生物学科の学生に人気の就職先は?就活は難しい?選考を有利にする就活対策を解説!

生物学科に進学した学生はどういった就職先へ進むことが多いのでしょうか?就職難易度ややっておくべき就活対策など、気になっている方は少なくないでしょう。

今回は、生物学科の学生に人気の職種や業界、おすすめの就職対策などを解説していきます!

目次

生物学科の就職先は少ない?就活は厳しいって本当?

結論から申し上げると「生物学科の就職は厳しい」といわざるを得ないでしょう。一般的に理系の学生は専門性を活かせるため、比較的有利に就職活動を進められます。そのような中で、なぜ生物学科は就職が厳しいといわれているのでしょうか。ここでは、その理由を解説していきます。

生物系の需要が少ない

生物系の研究分野は汎用性が低く、学生の数に対して企業からの需要が不足しているのが現状です。そのため少ない枠に多くの募集が殺到しやすく、就職が厳しい傾向にあります。

生物系に関連する食品業界なども就職先の選択肢としてメジャーではありますが、文系も含めた他の学科からの志望者も多く、より高い倍率を突破しなければなりません。

こうした背景から、生物学とは関連性の薄い他の業界へ応募することも増えてくるでしょう。しかし、自分の専門分野を活かせるという理系の強みを失った就活が難しくなる可能性は否定できません。

知識や能力が拘束時間に対して身に付きづらい

生物・バイオ系の研究室では、単純作業を長時間行う大学院生やポスドクが多く存在します。ポスドクとは、大学や研究所で正規のポストにつかず期限付きで研究をする研究者のことです。

彼らは大学・大学院・ポスドクと多くの時間を費やしても有益なスキルが身に付きづらい傾向にあります。任期中に成果を上げながら別の就職先を探すことも負担が大きく、任期付きにもかかわらず就職先が決まらないという不安定な状態を続けてしまう人も少なくありません。

推薦枠が少ない

理系の就活方法は大きく分けて「自由応募」と「推薦」の2つに分けられます。生物学科は学校や教授からの推薦枠が少ないためほとんどの場合が「自由応募」、つまり通常の就職活動を行わなければなりません。

これは、学校で行う研究の多くが仕事と直結していないことが原因です。研究と仕事が直結する職種としては、やはり研究職や開発職が挙げられるでしょう。しかし、これらの職種はそもそも働き口が非常に少なく、就職は厳しいのが現状です。

他の理系学生に比べて専門を活かした「推薦」を得にくい環境のため、その分就職は困難になります。

生物学科特有の資格が少ない

生物学科には特有の国家資格などがなく生物学の専門性を明示するのが難しい傾向にあります。そのため、他の理系学科と比べると就職が不利になるケースがあり、差別化に悩む学生は少なくありません。

生物学に関連のある業界は他の就活生からも人気な場合が多いので、早めに就職対策をはじめたり、志望業界で役立つ資格に挑戦したりするなどの工夫が必要です。生物学科特有の資格が少ない分、就活対策には力を入れましょう

生物学科の就職先としておすすめの業界

ここからは、生物学科の学生の就職先として人気の業界を紹介していきます。自分に合う業界を探すのに是非お役立てください!

食品業界

食品業界は生物学科で学ぶ内容と親和性が高いことから、就職先として真っ先に思いつく方も多いでしょう。暮らしに必要不可欠である「食」の中枢を担う業界になるので、安定的な職を求める方におすすめな就職先です。

ただ、消費者と直接関わりのあるBtoC企業が多いことから、知名度が高い点には注意しなければなりません。文系学生からの人気も高いので、しっかりと対策をした上で選考に臨む必要があります。

製薬業界

製薬業界は、生物学科の就職先のなかでもメジャーな業界です。医薬品の研究開発を行う製薬業界では、高度な知識や専門性が必要な分、高い年収を望めます。

院卒であれば初任給が30万円を超える場合も多く、時代に左右されないニーズが保証されているなどの魅力から、他の理系学生からの人気も高いのが特徴です。長い年月をかけて根気強く開発を続ける必要があるため、研究が好きな方にはぴったりでしょう。

化粧品業界

化粧品業界も生物学科の就職先としておすすめの業界です。景気に左右されにくく、美容に関心のある学生から人気を集めています。

日頃からお客様の肌に直接触れる化粧品は、何よりも安全性が重要です。生物学科の学生は、大学で学んだバイオテクノロジーを大いに活かせるでしょう。

ただ、食品業界と同様に知名度の高い企業が多いことから、選考の倍率が高くなりやすい点には注意が必要です。

バイオ業界

バイオ業界では、バイオテクノロジーを活用して食品・医療・化学・環境など幅広い分野の研究が行われています。

市場の規模が小さく、採用数も少ない傾向にありますが、生物学科の研究内容と密接に関連していることが多いため人気な就職先です。企業の求める専門性と自分の強みを照らし合わせて、しっかりと選考対策をしましょう。

生物学科の就職先としておすすめの職種

ここからは、生物学科の学生に人気の職種を解説します。生物系の就活は専門分野に拘らず、幅広い業界を見据えることが重要となります。この機会にぜひ、いろいろな職種を検討してみてください!

