大学生は学生ですが、20歳を超えればお酒を飲むことができます。しかし飲酒運転やアルコール依存症など、お酒にまつわる怖い話もよく聞きますよね。今回はお酒と上手に付き合うための、大学生に知っておいてほしい基礎知識をご紹介します。
- ・「お酒は二十歳になってから」を破るとどうなるの?
- ・お酒は飲めば強くなるってホント?
- ├生まれつきアルコールに弱い体質の人がいる
- └アルコールパッチテストで自分の体質を知り無茶な飲み方をやめよう
- ・お酒を飲むとどうなるの?
- ├感情の揺れ動きが激しくなる
- └飲みすぎると記憶がなくなったり、二日酔いになったりすることも
- ・絶対に避けたい危険な飲み方
- ├一気飲み
- ├ストロングチューハイの飲みすぎ
- └飲酒運転
- ・お互いに気を付けたいアルコールハラスメント
- ・最後に
「お酒は二十歳になってから」を破るとどうなるの?
「お酒は二十歳になってから」という言葉をよく聞きます。しかし、これを破るとどうなるのかはあまり知られていません。
未成年の飲酒は、「未成年者飲酒禁止法」という法律で禁止されています。実はこの法律では、飲酒した未成年者本人に罰則はありません。「じゃあ飲んでもいいの?」と思うかもしれませんが、親や先輩、お酒を売ったお店など周りの人が罰則を受けることになります。
未成年者とお酒を飲んだ芸能人が活動休止になる、といったニュースが問題になっていますよね。未成年者がお酒を飲むと、一緒に飲んだ人の責任が問われてしまうのです。未成年のうちにこそこそ隠れながら飲むより、数年待って堂々と飲んだ方がみんなで楽しく飲めるはずですよ。
お酒は飲めば強くなるってホント?
「お酒は飲めば飲むほど強くなる」と言って無理に飲ませようとしてくる人がいます。しかし、実際にはそれは真っ赤な嘘なのです。
生まれつきアルコールに弱い体質の人がいる
アルコールは体内に入ると、肝臓で「アセトアルデヒド」という物質になります。この「アセトアルデヒド」は顔の赤さや、頭痛や吐き気の原因となります。
これを分解するのが「ALDH2(アルデヒド脱水素酵素2)」なのですが、日本人の約40%が「ALDH2」があまり働かないお酒に弱い体質だとされています。また約4%の人は「ALDH2」が全く働かず、お酒を飲めない体質であることもわかっています。
これは生まれつきの体質なので、強化できるものではありません。むしろ無理に飲ませることで健康を害したり、命の危険に晒されたりすることもあります。自分がお酒に弱い体質であることがわかったときには無理な飲酒は控えましょう。
アルコールパッチテストで自分の体質を知り無茶な飲み方をやめよう
「自分がお酒に強いか弱いかなんて、飲んでみないとわからない」と思う方もいるかもしれません。しかし、実は飲酒しなくても、お酒に強いかどうかを確認する方法があります。それが「アルコールパッチテスト」です。
市販の消毒用アルコールを2,3滴染み込ませたパッチテープを上腕の内側に貼り、7分後にはがして肌の色を確認します。そして10分後にもう1度確認します。
はがした直後から赤くなっていればお酒は全く飲めない体質、10分後に赤くなっていればお酒に弱い体質、色の変化が見られなければお酒に強い体質であることがわかります。大学で実施していることがあるので、機会があればぜひ受けておきましょう。
お酒を飲むとどうなるの?
感情の揺れ動きが激しくなる
お酒を飲むと、普段よりも感情の揺れ動きが激しくなります。例えば、何でもおかしくなって笑ってしまう「笑い上戸」、つらいことばかり思い出して泣き出してしまう「泣き上戸」など、その現れ方は色々です。
気分が大きくなり、普段ならしないような無茶なことをしてしまったり、うっかり口を滑らせてしまったりすることもあります。後悔しないよう注意しながら飲むことを心掛けたいものです。
飲みすぎると記憶がなくなったり、二日酔いになったりすることも
気分が大きくなると、どんどん飲んでしまう人がいます。飲んでいる間は楽しいのですが、気が付くと泥酔状態になり、その時の記憶がない…ということもあります。
また翌日起きた瞬間から気分の悪さに襲われ続けて何もできない、「二日酔い」の症状に悩まされることもあります。最初のころは失敗することもありますが、少しずつ自分にとってのお酒の適量を把握していきましょう。
絶対に避けたい危険な飲み方
一気飲み
飲み会では、一気飲みを要求されることがあります。しかし、一気飲みをすると体内のアルコール濃度が急激に高まり、アルコールを分解する機能が追い付かなくなってしまいます。その結果、急性アルコール中毒となり、最悪の場合は死に至ります。せっかくの楽しい飲み会だからこそ、一気飲みのような危険な飲み方は避けるようにしましょう。
ストロングチューハイの飲みすぎ
チューハイやビールはアルコール度数が3%~5%のものが多く、これらを飲んでいると少しずつ酔っていきます。アルコール度数の高い日本酒や焼酎などは、少しお酒に慣れてきた頃に飲むものです。しかも日本酒や焼酎は、おつまみと一緒にちびちびと飲むのが美味しい飲み方なのです。
しかし最近は、アルコール度数が9%のストロングチューハイが流行しています。ストロングチューハイはこれまでのチューハイのように飲みやすく作られているにも関わらず、アルコール度数は2~3倍です。そのため、チューハイと同じペースで飲んでいると、急性アルコール中毒や二日酔いに陥る可能性が高くなります。
飲む時にはゆっくりとしたペースで、適宜水分を摂取しながら、体内のアルコール度数を急激に上げないように気を付けましょう。
飲酒運転
「飲酒運転は絶対にしてはいけない」とみんな分かっているはずなのに、飲酒運転での事故は絶えません。飲酒すると気分が大きくなります。そして「全然酔っていないから運転しても平気」だと思い込みます。
しかし実際にはしっかり酔いが回っているため、判断力が落ちており、悲しい事故につながってしまうのです。少しでも飲酒した場合は運転せず、どうしても車で帰る場合には代行を呼ぶなど適切に対応できるようにしておきましょう。
お互いに気を付けたいアルコールハラスメント
最近では「アルコールハラスメント(通称:アルハラ)」という言葉がよく使われるようになりました。アルコールハラスメントとは、お酒を飲むことを強要したり、お酒を飲んで迷惑行為をすることを指します。
飲み会でのコミュニケーション、いわゆる「飲みにケーション」をする文化の世代は皆が飲んで当たり前と思っています。体育会系のサークルなどでは、まだまだ「飲みにケーション」が当たり前のところもあるでしょう。
飲みの席では、酔っ払った人がこちらが嫌がっても飲酒を強要してくることがあります。そういった場合はその場から離れる、断固として断るなど対応しましょう。アルハラは強要罪や傷害罪、過失傷害などの犯罪行為につながる恐れもあります。自分も酔った勢いで相手に強要しないよう心掛けましょう。
最後に
ここまで大学生に知ってほしいお酒の基本知識についてご紹介してきました。
「なんだかお酒って怖そう」と思われたかもしれませんが、飲み方さえ間違わなければ、楽しい時間を過ごすことができますし、本当に美味しいお酒を探求することは大人ならではの愉しみです。お酒を飲むことが許された「大人」だからこそ、お酒に呑まれることなく、コントロールできるようになりましょう。
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