【企業研究】人気企業・資生堂の年収はどれくらい?平均年収や働き方について徹底解説!

大手化粧品メーカーである資生堂は就活生に人気の企業です。資生堂で働く人の年収はどれくらいなのでしょうか。職種別に採用している資生堂では年収も職種によって異なります。ここでは平均年収や働き方について徹底解説します!

【企業研究】人気企業・資生堂の年収はどれくらい?平均年収や働き方について徹底解説!
目次

資生堂のビジネスや動向

株式会社資生堂とは

株式会社資生堂とは日本の大手化粧品メーカーです。スキンケア・メイクアップ・フレグランスなど化粧品の製造・販売を主な事業としていて、他にもレストラン事業や教育・保育事業なども展開しています。

デパートなどで販売されている高級志向の製品からドラッグストアで購入できるものまで、幅広い客層に対応する様々なブランドを展開しています。アメリカやヨーロッパに地域本社を持つグローバル企業である資生堂の化粧品のシェアは国内外ともにトップです。

資生堂の動向と注目ポイント

資生堂は「日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指し、中長期戦略「VISION 2020」に取り組んでいます。

「VISION 2020」では、最新の技術を駆使して次のような新領域の開発に注力すると発表しています。

・バーチャルメイクアップ
・デジタル美容コンテンツ
・最先端美容技術の導入
・美容デバイス
・美容カウンセリング
・パーソナライズ美容サービス
・高機能美容食品
・毛髪再生

店頭データの統合など、デジタルマーケティングやEコマースの強化もさらに推進。2019年にはアメリカに、最新の技術開発を行うための「Technology Acceleration Hub」を設置しています。

新型コロナの影響は?

化粧品業界は、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた業界の一つです。外出や人に会う機会が減ったこと、マスクを日常的に着用するようになったことが影響し、化粧をする頻度が著しく減ったためです。

資生堂の2020年上期決算は、売上高4178億1200万円で前年同期と比較すると26.0%減となり、新型コロナウイルスの影響により大きく減収減益となりました。資生堂の化粧品は外国人にも人気が高いので、外国人旅行者の減少も化粧品売り上げに大きなダメージを与えています。

今後はマスク着用による肌あれの改善、メイクに対するニーズの変化への対応、オンラインでの接客、Eコマースの拡大など、社会の変化に合わせた対応が計画されています。

資生堂の年収について

世界的なブランドを持つ資生堂の年収はどれくらいなのでしょうか。平均年収や具体的な職種と年収の例、競合他社と比較して資生堂の年収について解説します。

平均年収、初任給

2019年度の資生堂の有価証券報告書によると平均年間給与は7,165,467円と報告されています。つまり資生堂の平均年収は716万円ほどです。

初任給は資生堂ホームページによると2019年は高専卒・195,000円、大卒・215,000円、修士号・235,000円、博士号265,000円となっています。

具体的な役職と年収の例

転職サイトオープンワークの口コミなどから具体的な職種と年収の具体例をご紹介します。資生堂の新卒採用で総合職・美容職・生産技術職・特定職の4つの職種で採用しています。総合職とそれ以外の職種、役職などでも年収に差が出てきます。

・営業本部 在籍10~15年 男性 年収750万円ほど
・マーケティング 在籍10~15年 女性 年収600万円ほど
・美容部員 在籍3年未満 女性 年収350万円ほど

他の大手化粧品メーカーと比較

資生堂の年収は他の企業と比べるとどのような立ち位置になるのでしょうか。化粧品業界の大手メーカーであるコーセーと花王の平均年収と比較します。

各社の有価証券報告書によると平均年間給与はコーセー・8,672,137円、花王・8,124,000円と報告されています。資生堂の年収は他の2社に比べると低いことが分かります。

