ほとんどの企業はインターンシップの倍率を公表していません。人気企業なら倍率は高くなりますし、かなり倍率の低いインターンシップもあります。インターンシップの倍率は一概に何倍と言えるものではないのです。
ここではタイプ別に見る倍率の傾向、倍率が高くなりやすいインターンの特徴、選考を突破するための対策などご紹介します。
- ・タイプ別に見るインターンシップ倍率
- ├1DAYインターンシップ
- ├短期インターンシップ
- └長期インターンシップ
- ・倍率が高いインターンシップの特徴
- ├大手企業や有名企業だと100倍近くになることも
- ├募集人数が少ないベンチャー企業でも倍率が高くなる
- └本選考が有利になる企業も応募者が集中
- ・選考を突破してインターンに参加するには
- ├早めに準備や対策を始める
- ├視野を広げてみる
- ├相性やマッチングを重視する
- └早い時期からインターンシップに参加する
- ・インターンシップの探し方
- ├インターンシップ専門のサービスを利用する
- ├キャリアセンターで聞いてみる
- └企業のホームページをチェックしてみる
- ・最後に
タイプ別に見るインターンシップ倍率
インターンシップは開催期間によって「1DAYインターンシップ」「短期インターンシップ」「長期インターンシップ」の3タイプに分けられ、タイプによって倍率の傾向が異なります。
1DAYインターンシップ
「1DAYインターンシップ」はその名の通り、1日という短期間で手軽に参加できるインターンシップです。同じ内容のインターンシップが複数回開催されることが多く、参加できる人数の枠は多めに用意されています。
いくつかの日程で応募すれば、どこかの日程で参加できる可能性は高くなります。ただし、1DAYインターンシップは志望度が低くても「とりあえず参加してみようかな」といった応募者も集まりやすいため、人気企業や大手企業の倍率は高くなる傾向があります。
短期インターンシップ
「短期インターンシップ」は数週間から1ヶ月程度の期間で開催されるインターンシップです。多くの短期インターンシップは夏休みや冬休みといった長期休みに開催されます。大学の授業もなく、スケジュールを調整しやすいため、非常にたくさんの応募者が集まります。
短期インターンシップの内容は、数日から数週間に及ぶ本格的な仕事体験やグループワークなどです。募集人数は1DAYインターンシップよりもかなり少なくなるため、短期インターンシップの倍率は1DAYインターンシップよりも高くなることが多いです。「1DAY」「短期」「長期」の中では、短期インターンがもっとも倍率が高くなると考えておいていいでしょう。
社員の人にアピールする機会があったり、成果によって選考プロセスが免除になったりと、選考に影響のある短期インターンも多いので、志望度が高い学生が集まります。短期インターンシップに参加するには、選考への対策を十分に行う必要があります。
長期インターンシップ
数ヶ月単位で開催されるのが「長期インターンシップ」です。長期インターンシップはこれまで紹介してきた1DAYインターンシップや短期インターンシップよりも倍率が低くなる傾向があります。
長期インターンシップは1つの企業で実際に働きながら、企業に関する理解を深めたり、知識・スキルを向上させたりしていきます。拘束される時間が長く、専門的なスキルが求められることから参加へのハードルが高いため、応募者が比較的少なく倍率も低くなるのです。
倍率が高いインターンシップの特徴
インターンシップの倍率は企業の規模や知名度によっても異なります。
大手企業や有名企業だと100倍近くになることも
大手企業のインターンシップには非常に多くの応募者が集まります。大手企業のインターンシップに参加する応募者の多くは、本選考にもエントリーします。そのため、インターンシップの倍率そのものは公表していない企業でも、本選考の倍率を見ればある程度推測することが可能です。
大手企業では、本選考の内定倍率が100倍を超えていることも珍しくありません。それを踏まえると当然ながら、インターンシップ選考の倍率も高くなることが分かります。内定倍率は就職四季報で確認できるため、インターンシップ参加を検討している企業の数字をチェックしてみましょう。
募集人数が少ないベンチャー企業でも倍率が高くなる
「ベンチャー企業のインターンなら倍率は低いのでは?」と考える就活生もいますが、実際にはベンチャー企業でも倍率が高くなるケースがあります。ベンチャーでも大手と同じように大規模で人気がある企業であれば、必然的に倍率は高くなるからです。
小規模なベンチャー企業ではインターンシップで募集する人数が少ないため、そこに多くの応募者が集まると倍率が高くなってしまい、なかなか参加できないこともあります。
本選考が有利になる企業も応募者が集中
「他の企業よりも早く優秀な人材を獲得したい」と考え、インターンシップを実施する企業もあります。そういった企業では、インターンシップで優秀な成績を残した就活生に早期内定を出したり、本選考でいくつかの選考ステップを省略できるよう優遇したりすることがあります。
