アナウンサー職は学生からの人気が非常に高く、キー局の選考倍率は500倍以上ともいわれています。厳しい選考を通過するためには、インターンへの参加が重要です。
ここではアナウンサーインターンの概要や求められる資質、選考を突破するための準備事項などについて詳しく解説します。早めに行動することで、アナウンサーになる夢へ少しでも近づけるようにしましょう。

- ・アナウンサーになるにはインターン参加が重要
- ├局や職種への理解を深められる
- ├社風を実感できる
- └上級者インターンに招待される可能性がある
- ・アナウンサーインターンとは
- ├開催される時期や期間
- ├内容
- └選考
- ・アナウンサーに求められるもの
- ├①コミュニケーションスキル
- ├②正しい日本語の知識
- ├③表現力
- ├④冷静な判断・行動
- ├⑤責任感
- └⑥知識・教養
- ・アナウンサーインターンの選考を突破するための準備
- └ES用の証明写真はスタジオで撮影する
- ├証明写真
- └スナップ写真
- ├表情や歩き方を練習する
- ├志望先の人気番組を分析する
- └トレンドや時事にアンテナを張る
- ・アナウンサーインターンに参加するまでの流れ
- ├テレビ局・就職サイトからエントリー
- ├ESによる書類選考
- ├動画選考
- └面接
- ・アナウンサーインターンに落ちた際におすすめのインターン
- ├営業インターン
- ├ライターインターン
- └記者インターン
- ・【まとめ】インターンでアナウンサーに必要な資質を鍛えよう
アナウンサーになるにはインターン参加が重要
アナウンサーになるためには、厳しい選考を突破しなければなりません。少しでも可能性を高めたいのであれば、インターンへ参加しましょう。ここでは、アナウンサーになるにはインターン参加が重要である理由についてご紹介します。
局や職種への理解を深められる
厳しい選考を突破するためには、局やアナウンサーという職種への理解が欠かせません。インターンに参加すれば、実際の現場を見てリアルな情報を取り入れられるため、本選考に向けた対策を練られます。
その局ならではの特徴について身をもって実感したり、先輩アナウンサーから貴重な現場のエピソードを聞けたりと、業界・企業研究や適性理解などができるでしょう。ホームページやテレビなどではなかなかみられない制作の裏側も垣間見ることができるかもしれません。
鮮度の高いリアルな情報を身をもって実感できるのは、インターンに参加してこそ得られるメリットといえます。
社風を実感できる
先輩社員の働きぶりや社員同士の交流の仕方など、インターンに参加すればその局の雰囲気を実感できます。
社風を実感すると、自身がアナウンサーとして働いている姿を具体的にイメージできたり、どのような職場で働きたいと思っているのかを考えられたりと、さまざまなことを考え直すきっかけになるはずです。
改めて自分の志望先について判断するまたとない機会になりうるため、可能な限りインターンには参加しておいた方が良いでしょう。
上級者インターンに招待される可能性がある
アナウンサーインターンでは、インターンで成績優秀だった学生を上級者インターンに招待することがあります。上級者インターンに参加すると、選考を免除されたり、早期選考に案内されたりと局への就職が有利になる可能性があるのが特徴です。
インターンの選考を突破し、さらにそのインターンで高く評価をしてもらわなければ得られない機会ではありますが、そもそもインターンに参加していなければチャンスは掴めません。特にキー局への就職を考えている方は、積極的にインターンに参加した方が良いでしょう。
その他にも、インターンへ参加することにはさまざまなメリットがあります。下記記事で詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
インターンに参加するメリットについて見てみる
アナウンサーインターンとは
インターン参加への重要性が理解できたところで、次はアナウンサーインターンの概要について確認していきましょう。ここでは、時期や期間・内容・選考の3つに分けて解説します。
開催される時期や期間
アナウンサーインターンが実施される時期は局によって異なりますが、キー局は4〜5月頃、地方局は9〜10月頃に実施されることが多いです。
