一般的に就活と言えば春から夏にかけて行われるイメージがありますが、冬に行われる「冬採用」も存在します。
「冬採用をするのはブラック企業なのでは?」「どうすればモチベーションを維持できる?」など、冬採用に関して様々な疑問や心配を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、冬採用とはどのようなものかを解説。さらに冬採用で内定を獲得する方法や意識すべきポイントもご紹介します。
- ・冬採用とは?
- ├12~3月頃に行われる採用活動
- └内定辞退等で人材確保を焦っている企業が実施
- ・冬採用で取り組むべきこと
- ├冬採用の実施企業に積極的に応募
- ├企業分析・面接練習をしっかり行う
- └身だしなみやマナーにも配慮して
- ・冬採用で意識すべきポイントとは?
- ├冬採用では基本を押さえた対策が何より大切
- ├自分が本当に行きたい企業を検討しておく
- └モチベーション維持の方法を見つけておく
- ・冬採用にチャレンジする就活生が注意すべきこと
- ├冬採用での焦りは禁物
- ├冬採用に応募している理由を聞かれることも
- └ブラック企業に注意
- ・最後に
冬採用とは?
12~3月頃に行われる採用活動
冬採用とは、大学4年生の12~3月の時期に行われる採用活動のことを指します。冬採用だからと言って、春・夏・秋の採用活動と実施内容が大きく異なる訳ではありません。
しかし、企業は「是が非でも人材を確保しなければ!」と意気込んでいますし、就活生も「内定を獲得しないと後がない!」と焦っています。それぞれが高い熱量をもって臨むのが冬採用なのです。
内定辞退等で人材確保を焦っている企業が実施
「冬採用を行っているのはブラック企業」と言われることがありますが、必ずしもそうではありません。
企業は人員を確保するため、内定辞退者の数も見込んだ上で採用を行っています。しかし、予想以上に内定辞退者が出た場合には、冬採用を実施して新たな人員獲得に乗り出します。
また、企業は採用活動などの支出にも目を向けて経営を行っています。それは売上から支出を差し引いた「利益」が多くなるほど、課せられる税金が重くなってしまうからです。
そのため、採用活動にかかる支出が少なすぎた場合などには、企業によっては「税金として支払うなら、採用活動に使い切った方が良い」と考え、改めて冬採用を行うことがあります。
冬採用で取り組むべきこと
冬採用の実施企業に積極的に応募
冬採用は実施している企業自体がそこまで多くはありません。また、夏などの採用活動に比べると1社ごとの募集人数も少なくなる傾向が見られます。
そのため、大学の求人票や就活支援サイトをうまく活用しながら、冬採用実施企業をいち早く見つけ、積極的に応募していく姿勢が求められます。
企業分析・面接練習をしっかり行う
冬採用では応募する企業が少なくなります。だからこそ、1社1社の企業を丁寧に分析し、「企業がどのような人材を求めているのか」「自分は企業でどのように活躍できるか」を具体的にイメージしていくことが求められます。
また、冬採用にたどり着くまでに何度も面接に落ちた経験がある人は、冬採用の面接でも「またうまくいかないのでは」と、ついつい表情が暗くなり、自信なさそうに見えがち。「これだけ練習したから大丈夫」と思えるくらい、しっかりと面接練習を行っておきましょう。
身だしなみやマナーにも配慮して
冬採用では書類準備や面接対策でいっぱいいっぱいになり、身の回りの準備がおろそかになってしまうことも。
しかし、どれだけ書類が素晴らしく、面接での受け答えが完璧でも、寝ぐせでぼさぼさの頭や相手に失礼な態度を見せてしまっては社会人としては失格。採用にはつながりません。髪型・服装・ビジネスマナーは事前にしっかり確認しておきましょう。
冬採用で意識すべきポイントとは?
