【例文あり】「あなたにとって仕事とは?」面接で聞かれたらどう答える?

就活の面接で「あなたにとって仕事とは?」と聞かれたらどう答えますか?就活では「仕事観」や「仕事をする上で大切なこと」について聞かれることは少なくありません。
しかし、「まだ働いてないからわからない」と悩む就活生も多いでしょう。

今回は企業の意図や答え方のポイント、どう答えていいかわからない時の対処法などについて解説します。回答の具体例も紹介しますので、しっかり対策しておきましょう!

【例文あり】「あなたにとって仕事とは?」面接で聞かれたらどう答える?
目次

「あなたにとって仕事とは」という質問の意図は?

人柄を知りたい

面接官は、就活生の人柄を知りたいと考えています。

小学生や中学生など小さい頃からの夢を仕事にしたいと考えている人は「誠実な人柄」と推測できたり、何かの社会問題を仕事を通して解決したいと考えている人は「正義感の強い人柄」という印象を与えることになります。

どんな人柄だから良いというわけではありませんが、自分らしさが出ていると思える人柄をアピールできると、他の質問とも一貫性が出て面接官の信頼度が増します。

価値観が知りたい

「あなたにとって仕事とは」という質問には、「お客様の役に立ちたい」「一人前の社会人になるためのもの」など、模範的な解答がありますが、こういった解答は面接官にとっては「またか」というものになってしまい、あまり良い印象を残せません。

なぜならあなたの価値観が見えない回答だからです。こういった場合は、すべてオリジナルにするのは難しくても、補足説明をつけることで、自分らしさを出せます。

「お客様の役に立ちたい」⇒「●●を実行して結果を出すことでお客様の役に立ちたい」「一人前の社会人になりたい」⇒「●●のような経験を積んで、自分なりに△△のような力を身につけて一人前の社会人になりたい」というようにアレンジしてみるだけで確実に印象がアップします。

社会情勢などへの感度が知りたい

昨今、残業を少なくして仕事とプライベートのバランスを取り、皆が働きやすい社会を実現することが日本でも進められています。こういった風潮もしっかり理解して答えていく必要があります。

自分自身のこともそうですが、管理職になってからの適性も見ていますので、マネジメントする上での基礎知識として「働き方改革」に関する知識も身につけておき、説明に加えましょう。働き方改革に関する用語は3章でいくつか紹介していますので、参考にしてください。

自社の企業理念・社風に合っているか知りたい

意外にもこのポイントを外す人がいます。人柄や価値観を知りたいのは、会社の考え方と就活生の考え方に大きく相違がないかを確認するためです。

つまり、会社の考えと自分の考えが合わないところは、わざわざアピールしなくていいということです。企業理念・社風については、ホームページで必ず確認しましょう。

ケース別の例文を参考に「あなたにとって仕事とは?」の回答を書いてみよう!

仕事を通してなりたい自分がある場合の例文

自分の成長について語る場合は、「どんな経験をして、どんな成長を遂げることで、どんな人になりたいか」を具体的に挙げてください。

【例文】
仕事とは、「自分を成長させる最高の機会」だと考えています。

サンドイッチ屋の接客のアルバイトでは、はじめはアルバイトとして時給をもらえるだけの働きができればいいと思っていました。しかし社員の方からは、様々な工夫を行って売り上げを伸ばすコツを教えていただきました。「小さなことでもいいので、自分なりに考えて改善すべき」と考えるようになってからは、自分自身の仕事に対する意識も大きく変わりました。

特に「年配の方や背の小さな方、お子様連れの方には、商品を商品ケースの上からではなく、ケースの横からお渡しするのはどうか」と提案したときに、すぐにその提案を採用してくださり、対象のお客様に喜ばれたことがとても印象に残っています。

アルバイトがなければ、こういったことを自分で考えて行動できるようにはなっていませんでした。更に社員として働けば、自分で問題を見つけ、行動し結果を残せる範囲が広くなると考えています。自分自身にしかできない工夫をし、お客様や会社に貢献できる自分に成長したいと考えており、仕事を自分を成長させる最高の機会と位置付けています。

仕事を通して成し遂げたいことがある場合の例文

具体的に仕事を通して成し遂げたいことがある場合は、大きな目標のために何をして結果を残したいかに落としこんでいきましょう。

【例文】
私にとって仕事とは、自分の目標を叶えるために欠かせない手段です。

私の目標は「在宅介護」をしている人の力になることです。その中でも、介護について学んだ経験から在宅介護の中でももっとも負担の大きい「入浴」の介助をお手伝いする「在宅入浴介助」を浸透させたいと考えています。

入浴介助は進化しており、介護ロボットなどを用いてかなり負担が少なく行えるようになっていますが、未だに導入に至っていないご家庭も多いのが現状です。介護する側の負担を減らし、介護される側も気持ちよくご利用いただける入浴介助を導入していただくことで、少しでも「在宅介護」をしている人たちの力になれたらと考えております。