とくに多くのキー局は3〜4月からエントリーが開始され5月に実施というように、一般的な企業よりも早い時期に実施されるので、早めの情報収集が必須です。
さらに、アナウンサーインターンのほとんどは、1day〜3日間ほどの短期間のプログラムとなっています。応募の締め切りと開催時期・期間をまとめると以下の通りです。
応募開始・締切 | 開催時期 | 期間 | |
---|---|---|---|
キー局 | 3〜4月 | 4~6月 | 1day〜2日 |
ローカル局 | 7〜8月 | 9~10月 | 1day〜3日 |
アナウンサーは春と夏のインターンのみであり、冬インターンは実施されません。インターンが開催される2ヶ月前くらいで応募が締め切られるため、締め切り日時をしっかりと確認して準備しましょう。
内容
局やプログラムにより内容は異なりますが、アナウンサーインターンで多い内容は以下の通りです。
・アナウンサーの仕事についての説明
・スタジオ見学
・ニュースの原稿読み体験
・発声発音練習
・カメラテスト
アナウンサーインターンでは、実技的な内容を学べるプログラムが組み込まれている場合が多くあります。インターンに参加するだけでスキルアップを望めるでしょう。
この他にも現役アナウンサーと直接交流できる座談会が開催されることも少なくありません。アナウンサーという職種上、第一印象や人柄が重視されるため、こうした交流の場はアピールの場と捉えて、積極的に活用しましょう。
選考
選考フローも局やプログラムにより異なりますが、一般的なものは以下の通りです。
・書類選考
・筆記試験
・自己PR動画選考
・面接
自己PR動画はテレビ局やアナウンサーのインターンならではの選考方法ですが、本選考でも重要度の高い選考となるため、しっかりと準備して臨みましょう。
志望するインターンの選考フローや募集開始時期などはあらかじめ調べておき、早めに準備を始めておくことが大切です。
アナウンサーに求められるもの
ここからは、アナウンサーに求められるものを6つご紹介します。これらの資質をもっていると就活の場でも高く評価されやすいため、事前に確認しておきましょう。
①コミュニケーションスキル
アナウンサーの重要な仕事のひとつは、番組やイベントの司会進行です。報道番組だけでなく、バラエティ番組でも欠かせない存在であるアナウンサーは、番組を円滑に進めるために出演者と上手くコミュニケーションを取らなければなりません。
アナウンサーは、テレビ以外でもステージイベントの司会を務めることがあります。こういった事前収録ではない場では、盛り上げる雰囲気作りやタイムマネジメントが重要なので、高いコミュニケーションスキルが必要です。
②正しい日本語の知識
アナウンサーは正しい言葉遣い・発音でニュース原稿を読む必要があります。原稿が用意されているから大丈夫だと思っている方も多いかもしれませんが、原稿に書いてあることを正しく理解していなければ、噛んだり、発音を間違えたりしてしまいかねません。
原稿を理解し、聞き手に情報が正しく伝わるよう、アナウンサーは日頃から正しい日本語を勉強する必要があります。
③表現力
アナウンサーには、表現力も必要です。例えば、明るいニュースは声のトーンを上げて笑顔で伝え、強調したい部分はゆっくりはっきり話すなど、場面によって話し方を工夫する必要があります。聞き手により伝わりやすくなるように、表現力は常に磨いていかなければなりません。
司会でも、場の雰囲気に合った声のトーン・言葉選びを意識することで、視聴者を惹きつける良い空気を作れます。
④冷静な判断・行動
番組放送中に、何らかのトラブルが発生することは珍しくありません。その際は、アナウンサーが冷静に対処することが重要です。何が起こっても動揺せず、アナウンサーが冷静に行動することで番組が円滑に進行し、視聴者も安心して楽しめるようになります。
また、災害が起きた際にアナウンサーが落ち着いて情報を伝えることで、不安を感じている視聴者を安心させることもできます。状況を冷静に判断し、臨機応変に行動することは簡単ではありませんが、さまざまなリスクをあらかじめ想定し、回避するための方法を考える癖をつけておきましょう。
⑤責任感
アナウンサーは人前に立つ仕事であり、番組のイメージに大きく影響する立場であるため、特にプロ意識が必要です。
正しく情報を伝えたり適切にコメントできたりするよう、日々勉強し、視聴者だけでなく職場の仲間からもアナウンサーとして信頼してもらわなければなりません。
