけど、面接では建前として企業が注力している事業内容について話そう」といった対応なら、嘘をついているとは言いません。建前は嘘とは異なり、相手を騙すようなものではないことを理解し、自信を持って話せばOKです。

④アピールできる実績を積む

自分には自信を持ってアピールできることがないという人は、嘘をつくよりも、アピールできる実績を積むことが重要です。例えば、長期インターンに参加することで社会人と同じように実務経験を積むことができ、就活で自信を持って話せるエピソード作りにも役立ちます。

【まとめ】面接ではありのままの自分をアピールしよう

就活では、面接で嘘をつくことよりも、ありのままの自分に魅力を感じてくれる企業を見つけることが重要です。面接で嘘をつくことを考えている人は、嘘の内容を考える時間を自己分析や企業研究に使いましょう。

どうしても自信を持って話せるエピソードがないという人は、長期インターンに参加して、面接で自信を持って話せる経験を積むのもおすすめです。


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