仕事に明確なイメージを持っていない場合の例文

やりたいことから業界や会社、職種を選んでいないみなさんは、自分の得意なことをアピールする方法が一番いいでしょう。

会社で実際に行う業務から逆算して、自分にとって仕事とは何かを作っていくやり方です。事務などが希望で、業界などを絞ってない方にもおすすめです。

次の例文は、事務が希望で業界は特に絞っていないが地元の建設会社を受ける場合のものです。

【例文】
仕事とは、頑張っている方々をサポートできる絶好の機会であると考えています。

私は大学で、野球部のマネージャーとして頑張る選手をサポートしてきました。自分自身が活躍できるわけではありませんでしたが、選手のためにユニフォームの準備をしたり、スコアをつけたり、練習や試合の場所を調整したりすることで、選手たちがスムーズに活動できていることに誇りを持っていました。

御社のような地元で愛される会社で事務職として働くことで、会社を支えることはもちろんのこと、間接的にはではありますが地元のお客様を支えることもできるのではないかと考えています。頑張っている方々をサポートできることに誇りを持ち、貴社で働いていきたいです。

NGな回答

以下に「あなたにとって仕事とは」という質問に対する回答として、あまりおすすめできないものを載せました。「よくない例」として、参考にしてみてください。

消極的な回答

次のような、「確かにその通りでだが、人柄や価値観が伝わらない」回答は避けたほうが無難です。

●生活の為
●趣味などにお金が必要だから
●働いていないのでまだよくわからない

働くことに対して積極的でポジティブな考え方を持っていることをアピールしましょう

漠然とした回答

また、次のような漠然としすぎている回答もNGです。

●世界を平和にしたい
●社会貢献したい

「あなたにとって仕事とは?」の回答には、具体性や個性があることが重要です。具体的なエピソードを盛り込んだり、そう思う理由を詳しく書くことで、回答にオリジナリティを持たせることができます。

働き方改革関連用語

あなたにとって仕事とは?という問いに大いに関連してくるであろう働き方改革にまつわる用語を挙げておきました。知識として頭に入れておきましょう。

ワークシェアリング

ワークシェアリングとは、ひとつの仕事を複数の労働者でシェアすること。雇用機会を増やし、失業率の改善や労働時間の短縮を実現させる手法のひとつです。

一億総活躍社会

一億総活躍社会は、2015年10月に発足した第3次安倍晋三改造内閣がスローガンとして掲げたものです。加速する少子高齢化に歯止めをかけ、誰もが活躍できる社会を目指すと謳っています。

具体的には「新・3本の矢」として①希望を生み出す強い経済(2020年をめどにGDP600兆円)、②夢を紡ぐ子育て支援(希望出生率1.8)、③安心につながる社会保障(介護離職ゼロの実現)の3点を目標に挙げています。

ダイバーシティ

ビジネスの場においてのダイバーシティとは、性別、国籍、年齢、価値観などの多様性を受け入れ、幅広く人材を活用することで業績を向上させようとするマネジメント手法を指します。

企業がダイバーシティを重視するようになった背景には、優れた人材の発掘、イノベーションやアイデアの喚起、様々な視点を持つことによって消費者の多様なニーズに対応するため、といった狙いがあります。

「あなたにとって仕事とは?」の答えが思いつかない時は

「どうしても思いつかない」「なんて書けばいいかわからない」と悩んでいる場合は、次のことを試してみてください。

他の人の意見を参考にしてみる

他の就活生はどんな回答をしているのか、参考にしてみるのもいいですよ。実際には次のように答えている就活生が多いようです。

・人の役に立つことができる
・社会貢献のチャンス
・自分が成長できる学びの場
・達成感を感じられる機会がある
・社会とつながることができる

これらは「よくある回答」なので、具体的な理由がないと「ありきたりな回答」になってしまう可能性が高いです。こうした意見を参考にして、「あなたなりの仕事に対する価値観」を伝えられる表現を考えてみてください。

社会人に聞いてみる

自分の周りの社会人に聞いてみるのもいいでしょう。就活生とは違った視点の回答が聞けて、参考になることも多いはずです。

まずは、両親や親戚などに聞いてみるのが手軽でいいですね。すでに働いている先輩やアルバイト先の社員の人に聞いてみるのもいいでしょう。

アルバイトの経験を振り返ってみる

アルバイトの経験がある人は、アルバイトで達成感を感じた瞬間や楽しかったことなどを思い返してみましょう。そこには自分が「仕事に求めるもの」や「仕事で大切にしたいこと」のヒントがあるはずです。

これまでアルバイトをしたことがない人は、短期間でもいいので何かアルバイトを経験してみるのもいいですね。

インターンシップに参加してみる

「正直なところまだ働いてないからわからない」という学生も少なくないでしょう。その場合は、企業の実施しているインターンシップに参加してみるのがおすすめです。

実際に企業で仕事を体験するインターンでは、アルバイトとは全く違った経験をすることができます。

志望する業界や企業のインターンを経験しておくと、志望企業にアピールすることができる回答をすることができるでしょう。

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まとめ

仕事の捉え方は人それぞれですが、自分なりに前向きに取り組む理由さえ伝われば、面接官は納得してくれます。仕事を通して実現したいことを自分なりに今一度考えておきましょう。


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