【企業研究】富士通に就職するためには？就活情報を徹底解説！

就職先として、誰もが知る有名企業「富士通」に興味を持っている就活生は少なくありません。しかしどんな企業なのか、どんなビジネスを行っているのかなど、詳細については理解できていない人も多いのではないでしょうか？

「富士通についてもっと詳しく知りたい！」と考えている就活生のために、富士通の概要や動向、ビジネスなどについて解説します。就職情報や就活対策などについてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

富士通について

富士通の企業情報

【富士通概要】
社名　富士通株式会社 （FUJITSU LIMITED）
本店　神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1
本社　東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター
設立　1935年
資本金　3,246億円
連結売上収益　3兆8577億円（令和元年度）
従業員数　129,071名（2020年3月31日時点）

富士通とは

富士通はグローバルに幅広い事業を展開している、総合エレクトロニクスメーカーです。ICT（Information and Communication Technology）分野で、最新技術の研究開発、エレクトロニクス製品の開発・製造・販売、ITサービスの提供などを行っています。

富士通は1935年に通信機器メーカーとしてスタートし、1977年には日本初のスーパーコンピュータを完成させました。どの後もパソコン、携帯電話、システム開発など幅広い分野で、長年日本のテクノロジー業界をリードしている企業です。

グローバルな展開をしており、ワシントン、ニューヨーク、ロンドン、ハワイ、コロンビアなど海外にも多くの拠点を構えています。アメリカの経済誌フォーチュンの「世界で最も賞賛される企業」に5年連続で選出されるなど、世界でも強い存在感を示しています。

富士通の動向と注目ポイント

ITサービス業界売上ランキングではトップ

2019年度のITサービス業界売り上げランキングでは、富士通が日本1位となっています。2位が日立製作所、3位がNTTデータ、そのあとはNEC、IBMと続きます。

富士通は国内ビジネス全般において、採算性の改善や経営の効率化などに取り組んでおり着実な成果をあげています。

コロナの影響は？

2020年7月に発表された4～6月期連結決算は、前年同期と比べて売上収益が4.3%減、営業利益は558％増と減収増益でした。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で製造業やヘルスケアなどはマイナスとなったものの、テレワークの増加でパソコンの需要増やITインフラ増設などプラスの要因もあったことが大きいようです。

コロナ対策でも活躍している「富岳」を開発

富士通は、スーパーコンピュータ「富岳」を理化学研究所と共同開発していることでもよく知られています。「富岳」は世界のスーパーコンピュータ性能ランキング「第55回TOP500リスト」で第1位を獲得し、大きな注目を集めました。

飛沫の拡散新シュミレーションなど型コロナウイルスの感染対策でも頻繁に活用されており、聞いたことがある人も多いでしょう。

富士通のビジネス

富士通のビジネスは次の3つに分けることができます。

テクノロジーソリューション
ユビキタスソリューション
デバイスソリューション

ここではそれぞれのビジネスについて簡単に解説します。

テクノロジーソリューション

法人向けにITシステムのコンサルティング、設計、アプリ開発などのインフラサービスを展開する事業です。売上の80％ほどを占めています。

【テクノロジーソリューションの主なサービス】
IoTで工場を可視化「COLMINA」
体操採点支援システム
働き方改革ソリューション
手のひら静脈決済
津波シミュレーション
ロボットで商品プロモーション

ユビキタスソリューション

ユビキタスとは、「いつでもどこにでも存在する」といった意味を持ちます。ユビキタスソリューションは、PC・携帯電話・モバイルウェアを扱う事業で、全体の売上の11％を占めています。

より便利で快適な社会の実現に向けて、「ソフトやハードの開発」と「システム構築」を行う事業で、富士通の次のような技術力をいかしてトータルなソリューションを提供しています。

【核となる技術】
超高速ネットワークシステムの開発技術
大容量ネットワークシステムの開発技術
多機能なモバイル端末の開発技術
クラウド化に向けたネットワークインテグレーション技術

例えばパソコンなら、スマートフォンの連携・省電力・高速起動などの機能強化を行います。

デバイスソリューション

LSI事業と電子部品事業から構成されます。LSIとは大規模集積回路のことで、ウェハーファウンドリサービス（ウェハと呼ばれるICチップの材料の生産を専門的に請け負うサービス）やLSIの販売を行っています。電子部品事業では、半導体パッケージをはじめとする電子部品や電池、コネクタなどを提供しています。売上の8％を占めます。

富士通の特徴

富士通の年収や強みなど特徴について解説します。他のIT企業と比較してみて、どのような違いがあるのか把握しましょう。

平均年収

富士通の平均年収は798万円で他業種に比べると高い水準に設定されています。また、大卒の初任給は21.1万円となっています。　

従業員男女比と平均勤続年数

富士通の従業員数31,827名のうち女性は5,430名で、男女比はおよそ8：2です。平均勤続年数は全体が19.2年で、男性が19.9年、女性が16年とあまり大きな差は見られません。

