慶應義塾大学理工学部に通う川手菜々子さんは、現在1年生。友人の薦めで出場したミスコンで、見事グランプリに輝きました。ほかにも、勉学に励むだけではなく水泳部マネージャーなどでも活躍しています。はたから見ると、「リア充」な大学生活。しかしそれは、苦労や困難にしっかりと向き合い、自分なりの努力をしてきたから。自分の可能性を信じ、行動できるようになったのはなぜなのか、インターンシップガイド編集担当が川手さんにお話を伺いました。
ミスコン出場が、川手さんに与えたもの。
ー大学生活は、いかがですか?
とても楽しいですし、充実しています。勉強の量は予想以上でしたけど(笑)有機化学に興味があって入学をしましたが、実際にさまざまな勉強を通して、だんだん視野も広がってきて、物理も面白いし、ドイツ語も楽しいと感じています。授業の選択で第二外国語をドイツ語にしたのですが、語学の面白さに魅かれて、これまで考えてもみなかった留学もひそかに考えるようになりました。
ー慶應大学に入学した理由はなんだったのでしょうか?
ずっと理系で勉強していて、化学の中でも有機化学に興味がありました。また父が慶應出身だったので慶應大学には以前から関心が高かったのと、15年間女子大の附属校に通っていたと言うこともあり、共学に憧れもありました(笑)
ー入学して約半年、ミスコンのグランプリ獲得おめでとうございます!なぜ、参加することになったのですか?
ありがとうございます。ミスコン出場は、友人から薦められたのがきっかけだったんです。これまでミスコンなんて考えてみたこともなかったのですが、せっかくの機会だから「チャレンジしてみるのもありかな」という軽い気持ちで応募したんです。友人が手続きなどしてくれていたので、最初はだいぶ受け身な状態でした。だから、ファイナリストに残ったと連絡がきたときには、思ってもみなかったことだったので「まさか」とびっくりしました。
ーグランプリ決定まで、苦労したことはありましたか?
多くの方に知っていただけるように、SNSで自分のことを発信するというのが私にとってはとても苦労しましたね。実は、大学受験が終わるまでスマホを持ってなくて。(笑)これまで自分を発信するということがなかったんです。それに、ネットを通じて多くの人に注目されることに恥ずかしさと戸惑いもありました。
ーどうやって、乗り越えたんでしょうか?
自分らしさをどう伝えるかって色々考えたときに、「自分の良さ」はどこなのかを自分で振り返るのはもちろん、家族や友人にも聞いたりしました。例えば、高校の時はクッキングクラブに所属していた経験もあって、食べ物が好きなのでそれを生かしてSNSに投稿するようにしたり。“面倒見が良い”と言われることが多くて、それを知ってもらえたらと、いろいろな方たちとのつながりを大切にして、SNS上でフォロワーへの返信を誠意を持ってしました。毎日40通以上のメッセージをいただいて・・・コツコツ返信を続けたことで、結果的に私のことを知ってもらえる機会を増やすことができました。今となっては、それがグランプリに繋がったんじゃないかなと思います。
ーミスコンに出場して、川手さんはどんな気づきがありましたか?
色々な面で自分らしさに気づくことができました。食べ物が大好きであることや、笑顔でいることが多いなとか。自分を発信するということが、“私”について振り返るきっかけを与えてくれたんです。それに、SNSなどを通じて「これまで自分の知らなかった人たちとの出会い」そして「自分に自信を持つこと」の大切さに気づくことがでたのが、一番の収穫だったと思います。ミスコンに参加したことで、これまでに見たこともない世界が広がって、色々な可能性に気づくことができました。これまで挑戦する機会があっても行動せずに、自分の可能性をつぶしてきてしまったのかもしれないと思ったんです。自分らしさに気づき、人の輪が広がっていって、自分に自信を持てるようになったことで、新しいことに挑戦すると、視野が広がるんだと思いました。挑戦してよかったと思っています。
ーミスコン挑戦によって、具体的になにか今後やってみたいことが見えましたか?