冬採用では基本を押さえた対策が何より大切
冬採用でのライバルは次のパターンに分けられます。
1.春~秋の就活で内定が1つも取れていない人
2.部活動を引退した後に就活を始めた人
3.公務員試験や教員採用試験に落ちたために、一般企業の就活を始めた人
4.いくつかの内定は取れているものの、納得できずに就活を続けている人
4の就活生は実際に内定を獲得しているため、就活に対するスキルが高いと言えますが、それ以外の1~3の人たちについては就活に関してはみんな初心者。
だからこそ、基本的なマナーや敬語表現などをきっちり押さえた対策を行うことがライバルに差をつけるポイントなのです。
自分が本当に行きたい企業を検討しておく
冬採用では気持ちが焦って、「内定が取れればどこでもいい!」と企業選びが雑になってしまいがち。しかし、自分に合わない企業に入社してしまうと、結局すぐに転職する結果になり本末転倒です。
企業分析を丁寧に行い、「自分が本当に行きたい企業かどうか」「自分が生き生きと働く姿が想像できるか」を検討しておきましょう。
モチベーション維持の方法を見つけておく
冬採用の時期には、周りの友人たちの多くはすでに内定を獲得しており、「自分だけが内定をもらえていない」と劣等感を抱くことがあります。また、冬採用で落ちると「後がない」という焦りや不安の気持ちが大きくなります。
このように、冬採用ではちょっとしたことで心が折れてしまうことも。そうならないために、次のようなモチベーション維持の方法をいくつか用意しておきましょう。
・内定が取れたら行きたい旅行先を決めておく
・カラオケでストレスを発散する
・社員インタビューで働く自分をイメージする
冬採用にチャレンジする就活生が注意すべきこと
冬採用での焦りは禁物
冬採用では、「早く就職先を決めなければ」と気持ちが焦ることが多いです。もう後がないからこの企業でいいや、この際どこでもいい、と投げやりな気持ちになってしまうこともあります。
しかし内定が欲しいと焦るあまり、満足いかない結果になることは避けたいですよね。
焦りから妥協して就職先を決めてしまうと、後々後悔することになりかねません。冬採用だからこそ、就活の軸をしっかりと意識して納得のいく企業選びをしましょう。
冬採用に応募している理由を聞かれることも
多くの学生は春から夏にかけての採用で就活を終えています。冬に就活をしている学生にその理由をたずねる採用担当者も少なくありません。
冬採用に応募している学生は、公務員志望だったがダメだった、留学をしていたなど、さまざまな理由があります。
「春夏の就活で内定がもらえなかったので」「準備不足だったので」という答えではあまり印象がよくありません。採用担当者が納得でき、イメージが悪くならないような理由を考えておきましょう。
ブラック企業に注意
冬採用をしているからといって、人気のないブラック企業だとは限りません。たまたま内定辞退が多かったり、採用プランの変更で冬採用をしている企業もあります。
しかし冬採用をしている企業の中には、人が集まらない原因がある企業もあるのは事実です。企業のことをよく知るには、企業が実施しているインターンシップに参加するのがおすすめです。
インターンシップに参加すれば、実際に会社を訪れて会社内の雰囲気を見ることが可能です。社員の方と交流する機会が設けられていることも多いので、応募前に会社や仕事について具体的な質問をすることもできます。
どんな企業かよく知るには、実際に会社を訪れ、社員の方と話してみるのが一番です。気になる企業がある場合や、会社の評判に不安がある場合は、インターンシップに参加して実際に自分の目で確かめてみましょう。
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最後に
冬採用では春~秋までの採用活動以上に、就活生の気持ちは焦ってしまいます。ソワソワした気持ちのままで面接を受けると、思いがけないミスが増えるもの。
だからこそ、多少落ち着かない気持ちのままでも、身体が動くように基本的なマナーや面接の練習をしっかり重ねておきましょう。
採用時期が遅くても働き始めれば同じ新卒社員です。引け目を感じず積極的に自分をアピールしてみてくださいね。
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