富士通の就職活動情報

富士通の就職活動に役立つ採用情報などを紹介します。

募集職種

富士通が募集している職種は以下の通りです。
・セールス＆マーケティング
・ソリューション＆サービスエンジニア
・開発
・研究
・コーポレート（サプライチェーンマネジメント、購買、法務、知的財産、 財務・経理、総務・人事）

選考フロー

富士通の応募には自由応募（一般公募型の採用）と学校推薦（富士通が求人を送付している学校対象）の2つがあります。
また採用には「スキルマッチングコース」と「通常コース」があります。
それぞれの特徴と選考フローは以下の通りです。

「スキルマッチングコース」
内定時に配属本部・職種が約束されます。学校推薦のみ応募可能です。
選考フローは、
ES・成績表の提出、適性検査→マッチング面談→内定
となります。マッチング面談では研究内容等、これまでの経験がわかる資料の持参が必要です。
マッチング不成立の場合通常コースへの切り替えが可能です。

「通常コース」
通常コースの中には内定時に配属職種が約束される＜職種約束コース＞と、職種が定まらない＜OPENコース＞があります。自由応募、学校推薦ともに応募可能です。応募形態ごとの募集職種と選考フローは以下の通りです。

＜職種約束コース＞
・自由応募
セールス＆マーケティング、ソリューション＆サービスエンジニア、ソフトウェア開発、ハードウェア開発、法務、知的財産、財務・経理
ES・成績表の提出、適性検査→希望職種の面談官と面談(複数回）→人事面談→内定

・学校推薦
ソリューション＆サービスエンジニア、ソフトウェア開発、ハードウェア開発
ES・成績表の提出、適性検査→希望職種の面談官と面談(1回）→必要手続き→内定
※学校推薦選考では、書類審査は免除となります。

＜OPENコース＞
・自由応募
セールス＆マーケティング、ソリューション＆サービスエンジニア、ソフトウェア開発、ハードウェア開発、サプライチェーンマネジメント、購買、法務、知的財産、財務・経理、総務・人事
ES・成績表の提出、適性検査→面談(複数回）→人事最終面談→内定

・学校推薦
ソリューション＆サービスエンジニア、ソフトウェア開発、ハードウェア開発
ES・成績表の提出、適性検査→面談(1回）→必要手続き→内定
※学校推薦選考では、書類審査は免除となります。

採用人数

富士通の採用人数は、17年度が740名、18年度が750名、19年度が750名となっており、例年企業規模の大きさに見合った大規模な採用を行っています。

ES・面接の質問の特徴

ESでは、志望職種、ガクチカ3つ(30字×3）、富士通で挑戦したいことが問われています。特にガクチカは文字数が少ないため自分の伝えたいことをまとめておきましょう。
面接はグループディスカッションと2回の個人面接が行われます。グループディスカッションは最後に面接官から個別の質問がぶつけられるため、自分の意見を出すだけでなく全体の流れを把握する必要があります。面接はガクチカや富士通でやりたい仕事について聞かれます。雑談も多いためエピソードを丸覚えして臨むのではなく、面接官とコミュニケーションをとることを心がけましょう。

求められる人物像

富士通で求められる人物像は以下の通りです。
・未知なるものに対して、楽しんで取り組むことができる人
・志を持って、挑戦・探求し続けることができる人
・困難なことに対して。最後までやり遂げることができる人
ここからわかるように富士通では、好奇心や自発的な働きが求められます。
採用ページでも「ジブンの色を、つらぬけ」「富士通をつかってやる」と掲げてあるため、就活の際には富士通で何をやりたいのかを明確に話せるようにする必要があるでしょう。

富士通の就職活動対策

富士通で内定を得るためにやっておくべき、就職活動対策を紹介します。

インターンシップやOB訪問を活用して企業研究を行う

富士通の採用ではESから最終面接まで一貫して富士通でどんなことをやりたいかを重視されます。早めに企業研究をはじめて、ESを提出するときには自信をもって何をやりたいかを答えられるようにしておきましょう。HPの情報だけでなくインターンシップやOB訪問を活用して深掘りしましょう。

グループディスカッション対策をする

富士通のグループディスカッションでは自分の意見を言えることだけでなく、議論全体を把握できているかも求められます。緊張して頭が真っ白にならないようにインターンの選考などを生かして場数を踏みましょう。

最後に

富士通は人気企業なため内定を取るのも難しいです。なぜ富士通で働きたいのか、富士通でなにをしたいのかをしっかり考えて選考に臨みましょう。