就活生のみなさん、会社の平均年齢はきちんと確認していますか?あまり注目していない就活生も多いと思いますが、会社の平均年齢は社風や働きやすさをある程度予測することができる項目なんです。就活生なら気になる「ブラック企業」を見分ける1つの指標にもなります。 ただしポイントを理解して、正しく読み取ることが大切です。今回は就活生のために、会社の平均年齢の調べ方や見方のポイントを解説します。
- ・平均年齢から読み取れること
- ├長く働けるかが分かる
- ├社内の雰囲気が予測できる
- ├平均年齢と関連したデータから読み取れること
- └業界や設立年も考慮する
- ・会社の平均年齢と一緒に見るポイント
- ├会社の設立年から安定して働けているかチェック
- ├新卒採用はちゃんと行われているか確認
- ├離職率を調べる
- ├採用人数を確認しよう
- └離職理由も確認しよう
- ・会社の平均年齢の調べ方
- ├ネットや書籍で調べる
- ├OB・OG訪問をする
- └インターンシップに参加する
- ・最後に
平均年齢から読み取れること
長く働けるかが分かる
会社の平均年齢が高ければ、長く安定して働くことができる会社だと考えられます。例えば会社の平均年齢が40歳程度であれば、22歳の新卒から入社してから20年ほど働いている人が多いと推測できます。逆に平均年齢が25歳程度であれば、入社してすぐに離職している人が多いことになるので「もしかしたら働きづらい会社なのかな?」と考えてみることができるのです。
社内の雰囲気が予測できる
平均年齢からは社風も予測することができます。平均年齢が若いと風通しが良く、若手のついから裁量権も大きいと考えられます。平均年齢が高いとその逆と予測することができます。ただしあくまでも傾向なので、気になった場合はOB訪問などで社員の方に確認してみるといいでしょう。
平均年齢と関連したデータから読み取れること
他にも平均年齢は他のデータとの関連性も考えることができます。平均年齢が高くて平均年収も高い企業は、年齢が高い人が平均年収が引き上げられていると分析することもできます。そのため、入社後数年は給料があまり高くない可能性もあります。若いうちからガンガン稼ぎたいという方は平均年齢が低く、年収が高い企業を探してみてもいいと思います。
業界や設立年も考慮する
一方でしかしIT業界やアパレル業界など、数年おきにキャリアアップのために転職をすることが珍しくない業界もあります。こうした業界では、勤続年数が短いことが必ずしも悪いとは言い切れません。
また、会社の設立年が短いと、平均年齢はあまり参考にならないことがあります。設立して1年の会社の平均年齢は、創業した時のメンバーの平均年齢でしかありません。ベンチャー企業のような若い会社では、平均年齢を長く働けるかどうかを考える指標として捉えるのは難しいでしょう。
会社の平均年齢と一緒に見るポイント
平均年齢が働きやすさの指標になることをお話ししましたが、平均年齢だけで判断するのは早すぎます。次のポイントも合わせて押さえてみましょう。
会社の設立年から安定して働けているかチェック
設立してから数十年以上経っている歴史の長い会社であれば、平均年齢を「安定して働けているかどうか」を見る指標とすることができます。22歳で入社して65歳の定年退職まで働くことを考えると、安定して働き続けることができる会社であれば、平均年齢は40歳前後になっていることが多いでしょう。
しかし設立年が古いにも関わらず平均年齢が極端に低い場合は、早い段階で離職する社員が多い会社かもしれません。「どうしてこの平均年齢になっているのか」を別の情報から探ってみましょう。
新卒採用はちゃんと行われているか確認
平均年齢と合わせて新卒採用が毎年行われているかを確認しましょう。平均年齢が極端に低く、毎年大量の新卒採用を行っている会社は、会社自体が急成長しており人手を求めている場合もありますが、激務により新卒で雇用された社員がすぐに離職してしまっている可能性もあります。
逆に平均年齢が極端に高い会社の場合は、業績悪化などの理由により新卒採用を控えていた時期があるかもしれません。長く働くことのできる会社を探すには、会社が成長しているかを見ておく必要があります。
離職率を調べる
会社の平均年齢と合わせて確認したいのが離職率です。離職率とは一定の期間に採用した人数のうち、何人が離職したかの割合です。どの期間中に離職した人を対象とするかに定義はないのですが1~3年程度で考えることが多いようです。例えば新卒で100人を採用して1年後に20人が辞めていれば、離職率は20%になります。
離職率は公開されていないことが多いですが、就職四季報に「3年後離職率」が掲載されており参考にすることができます。OBやOGに話を聞いてみたり、株主に対して会社の経営状況を説明するIR資料をインターネットで閲覧して四半期ごとの従業員数を確認することもできます。春に従業員数が大量に増えているにも関わらず、夏や秋に従業員数が急激に減少しているような会社は離職率が高いと推測できます。
採用人数を確認しよう
離職率が高いときはまず採用人数を確認してみましょう。採用人数が少ないと基本的に離職率は高くなってしまいます。極端な例ですが離職率が同じ50%でも採用人数が200人と2人では大きく異なります。離職率が高いから悪いと一方的に判断せずに他の要素も確認して検討するようにしましょう。
離職理由も確認しよう
離職理由も必ず確認しましょう。会社の平均年齢が低く離職率が高くても、必ずしもその理由が「働きにくさ」から来ているわけではないからです。例えば美容業界などはスキルを高めた後に独立・開業するため離職することがあります。
離職の理由は、口コミサイトなどで見ることができます。あまりうのみにするのも良くありませんが、情報の1つとして活用するのは良いでしょう。
会社の平均年齢の調べ方
ネットや書籍で調べる
会社の平均年齢を調べるには、公式ホームページに記載があるかまずはチェックしてみてください。ホームページや会社案内に記載がない場合は、ネットで有価証券報告書を閲覧してみましょう。
就職支援サイトの採用情報や就職四季報を見てみるのもいいでしょう。これらに記載がない場合は、直接問い合わせることになります。
OB・OG訪問をする
ネットの情報や資料からだけではわからないことも多いと思います。気になることがある場合は、OB・OG訪問で聞いてみるという方法もあります。先輩に直接質問してみたり、会社訪問や見学ができないか聞いてみるのもいいでしょう。また、平均年齢を見て気になった情報、平均年齢が高いが風通しは良いのかなど、を聞いてみるのもいいかもしれません。
インターンシップに参加する
会社の雰囲気や年齢層を知るには、実際に働いてみるのが一番です。平均年齢や離職率など、数字だけではわからないことも多いはず。インターンとして実際に働いてみることで、会社のことを実際に目で見て確かめることができます。
会社の内部のことや仕事の進め方などを知りたい場合は、じっくりと仕事に携われる長期インターンシップがいいでしょう。社内の年齢構成や雰囲気を見てみたいという場合は、数日間の短期インターンがおすすめです。
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最後に
就職は内定をもらった瞬間が終わりではありません。むしろ内定はスタートなのです。社会人としてのスタートが「働きにくい」と感じる会社だと心も身体も疲れ切ってしまいますし、時間も無駄になってしまいかねません。
長い社会人生活をスムーズに気持ちよく始めるためにも就活の間に、平均年齢や離職率など、会社の情報をしっかりとリサーチしましょう。就活では会社が一方的にあなたを選んでいるように感じるかもしれませんが、あなたも会社を選ぶことができますし、場合によっては会社にNOと言ってもいいのです。ぜひ後悔のない就活に取り組んでくださいね。
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