面接で最近気になるニュースを聞かれたときの答え方!

面接で「最近気になったニュース」を聞かれたら、どう答えるべきなのでしょう? 事前準備がしにくい質問ですし、適切なニュース選びに悩む就活生も多いと思います。ここでは、ニュースの選び方や回答例、情報収集の仕方などについて解説します。

最近のニュース
目次

「最近気になったニュースは?」の質問意図とは?

面接ではなぜ、「最近気になったニュース」を聞かれるのでしょうか?面接官がこの質問をする意図は、大きく分けて二つあります。

情報を集める習慣があるか

一つ目は、日頃から情報取集をしているかどうかを知るためです。仕事をすることは社会の一端を担うことですので、業界に関わるニュースだけでなく、世界情勢や国内情勢、テクノロジー、経済状況など、社会を構成するあらゆるジャンルの情報を知っていることがプラスになります。

日常的に情報収集を続けていれば、企業にとって有益な情報や、仕事のアイデアにつながるヒントを発見できることもあります。つまり、日頃からアンテナを張って情報収集をしている人は、企業にとって役に立つ人材と言えるのです。

集めた情報に対して自分の意見を持てているか

二つ目は、自分の考えや意見を述べる能力があるかどうかを知るためです。仕事の現場は、一人ひとりが自分の意見や考えを持ち、それを人と交えることによって活性化していきますので、持論を持ち、それを人前で話す能力は非常に重要だと言えます。

面接官が「最近気になったニュース」を聞く意図を理解し、これを踏まえて日頃から情報収集をしてみてください。

「最近気になったニュース」の選び方

ニュースにはありとあらゆるジャンルがありますが、どういったニュースを取り上げるのがいいのでしょうか?ここでは、取り上げると好印象なニュースと、避けるべきニュースをご紹介します。

業界に関するニュースを取り上げると好印象

一番無難なのが、応募企業に関わるニュースや、業界に関するニュースを取り上げることです。面接官に志望度の高さや、業界研究をしっかり行っていることをアピールすることができ、よく勉強している熱心な学生だな、と好印象を持ってもらえます。

業界に関する適したニュースがない場合は、少し前の業界の動向などを取り上げてもいいかもしれませんが、「新聞を読んでいないのかな」、「社会情勢に興味がないのかな」と誤解されかねませんので、業界に関係なくともできるだけ旬な話題を選ぶのがおすすめです。「it ニュース 2019」などのキーワードで検索して、最新のニュースをチェックするようにしておきましょう。

また、持論を展開できそうかどうかという視点でニュースを選ぶことも大切です。ニュースについて自分の考えを述べる時には、自分の言葉で話す必要があります。ネット記事の受け売りなどでは、具体性に欠ける上、さらに質問をされた場合の答えに窮してしまう恐れもあります。自分の考えを自分の言葉で伝えるのが好印象ですし、面接官にも伝わりやすいと思います。

宗教、政治、スポーツなどのニュースは避けたほうが〇

避けたほうがよいのが、個人的な好みや主義に関わるもの、意見のぶつかりやすいニュースです。

例えば野球のニュースですと、そもそも面接官が野球に興味がない場合もありますし、応援する球団が違った場合、不愉快な印象を与えるかもしれません。支持政党や信仰している宗教なども個人的なものなので、「宗教、政治、スポーツ」のニュースには言及しないほうが無難です。

「最近のニュース」はいつのものなら大丈夫?

「最近のニュース」はいつ出たものなら大丈夫なのでしょうか。なるべく直近のニュース、旬なニュース、がいいですが、なければ1年以内のニュースを選びましょう。
2,3年以上前のニュースだと新しい情報に興味がない、新しい情報を集めていない、などの印象を与えてしまうことがあるので、気をつけましょう。

回答の仕方と回答例

回答のポイントは「結論、理由、考察」

回答の仕方に決まりはありませんが、まず気になるニュースを示し、その理由を明確に伝えます。さらに業界の動向や考察などを補足するのがよいでしょう。

私が気になったニュースは○○です。<結論>
それは▲▲だからです。<理由>
そのニュースからこういったことを考えました。<考察>

結論は最初に言う

最初に結論を話すことで何について話すかはっきりさせます。結論を先に述べておかないと、面接官はあなたが何について話しているか分からず、伝えたいことが伝わらないまま面接が終わってしまうことがあります。どのニュースについて話すか最初に明確にしておきましょう。

