就活でよく実施される適性検査とはどんなものなのでしょう?ここでは適性検査の概要や種類、実施の目的などについて解説します。適性検査を受けるときの注意点や対策も参考にしてください。
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- ・適性検査の概要
- ├適性検査とは
- ├適性検査の時間と形式
- └適性検査の目的
- ・適性検査の種類
- ├SPI3
- ├玉手箱
- ├TG-WEB
- ├GAB・C-GAB・WebGAB
- └CAB・C-CAB・WebCAB
- ・適性検査受験の注意点
- ├テストセンターの予約は早めに
- ├筆記試験に備えて鉛筆とシャーペンを持参しよう
- └Webテストの場合は通信速度のチェックを忘れずに
- ・適性検査の対策
- ├能力検査の対策は問題集
- ├性格検査の対策には自己分析
- └時間感覚の対策も
- ・まとめ
適性検査の概要
適性検査とは
適性検査とは、受験者の能力や性格、行動タイプを測るものです。知識レベルや思考力を測る「能力試験」と、性格や行動の特性を明確にする「性格診断」に分かれていることが多いです。
能力試験は、語彙力や文章読解力を測る国語的な分野と、計算能力や論理的思考力を測る数学的な分野で構成されている試験がよく見られます。
適性検査の時間と形式
所要時間はテストの種類により異なりますが、30分〜1時間程度で終わるものがほとんどです。
適性検査の受験方法には、次の4種類があります。
テストセンター:適性検査専用会場でパソコンで受験
Webテスト:Web経由で自宅などからパソコンで受験
ペーパーテスト:企業が用意した会場でペーパーテストを受験
インハウスCBT:企業が要した会場で企業のパソコンで受験
適性検査の目的
適性検査は新卒採用や中途採用の選考の一環として実施されることが多く、検査の結果は「企業に合うか」「仕事に適性があるかどうか」などを見極める判断材料とされます。
大手企業や有名企業は応募者が非常に多いので、効率的に候補者を絞るために試験を行っているケースがよく見られます。面接の際の参考資料としたり、入社後の配属先を決める際に参考にしたりする企業もあります。
適性検査の種類
近年の新卒採用で使用されている主な適性検査について解説します。
SPI3
SPI(Synthetic Personality Inventory)はリクルートマネージメントソリューションズ社が開発した適性検査で、採用している企業が非常に多いです。2022年現在、バージョンはSPI3となっています。
SPIの内容は、次の3分野で構成されています。
①言語能力(同義語、反意語、四字熟語などの国語)
②非言語能力(仕事算、鶴亀算、塩分濃度計算、旅人算などの算数)
③性格検査
SPIはテストセンターなどのパソコンで実施するテストでは、IRT(Item Response Theory)方式が採用されており、受験者の回答によって次に出題される問題が決まります。正解した受験者には難しい問題が、不正解はやさしい問題がでるため、自身のペースと人のペースが異なっても受験中は周りを気にしないことが大切です。
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玉手箱
日本エス・エイチ・エル社が提供している適性検査で、SPIと並ぶメジャーなテストとなりつつあります。内容は次のようになっていて、英語の試験があるのが特徴的です。
①言語(文章を読んで問いに答える形式)
②非言語(四則演算や図表の穴埋めなど)
③性格診断
④英語
問題形式1種類につき複数の問題が出題されるため、パターンを把握すれば攻略しやすいでしょう。出題パターンもそれほど多くないため、対策の効果が期待できるWebテストです。
TG-WEB
TG-WEBはヒューマネージ社が提供する適性検査で、構成は次のようになっています。
①言語
②非言語
③英語
④性格診断
TG-WEBは「解き方がわからないとお手上げだがコツを掴むとすんなり解ける」ことが特徴といえるので、自信がない人はしっかり対策しておきましょう。
言語では、長文読解や空間補充、並べ替えがあり、長文は専門的・抽象的な内容が多いです。計測では、暗号や展開図が出題され、他社のテストでも出題される推論の問題は難解になっています。
GAB・C-GAB・WebGAB
GABはGraduate Aptitude Test Batteryの略で、、日本エス・エイチ・エル社が作成しているテストです。構成は次のようになっています。
①能力検査(言語)
②能力検査(計数)
③性格検査
GABはペーパー形式のテストで、C-GABはテストセンター会場でのPCによるテスト、WebGABは自宅のPCによるテストです。C-GABは英語の科目が追加されます。
「論理的な思考能力」「図表から数値データの読み取り」といった能力を測定するテストで、コンサルティングやシンクタンク、システム関連企業でよく出題されます。
CAB・C-CAB・WebCAB
CABは、Computer Aptitude Test Batteryの略です。CABもGABと同じように受験方法によって呼び名が異なります。構成は次のようになっています。
①能力検査
②性格検査
IT・情報処理系の業界で使われている適性検査で、SEやプログラマーとしての能力や適性を診断する試験です。能力検査の内容は、計算問題、法則性、命令表、暗号解読などです。
適性検査受験の注意点
テストセンターの予約は早めに
テストセンターで受験する場合は予約が必要です。企業から受験期間が指定されていることが多いので、必ず指定された期間内に受験しましょう。
新卒採用のピーク時はテストセンターが非常に混雑します。満席で試験が受けられないという事態を防ぐためにも、できるだけ早めに予約を済ませましょう。
筆記試験に備えて鉛筆とシャーペンを持参しよう
シャープペンシルの用意は最低限しておきましょう。マークシートの記入にはB以上の柔らかい鉛筆が理想的です。筆記やマークシートは設備が必要ないため、説明会の最後に受験させられる場合があります。いつでも対応できるように、筆記用具の準備は万全にしておきたいものです。
Webテストの場合は通信速度のチェックを忘れずに
唯一自分の好きな場所で受験できる方法です。しかし、インターネットを通じて行うため、通信速度は充分かどうかを事前にチェックしておく必要があります。
テスト前にパソコンの通信速度が問題ないかチェックし、不要なアプリケーションはすべて終了させておきましょう。この方式の場合、電卓や計算用紙を用意しておくと、計算問題に活用できます。
適性検査の対策
能力検査の対策は問題集
SPIや玉手箱、他のテストでも、能力検査の出題にはパターンがあります。出題の傾向を掴み解き方をマスターすることで高得点をとれるようになるでしょう。
対策方法として有効なのは、テキストや問題集を使って問題に慣れることです。インターネットで検索する方法もありますが、テキストか問題集を1冊用意して繰り返し問題を解いていく方法がおすすめです。
性格検査の対策には自己分析
性格検査ではできるだけ正直に答えるのがいいでしょう。回答に矛盾があると虚偽の回答をしているとみなされ、マイナス評価となることもあるので注意してください。
性格テストは質問量が多く数百問となるテストもあります。時間制限もあるとかなりスピーディーにテンポよく回答しなければなりません。検査前に自己分析をしっかり行って自身の強みや特徴を明確にしておくと、質問にも答えやすくなるでしょう。
時間感覚の対策も
適性検査には制限時間があるので、時間を意識した対策も必要です。制限時間内に終わらせるにはどんなペースで進めれば良いのかを感覚で覚えるために、ネットのサービスや問題集を使って、実際に時間を計りながら問題を解いてみましょう。
Webテストではペーパーテストとは違い一問ごとに制限時間が設けられ、前の問題には戻れないようになっています。時間がかかる苦手な問題はスキップするなどのテクニックも必要です。
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まとめ
就活で受験する適性検査は、難しそうに見えますが、対策をすることでそれなりの結果を出すことが可能です。集中すれば1〜2ヶ月ほどである程度の対策ができるので、しっかり準備をしておきましょう。
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