研究開発職

生物学科で学んだことは、その専門性を仕事に活かしづらい傾向にあります。しかし、食品業界や化粧品業界などの研究開発職であれば、生物学の知識を活用しやすく、企業側の需要も高いのが特徴です。

しかし、研究開発職は狭き門であり、少ない採用枠に多くの人数が集まります。厳しい選考を突破するためには、早い段階から就活の準備を始めなければなりません

企業によっては学部卒よりも修士課程修了者を優遇する場合も多いので、研究開発職を目指す際は大学院への進学も視野に入れる必要があります。

品質管理職

品質管理職は、製品が規格通りに作られているかを確認する仕事です。食品・薬品・化粧品など、化学や生物系業界に携わる品質管理職であれば、生物学科ならではの専門知識を活かせます。

問題が起きていないことを確認するルーチンワークが中心となるものの、トラブルが発生した際には解決策を柔軟に考えなければなりません。製品の品質にとことんこだわり、ひとつのことに根気強く向き合える方におすすめです。

公務員

一見すると、生物学と公務員の関連性は薄いと感じるかもしれませんが、理化学研究所や環境省など、公務員であっても専門性を活かせる就職先があります。ただ、技術職や専門職の公務員は採用枠が少ないので、選考の難易度が高い点には注意しなければなりません。

その他、大学教授・高校教員なども人気な就職先です。公務員は景気に左右されない安定した職種であり、民間に比べて平均年収が高いなどの魅力も挙げられます。公務員試験に合格するなどの準備は必要になるので、早めの動き出しが大切です。

その他生物の知識を活かした職業

生物学の知識を活かして、商社での原材料取引やIT企業のエンジニア職などに就職するのもおすすめです。

一見すると関連性のない業界であっても、生物学と被る分野に進出しているケースは数多く存在します。業界を限定せず、社会のトレンドにしっかりとアンテナを張っておけば、思いもよらぬ業界で専門知識を活かした就職先を見つけられるかもしれません

近年ではコンサル・金融・保険業界などの文系職においても、理系学生の需要が高まっています。研究を通して培った理系学生ならではの忍耐力・論理的思考力・プレゼンテーションスキルなどが評価されているためです。

生物学科の学生は特に、広い視野を持って就職先を探すようにしましょう。

厳しい競争を勝ち抜きたい生物学科生のための就活対策

生物学科生に人気がある業界や職種の選考倍率は、どれも高い傾向にあります。厳しい競争を勝ち抜き、自分の行きたい企業から内定をもらうためにはどうしたら良いのでしょうか。ここからは生物学科生におすすめの就活対策を解説します。

資格を取得する

生物学科特有の資格は少ないですが、志望業界によっては就職に強くなる資格が存在します。

・バイオ技術認定試験上級
・食品衛生管理者
・環境計量士
・教員免許

例えば、食品メーカーの場合は「食品衛生管理者」、製薬業界やバイオ業界の場合は「バイオ技術認定試験上級」などがあると、選考で志望度や専門性をアピールできる材料になります。

少しでも興味のある業界があるときは、就職に役立つ資格がないか一度調べてみると良いでしょう。生物学特有の資格が少ないので専門性をアピールすることは難しいですが、志望業界に合わせて資格を取得すれば自分の興味・関心が志望企業とマッチしていることを伝えられます。

公務員試験・採用試験の対策をする

公務員を志望する際には、しっかりと対策を行いましょう。特に、理系公務員だと少ない採用枠に多くの人数が集まります。職種区分によって試験の出題範囲も変わってくるので、情報収集が大切です。

国家公務員を目指す場合は、国家公務員試験に合格した上で研究機関に採用される必要があります。採用率アップのためには、大学院へ進学することも視野に入れる必要があることを押さえておきましょう。

インターンシップに行く

インターンシップに参加することもおすすめの就活対策のひとつです。生物学に関連した業界はどこも倍率が高いので、志望度の高い業界や企業のインターンシップには、積極的に参加しましょう。

インターンシップに参加すると、その経験を志望動機や自己PRに使えます。例えば、「インターンシップを通して自主性を学んだ」のであれば、それを自己PRに組み込むと効果的なアピールができるでしょう。

インターンに参加した経験自体が、企業への志望度の高さをアピールすることにも繋がります。気になる企業のインターンの情報はこまめにチェックし、積極的に参加してみるのがおすすめです。

インターンシップを探す際は、インターンシップ専門の就活ナビサイトである「インターンシップガイド」をぜひご利用ください。志望業界や職種に沿って簡単にインターンシップを探せます。

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研究以外の活動を行う

理系学生といえば研究に力を入れることも大切ですが生物学科生はサークル活動やバイトなどの研究以外の活動も積極的に行いましょう

生物学科は専門分野の汎用性が低く、理系としての強みを活かしにくい部分があります。そのため、研究以外の活動を行って自分をアピールできる武器を増やすことが大切です。

サークル活動やバイトなどでは、普段関わることのない多くの人と交流できます。社会では必ずコミュニケーション能力が求められるので、研究以外の活動を通してしっかりと身につけておきましょう。

専門分野外の業界を狙う

生物学科の専門分野に関連した企業の数はそこまで多くありません。少ない枠に応募が殺到するので必然的に倍率も高くなりやすく、生物学科の就職が難しいとされる所以となっています。

そのため、自分の専門分野だけに拘らず、専攻分野外や文系職での就職という選択肢も視野に入れておきましょう。専門分野外であっても、選択肢が多いだけで精神的な安心感は大きく変わります。

第一志望の選考にも万全の状態で臨めるようになるので、広い視野で就活を進めることが大切です。

最後に

今回は、生物学科の学生におすすめな就職先をご紹介しました。生物学科は専門性を活かしづらく、就職が難しいという現状があります。しかし、早いうちからしっかりと対策を立てておけば、有利に就職活動を進められるはずです。専門分野だけにこだわらず、広い視野を持って就活に臨みましょう。

就職先選びの手段や就活時の武器を養う場として、インターンシップへの参加もぜひ検討してみてください!

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