番組を成功させるために全力を尽くし、穴を開けないよう体調管理を怠らないこともアナウンサーには求められます。
⑥知識・教養
アナウンサーは、ニュースを正しく理解して読まなければなりません。そのため、現役のアナウンサーは日頃から新聞や本を読んで世の中で起こっていることを知り、常に学び続けています。
どのような内容のニュースにも対応できるように、政治・経済・科学・スポーツ・カルチャーなど、幅広い分野について正しい知識を持っておくことが必要です。
アナウンサーインターンの選考を突破するための準備
アナウンサーインターンの選考を突破するためには、しっかりと準備を行っておく必要があります。時間がかかるものもあるので、早めに行っておきましょう。
ES用の証明写真はスタジオで撮影する
アナウンサーは人前に出る仕事のため、第一印象や容姿が重要です。ES提出時には証明写真に加えて、素に近い自然なスナップ写真を数枚提出するよう求められる場合もあるため、それぞれの準備方法について見ていきましょう。
証明写真
証明写真は、必ずプロのカメラマンにスタジオで撮影してもらいましょう。写りが良くなるだけでなく、肌補正などの微調整も行ってもらえるため、より良い印象の証明写真に仕上げることができます。
局によっては全身が写った証明写真の提出を求めるケースもあります。スタイルの維持だけでなく、ポーズや表情も事前に練習しておくのがおすすめです。
スナップ写真
スナップ写真とは、自然な雰囲気で撮影された写真のことです。日常の一瞬を切り取ったような写真でなければならないので、あまりカメラを意識しないで撮影する必要があります。
普段から写真を撮ってもらうようにし、カメラを向けられても強張らないように慣れるまで練習しましょう。写真を選ぶときは、自分らしさや人柄が伝わるような写真がおすすめです。
表情や歩き方を練習する
面接では表情だけでなく歩き方も見られているため、事前にしっかりと練習しておきましょう。
表情や歩き方は、普段から意識しているだけでも印象は大きく変わりますが、自分だけではなかなか客観的に見れない部分も多くあります。アナウンサーという職種上、他者目線での評価が大事になってくるので、周りの人に見てもらいながら改善を重ねましょう。
難しい場合は鏡を見ながら練習するのがおすすめです。
志望先の人気番組を分析する
志望先の番組は、できる限り全て網羅しておきましょう。なかでも人気番組については、「なぜ人気なのか」「制作方針はどこにあるのか」などを分析しながら見ることが大切です。
番組を分析していると、その局の特徴や方向性を知れるだけでなく、「自分がどのような番組づくりをしていきたいのか」「どのようなアナウンサーを目指したいのか」といった具体的な目標を持つきっかけにもなります。自分なりの意見を持ちながら分析してみましょう。
トレンドや時事にアンテナを張る
ESや面接では、トレンドや時事について質問される場合もあります。アナウンサーは自身の考えを持ち、発言することが求められるため、トレンドや時事にもアンテナを張っておきましょう。
日常的にリサーチを行っていれば、自然と自分の考えを意識できるようになるはずです。それをどのように伝えていくのかを意識する癖をつけ、いつ質問されても回答できるように準備しておきましょう。
アナウンサーインターンに参加するまでの流れ
ここからは、アナウンサーインターンへ応募してから参加するまでの流れをご紹介します。
テレビ局・就職サイトからエントリー
アナウンサーインターンに応募するためには、テレビ局のホームページや就職サイトからエントリーを行いましょう。
すでに志望先が決まっている場合にはテレビ局のホームページから、特に絞り込めていない場合は就職サイトから応募するのがおすすめです。キー局のインターンは大学2年生の春頃(3月)から募集が始まるため、見逃さないよう注意しましょう。
ESによる書類選考
エントリーが済んだら、ESの提出に進みます。テレビ局のESでは時事やトレンドに関する質問が出題されるため、あらかじめリサーチしておきましょう。
アナウンサーインターンは非常に倍率が高くなります。下記の注意事項は必ず押さえるようにしましょう。
・誤字脱字をなくす
・空欄をなくし、8割以上は埋める
・オリジナリティのある文章を心がける
ESの書き方についての詳細は、下記記事からご確認ください。
選考を突破するESの書き方は?