自分の意見・立場をはっきり述べる

ただニュースの概要を伝えるだけでは、質問の意図を捉えてないと面接官に思われてしまいます。自分がそのニュースに対して何を思ったのか、伝えましょう。ネットなどの他人の意見を参考にするのはいいですが、それをそのまま丸パクリすると、深掘りされたときにボロが出ます。自分の意見を持つために、日頃からニュースを見た時に自分はどう思ったのか考える練習をすると良いでしょう。

回答例(商社の場合)

<結論>
私が気になったニュースは御社が◇◇(大手コンビニ)を子会社化したニュースです。御社が原材料を安く買い付けてコストを下げることでコンビニの競争力を強化し、御社も安定した収入が見込めるという内容でした。

<理由>
他の商社もコンビニとの提携を強めており、商社全体がこれまでの資源ビジネスから非資源や身近な小売分野へ、注力分野を変更しています。今後の商社のビジネスの動きには、大変興味があります。

<考察>
商社がコンビニと提携することで商品力が強化されるので、消費者へのメリットは大きいと思いますが、価格競争のために原材料をますます輸入品に頼っていく可能性が高いことが気になりました。

日本の原材料を使った魅力的な商品を、コストをかけずに流通させる仕組み作りにも挑戦できたらいいと感じました。

回答例

<結論>
私が気になったニュースは〇〇が△△(大手IT企業)の当日配送サービスから撤退したニュースです。配達員の人手不足やそれに伴う一人当たりの労働時間の増加、サービス残業による給料未払いといった問題が山積しているという内容でした。

<理由>
私自身ネット通販を日頃から活用している身なので、便利の裏で配達員の劣悪な労働環境が発覚したこの事件に強い関心があります。

<考察>
一般消費者にとって当日配送サービスは便利な機能ですが、その行き過ぎたサービスによって配達員が酷使されている現状は、発展途上国における不正労働のようだと感じました。消費者にとって便利な機能やサービスを開発するだけでなく、配達員やそのサービスを裏で支える人たちが酷使されないよう上手く折り合いをつけてサービスの開発ができたらいいと思いました。

ニュースの効率的なチェック方法

新聞に目を通す

まず欠かせないのが新聞をチェックすることです。隅々まで読み込むのは大変なので、一面の大きい記事や業界に関する記事はしっかりと読み込み、あとは目を通すことを習慣づけましょう。

数ある新聞のなかでも、多くのビジネスパーソンがチェックしている日経新聞が、就活対策用にはベストと言われています。商社などでは、「今日の日経読みました?」と聞かれた事例もあります。

スマホでニュースサイトをチェックする

スマホやPCを使って、ネットニュースから情報収集するのもよいと思います。

<就活におすすめのニュースサイト>
・日経ビジネスONLINE
・東洋経済オンライン
・ダイヤモンド・オンライン

スマホを使えば、移動時間や隙間時間に情報収集ができます。忙しい就活中は、効率的に時間を使えるよう工夫しましょう。

キュレーションアプリを使う

ニュースのキュレーションアプリを使用するのもおすすめです。興味のあるテーマやキーワードを指定しておけば、関連するニュースを集めてくれます。

<就活におすすめのキュレーションアプリ>
・グノシー
・スマートニュース

ニュースチェックは業界研究にも使える

ニュースのチェックをしていると自然と業界の動向にも詳しくなるので、就活の業界研究にも役立ちます。志望業界のニュースサイトもチェックするといいでしょう。

IT関連ニュースサイト
・ITmedia
・TechCrunch Japan
・CNET Japan

金融関連ニュースサイト
・サンケイビズ
・ウォール・ストリート・ジャーナル

最後に

面接官が感心するレベルの回答をするためには、面接の直前だけでなく、日頃から情報収集を続けることが欠かせません。そうすることでおのずと流れや背景を含めた全容が見え、より理解度の深い回答ができます。

また、自分で回答のシミュレーションをするのもおすすめです。新聞の記事などをお題にして、明確な理由を含んだ回答をする練習を続けてみましょう。


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