資生堂の待遇について

資生堂の休日休暇制度

【休日休暇】
完全週休2日制(土・日)
祝日
年間休日130日(2019年度)
有給休暇
慶弔時などの特別休暇
リフレッシュ休暇
連続休暇制度

資生堂の社内では有給休暇を積極的に取得するよう推進している雰囲気があり、有給や連続の休みなども取りやすい雰囲気があります。

資生堂の福利厚生

【福利厚生】
寮・社宅制度や住宅関連手当の支給
財形制度や自社株投資会制度
健康診断、成人病検診
慶弔見舞金制度
健康保険組合
カフェテリア制度
自社商品割引購入
企業年金制度や積立型総合福祉共済制度
産前産後休暇、育児休業制度、育児時間制度、介護休業制度、介護時間制度

口コミなどによると、年収は他の化粧品メーカーと比較すると低いと感じている人が多いですが、その分福利厚生が充実しているため全体的な満足度は高くなっています。給料が安いと不満に感じることは少ないでしょう。

資生堂のボーナス

【賞与】年3回(6月・12月・3月)
ボーナスが年に3回支給されるので、多くの企業が年2回なのに比べると多く、ボーナスについては満足している社員が多いようです。

管理職になると年俸制になるためボーナスの支給はなくなります。管理職は残業代もつかなくなるため、年収が下がってしまうケースもあるようです。

資生堂の評価制度と昇給

【昇給】年1回

年2回の面談(上長との面談・フィードバックなど)で、評価が決まります。年功序列の文化が残っており、実力・実績が評価されてそれが給与やボーナスに反映されるというケースは少ないです。「実力主義で成果をあげてたくさん稼ぎたい」という考えの人には向かないかもしれません。

資生堂の働き方

資生堂は女性社員の割合が高いことで有名な企業です。2020年現在資生堂グループの社員の85.6%が女性社員です。女性活躍が注目される以前から資生堂は働いている社員を積極的に支援している企業でした。資生堂ではどのように社員をサポートしているのか解説します。

先進的な資生堂の女性活躍支援

女性社員の多い資生堂では早くから子育てをしながら働く社員を支援する育児休業や、時短勤務などの制度が導入されていました。資生堂は女性が働きやすい環境を作り続けてきましたが、近年はただ仕事と家庭を両立するのではなく、キャリアアップし活躍できる環境づくりに取り組んでいます。

「男女ともに育児・介護をしながらキャリアアップ」できる企業を目指し、テレワークなどの柔軟な働き方、男性社員の育児休暇取得の推進、女性管理職や役員など女性リーダーを育成する研修などを実施しています。

人気企業で働きたい!資生堂の就活対策

就活生に人気の企業である資生堂の内定を得るためにはどのような就活をすべきなのでしょうか。おすすめの就活対策をご紹介します。

グループディスカッションの対策をする

資生堂の選考は面接の前にグループディスカッションが実施されます。グループディスカッションでは自分の意見を言うだけでなく他のメンバーとの協調も重視されます。店頭での接客や店舗の営業との連携など、人と接する仕事が多い資生堂ではリーダーシップの他にも他者との協調性も必要になります。インターンシップなどでグループディスカッションの経験を積み、本番で十分能力が発揮できるようにしましょう。

憧れだけでなくキャリアビジョンを明確に描く

資生堂は化粧品を主に取り扱っている企業であり、女性など普段から商品を使用している人にとってとても身近な会社です。製品の良さや企業の魅力を理解していることは重要ですが、それだけでは「いいお客様」で終わってしまいます。

選考では企業を消費者以外の視点で見ることが必要です。自分が働いたらどのようなことがしたいのか、会社に貢献できることは何なのか具体的なキャリアビジョンを持てるように自己分析を行うようにしましょう。

最後に

資生堂の平均年収は約716万円でした。競合の大手化粧品メーカーよりも低い金額ですが、平均年収としては高水準です。資生堂の内定が得られるように、企業情報や選考情報などより詳しく調べて、企業研究を進めていきましょう。

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