動画選考
ESの提出とともに求められることが多いのが、自己PR動画の提出です。アナウンサーインターンの動画選考では、下記のような点がチェックされます。
・表情や所作
・話し方や声のトーン
・映像編集のセンス
単に動画を撮影し、自身の強みをアピールするだけでなく、視聴者目線の感覚を持っているかが判断されているのが特徴です。一般的に、30秒〜3分の動画提出を求められます。事前の準備をしっかりと行い、選考で焦らないようにしておきましょう。
面接
最終選考では、面接が行われます。主にESの内容を深堀する質問が行われるので、早めに対策しておくと安心です。他にも自分がアピールしたい点を明確にし、自分なりの言葉で伝えられるように練習しておきましょう。
アナウンサーインターンの面接で聞かれやすい質問は、以下の通りです。
・自己紹介をしてください
・志望理由を教えてください
・どんなアナウンサーになりたいですか
・インターンで何を学びたいですか
・好きな番組やその理由を教えてください
・アナウンサーになりたいと思ったきっかけを教えてください
アナウンサー志望ならではの質問もいくつかありますが、基本的にどのような業界でも面接でよくある質問は似ています。あらかじめ調べておき、しっかりと対策を練るようにしましょう。
面接でよくある質問について詳しく見る
アナウンサーインターンに落ちた際におすすめのインターン
アナウンサーインターンの選考は非常に倍率が高いため、参加できなかった方も多いでしょう。しかし、アナウンサーに必要な能力やスキルを高めるインターンは他にもたくさんあります。ここでは、アナウンサーインターンに落ちた際におすすめのインターンを3つご紹介します。
営業インターン
営業インターンは、アナウンサーに必要なコミュニケーションスキルを身につけるのに有効です。
インターンを通して、自社の商品やサービスに魅力を感じてもらえるような伝え方の工夫や、自分の言いたいことを分かりやすく相手に正確に伝える話し方のスキルを身につけましょう。
アナウンサーには、相手の話を聞いて正しく理解する力も求められます。営業インターンでは、様々な人と会話する経験を積めるため、相手の話を理解し、場に臨機応変に対応した話の振り方などの応用的な部分も身につけられるでしょう。
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ライターインターン
ライターインターンでは、正しい日本語力と言葉の表現力を身につけられます。ライターの書いた文章は本・雑誌・インターネットで公開され、多くの人に読まれるため、分かりやすく正しい日本語で書くことが重要です。
読者に伝わりやすい言葉選びや文章表現を意識することは、アナウンサーにおいても求められます。ライターインターンに参加できれば、アナウンサーに必要な日本語力を鍛えられるでしょう。
ライターインターンについて詳しくはこちらから!
記者インターン
アナウンサーは日々世界や日本で起こっていることについて情報を収集し、知識を得る必要があります。記者インターンでは取材の経験を積むことができ、知識も増やせるでしょう。
取材をする際には相手の話を正しく理解し、適切なコメントや質問を返すことが重要です。記者としての経験を通して、インタビューをする機会が多いアナウンサーに必要な取材力を鍛えられるでしょう。
【まとめ】インターンでアナウンサーに必要な資質を鍛えよう
アナウンサーインターンの選考は非常に倍率が高いです。参加できなかった方は、他のインターンも視野に入れ積極的に参加していきましょう。特に、コミュニケーションスキルや正しい日本語の使い方は、実践経験を積むことで身につきます。テレビ局以外にもさまざまなインターンに参加し、経験を積んでみてください。
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