「事業内容」の意味とは?「業務内容」や「職務内容」との違いや使い分け方を紹介!

就活で企業を調べていると「事業内容」「業務内容」「職務内容」という言葉に出会うことがあります。これらは似ているけれど、実は違う意味を持つ言葉です。これら3つの言葉を誤って使っていると、採用担当者やOB・OGとのやり取りにすれ違いが生まれてしまうこともあります。

今回は就活で知っておきたい「事業内容」と「業務内容」「職務内容」の違いや使い分け方、それぞれの内容を正しく理解するおすすめの方法などをご紹介します。

「事業内容」の意味とは?「業務内容」や「職務内容」との違いや使い分け方を紹介!
目次

事業内容・業務内容・職務内容それぞれの意味とは?

事業内容とは「企業」の仕事

事業内容は「企業」が取り組んでいる仕事を指します。そのため、企業がどんな仕事をしているかを最も広い範囲で示しています。大ざっぱに「企業がどんな仕事をしているのか」が分かればいい場合には、事業内容を確認すれば良いでしょう。

「入社後に自分がどんな仕事をするんだろう?」とより具体的な内容を知りたい場合には、事業内容が示す情報だけでは曖昧すぎて不向きです。企業のホームページでは、細かく説明されていることもあれば、写真や図などでざっくりまとめられていることもあります。

業務内容とは「部署」の仕事

業務内容は、企業の「部署」単位での仕事を指します。 企業が「商品を販売すること」を事業内容としている時、その事業を行うために「商品を開発する仕事」や「商品を宣伝する仕事」、「実際に販売する仕事」など様々な仕事が発生します。これらの仕事は「商品開発部」や「広報部」、「営業部」などの部署に割り振られていきます。

入社してからずっと同じ部署で同じ業務を担うこともありますが、人事異動によって部署が変わり、違う業務を任されることもあります。入社後の業務内容は社会人生活に大きな影響を与えるため、十分に確認しておくことが必要です。

職務内容とは「個人」の仕事

職務内容は「個人」が取り組むべき仕事を指しています。 「商品を開発する仕事」を業務とする部署にいても、1人1人がこなすべき役割は異なります。

例えば、ある人は市場での商品の売れ行きなどを調査する役割を担い、ある人は新たに開発した商品に不備がないかをチェックする役割を担うなど、同じ業務に取り組んでいても、個人がこなす仕事は全く異なることがあるのです。

自分に与えられた職務をしっかりとこなさないと、部署の業務、また企業全体の事業に影響を与えてしまいます。実際に企業で働き始めた時には、まずは与えられた職務を十分に理解し、責任をもって着実に遂行していくことが求められます。

事業内容・業務内容・職務内容を正しく理解しておくべき理由

ミスマッチを防ぐ

就活は企業研究から始める人が多いと思います。志望企業を決めるには、しっかりと企業のことを理解しておく必要がありますよね。

同じ企業でも部署や職種によって、仕事内容は大きく異なります。「事業内容」「業務内容」「職務内容」それぞれの違いを理解しておくことで、入社後に「こんなはずじゃなかった」「やりたい仕事じゃない」というミスマッチが発覚するのを防ぐことができます。

志望動機や自己PRの説得力が高まる

例えば面接で「事業内容」についての興味・関心を聞かれているのに、「職務内容」について話してしまうと、「言葉の意味を理解していない」「的外れな回答をしている」という印象を与えてしまいます。

履歴書やES(エントリーシート)の志望動機や自己PRなどでも事業内容や業務内容、職務内容について書くことがあると思います。

志望動機の説明や自分をアピールする時に、言葉の意味をしっかりと理解し、うまく使い分けができていないと説得力にかける内容になってしまうので注意しましょう。

事業内容・業務内容・職務内容を知るには?

企業説明会やパンフレットで「事業内容」を知る

事業内容に触れるのは、「企業」の方向性をざっくりと把握したい時です。例えば、企業のパンフレットやホームページ、あるいは会社説明会などでは、事業内容についての説明が行われます。

事業内容はどの部署に所属されても、全員で目指していくべき目標となるものです。事業内容の段階で「何か違うな…」と感じたときには、そのズレの原因をよく検討しておかないと、入社できても長く働き続けられなくなってしまいます。事業内容をよく理解し、納得できるかどうか吟味しておきましょう。

OB・OG訪問で「業務内容」「職務内容」について聞いてみよう

会社説明会や企業のホームページにある情報だけでは、「業務内容」「職務内容」について詳しく知るのは難しいです。

OB・OG訪問をして実際に働いている先輩に、「業務内容」や「職務内容」について聞いてみるのが良いでしょう。職務の面白さや仕事のやりがいなどを詳しく聞いてみると、企業選びの参考になります。

「業務内容」や「職務内容」を実際に体験するならインターンシップ

インターンでは、部署での業務や個人としての職務を実際に経験することができます。自分の職務がどのように業務、そして事業に影響しているのか考えながら働くことで、さらに企業の一員として働くことの意味や責任についての考えを深めることができます。

インターン先が志望する企業ではなくても「職務・業務を経験する」という視点で考えれば、十分に意味のある体験となりますし、その後の就活でも役立てることができるはずです。

就活では「事業内容・業務内容・職務内容」を正しく使い分けよう

面接で企業の取り組みに魅力を感じたら「事業内容」を使う

「企業」としての取り組みに魅力を感じて志望した場合には、その動機として「御社の事業内容に魅力を感じました」と伝えても問題ありません。

ただし、「事業内容のどういった部分に魅力を感じたのか」を具体的に説明できないと、採用担当者に「他の企業でも同じように言っているんじゃないか?」と疑われてしまうかもしれません。この企業だからこそ魅力を感じた理由を自分の言葉に出来るように準備しておきましょう。

職務経歴書で「業務内容」や「職務内容」が問われることも

新卒の就活ではめったにありませんが、時折「職務経歴書」の提出を求められることがあります。職務経歴書は過去に経験した業務や職務について記載する書類で、新卒の場合にはアルバイトやインターンでの経験を書くことになります。

職務経歴書が求められた場合には、自分なりに職務を遂行するためにどんな努力をしたか、そしてどのような成果を残せたかを簡潔にまとめます。大きな成果を残せたかどうかではなく、与えられた仕事にどれだけ真剣に向き合える人なのかが評価のポイントになります。

まとめ

1人1人が担当する仕事である「職務内容」が組み合わさって、部署単位での仕事である「業務内容」になっていきます。そして、それぞれの部署が取り組んできた「業務内容」が、企業全体の「事業内容」になります。

これらの違いを正しく理解しておけば、就活での情報収集やアピールで混乱することがありません。

また、企業という大きな組織単位では、自分1人の力はちっぽけに感じてしまいますが、事業・業務・職務の流れを理解すれば、自分自身が責任をもって働く意味を見つめ直すことができます。そして、新社会人になるにあたって気持ちを引き締め直すことができるでしょう。


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