このように採用に直結したインターンシップを開催する企業には、数多くの応募者が集まりやすく、インターンシップ選考も本選考と同等かそれ以上に厳しいものとなります。
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選考を突破してインターンに参加するには
インターン選考の倍率が高くても諦めることはありません。ここではインターンの選考に受かる確率をあげる方法をご紹介します。
早めに準備や対策を始める
インターンシップ参加を考えているなら、なるべく早い時期から準備や対策をスタートしましょう。インターンの選考で課される、「応募書類作成」「webテスト」「面接」「GD(グループディスカッション)」などは、対策が必要です。
書類作成ひとつとっても、採用担当者の印象に残るように仕上げるにはコツがいります。書類作成のコツを身につけ、試験の対策をして、面接やグループディスカッションの対策もするとなるとかなり時間がかかります。
倍率の高い選考を突破するには、しっかりと準備をして対策をすることが欠かせないことを覚えておいてください。
視野を広げてみる
就職したい企業ランキングで上位に入るような有名企業や大手企業のインターン募集には応募者が殺到し、インターン選考の倍率はかなり高くなります。大手や知名度の高いインターンにしか応募しない人は、どのインターンにも参加できない可能性が出てくるので注意しましょう。
インターンシップは就活に役立つ経験ができるとあって、就活生にとっては参加必須のイベントとなりつつあります。インターンの選考に参加することは本選考の練習にもなるので、就活の一環としてインターンに参加したいと考えているなら、視野を広げてインターン募集をチェックしてみてください。
興味の有る業界や企業を絞り込みすぎると選択肢が狭まってしまうので、少し視野を広げて選択肢を増やすと選考に通る確率もアップするはずです。
相性やマッチングを重視する
本選考だけでなくインターンシップでも、選考に受かるかどうかは企業とのマッチングや相性が大切です。インターンの選考になかなか受からない人、選考突破の確率を高めたい人は、企業と自分との相性やマッチングを重視してみてください。
「人気企業だから」「有名な企業だから」という安易な理由でなく、「自分にあった企業か?」「自分の能力や適性は企業が求める人材とマッチしているか?」を考える必要があります。
早い時期からインターンシップに参加する
インターンシップへの参加を考えているなら、大学1、2年生のうちからインターンに参加しておくのがおすすめです。この時期のインターンは、ピークの時期に比べて倍率もそれほど高くありません。
大学1、2年生向けのインターンプログラムは、長期のインターンシップが多いです。長期インターンは有給のケースがほとんどなので、アルバイト代わりにインターンを選択するのもいいでしょう。
インターンシップの探し方
インターンシップ専門のサービスを利用する
インターンシップを探すなら、インターンシップ専門のサービスを活用するのがおすすめです。期間や勤務地、興味のある業界など、条件ごとに検索してインターンシップの募集情報を効率よく調べることができます。
インターンシップ紹介サービスは1〜2年生でも登録できますし、1DAY・短期・長期とさまざまなインターンプログラムを検索できます。サイトからそのまま申し込みできるサービスも多いので、応募も手軽です。気になる募集があれば、積極的に応募してみましょう。
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キャリアセンターで聞いてみる
インターンシップを探すなら、大学のサービスや人脈を利用する方法もあります。多くの大学ではキャリアセンターや就職課などで、インターンシップの募集情報を教えてくれます。
お世話になっている大学の教授や先生、仲のいいサークルの先輩などに相談してみるのもいいでしょう。
企業のホームページをチェックしてみる
どうしても就職したい企業がある人、興味のある企業が明確になっている人は、企業のホームページをチェックしてみてください。新卒採用のページにインターンシップの募集について記載があることが多いです。
新型コロナウイルスの影響でインターンシップの実施が中止になったり、開催時期や内容が例年と変わっている企業も多いです。興味のある企業のインターン募集情報はこまめにチェックするのがいいでしょう。
最後に
インターンシップの倍率は開催期間や企業、内容によって大きく異なります。人気が高い大手企業はもちろん、ベンチャー企業でも応募人数によっては倍率が高くなってしまうことがあるため、油断せずに対策しておくことが大切です。
インターンシップに応募する段階では、就活に必要となるエントリーシートの書き方や筆記試験対策、面接練習などのスキルが未熟なことがあります。キャリアセンターや就活塾などを上手に活用しながら、効率よく自分が苦手な部分を克服しておくようにしましょう。
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