まだ具体的にこれというのはないのですが、色々なことに気づけたので、また新しいことにチャレンジしたいという想いがありますね。授業でやっているドイツ語が楽しいので、ドイツ留学をしてみたいです。
水泳部選手からマネージャーへ、新たな挑戦。
ー川手さんは、水泳をずっとされていたのだとか。
はい。幼稚園の頃から10年以上水泳をやっていたんです。体力づくりを目的に始めたのですが、小学生以降は平泳ぎの選手としてもやっていて、中学時代には学校の部活でもクラブチームでも練習して、朝練と午後練を合わせて週9回の練習をこなしたり。とてもハードな生活をしていましたね。(笑)水泳に関わりたいという想いはあったので、大学では水泳部のマネージャーをやらせてもらっています。
ーマネージャーとして、具体的にどんなことをしているのでしょうか?
トライアル係というのをやっています。タイム計測や陸からビデオ撮影をして分析してみたり、マッサージもします。私自身も選手としての経験があるので、年上の先輩だとしても伸ばせるところがあると思うと、積極的に色々な提案をしています。
ー高校までは水泳選手だったのが、なぜ大学ではマネージャーをやろうと?
私の中で、高校までの間に水泳に区切りをつけて、大学受験に専念しようと思っていたのでその後も選手として続けるという考えは持っていませんでした。でも、これまでの水泳の知識などは生かしたいという想いもあって。水泳をずっとしてきた私は、当時、ひとつのものを深く追求していると他にやりたいことがあっても取り組む時間もないですし、どこかで色々犠牲にしているなという思いがあったんです。でも、苦しくても努力して続けられたということが、今の私を後押ししてくれる自信になっていることに大学に入学して気づいて。だから、今度は選手達を理解できる私だからこそ、サポート側で知識や経験を伝えながら選手達の得意なところを伸ばしていけたらと思ったんです。
ー選手からマネージャーという立場になって、苦労はありましたか?
選手としての経験もあるし、正直最初はマネージャーも割と楽にこなせるんじゃないかって思っていたんです。でもいざやってみるとマネージャーの仕事は本当に奥が深くて。どうやったら選手の成長のお手伝いができるのか、選手達のメンタル面を強化するにはどうしたらいいのか考えてみたり、頼っていただけた時に自分の引き出しを多くしておくために、水泳の勉強を一からし直したりと、自分が実際に泳ぐわけではないからこその貢献の仕方を、常に探して取り組んでいます。自分のやらなければいけない仕事にプラスアルファ、何ができるかを常に考えて行動するようにしたことで、成長できたのではないかと思っています。
可能性を広げるには、恐れず興味のあることから。
ーミスコンや水泳部などを通して、さまざまな経験と成長を実感しているんですね。
そうですね。今は1年生で具体的に将来については考えられていませんが、だからこそやれることに全力を尽くして過ごそうという気持ちを強く持っています。
ー川手さんの経験を踏まえて、一歩踏み出してみたい学生にぜひ後押しのメッセージをお願いします。
もし何か少しでも興味を持つことがあれば、恐れずにチャレンジしてみると自分の可能性が広がっていくと思います。実際にミスコンに参加して、自分の良さに気づけたり、人の輪が広がったりと、得るものがたくさんあり自分の自信につながりました。可能性はすべてゼロではないですし、新しいことに挑戦してみると、新しい道も開けるんじゃないかなって思うんです。最初は、踏み出すのに不安や恥ずかしさがありますが、だからこそまずは自分の興味あることからやってみることが大切だと思います。
川手 菜々子さん プロフィール
1998.9.17生まれ、東京都出身。慶應義塾大学理工学部1年。
友人の薦めで出場した“ミス慶應理系美人コンテスト2017”でグランプリを獲得。
サークルは、水泳部マネージャーとして活躍するほか、I.I.R(国際交流関係会)、日本文化研究会に所属するなど、大学内でも精力的に活動を行っている。チャームポイントは、みんなをほっこりさせてくれる笑顔。よく遊びに行くエリアは代官山、中目黒など東横線沿線。
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