「商社の一般職」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか?世間では「商社」と聞くだけで、どこかかっこいいイメージがあるようです。
ですが、実際に就活をしている人たちの中には、漠然としたイメージしかわいてこない、あるいはよく分からない、なんていう人も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方たちのために、商社の一般職の仕事内容や求められる能力、気になる就活の際のポイントについてまとめました。
- ・商社の一般職就職について
- ├そもそも商社ってどんな会社?
- ├商社の一般職は高倍率?
- └商社の一般職は美人が多い?
- ・商社の一般職ってどんな仕事?
- ├書類作成・管理
- ├メーカーとのやり取り
- ├発注業務
- ├出荷手配
- └雑務
- ・よく聞く「総合職」との違いって?
- ├業務負担や責任の違い
- ├比率的には男性が多い総合職
- └総合職は転勤や残業が多い
- ・「商社の一般職」に求められる能力は?
- ├コミュニケーション能力
- └英語力
- ・商社一般職の志望動機を作成する際のポイント
- ├企業が求める人材を理解する
- ├年収などを志望動機としてあげるのは避けて
- └志望動機はポイントを明確に
- ・商社一般職を目指す人の就活対策
- ├個性をアピールできるスキルを身につけておく
- ├OB・OG訪問をする
- └インターンシップに参加する
- ・最後に
商社の一般職就職について
そもそも商社ってどんな会社?
商社というのは、一言で言ってしまえば「商業を営む会社」です。ことばで説明するのがとても難しい分野なのですが、簡単に言うと商品の卸売業や中間流通をメインに行なっている会社といったイメージです。
ジャンルを問わずさまざまな事業・サービスを展開する「総合商社」と、得意分野のみに特化した「専門商社」があり、就職活動ではその両方を一まとめにして商社と呼んでいます。
商社の一般職は高倍率?
商社の一般職は就活生に人気のあるポジションです。その理由としては、華やかな職場というイメージがあったり、高収入が期待できるなどの印象があるからでしょう。総合職のように転勤や残業が多いということもないので、ワークライフバランスを重視する就活生にとっては、理想の仕事だと感じられることも多いようです。
実際に一流の商社は一般企業と比べると高収入なことが多いですし、やりがいのある仕事ができる職場も多いです。しかしその分求められるレベルも高くなることを覚悟しておきましょう。就職の倍率もかなり高い商社が多くなっています。
優秀な学生の応募が殺到するため一流大学を卒業している人が多く採用されていますし、帰国子女や留学経験者なども多いです。優秀な学生がライバルとなることを覚悟しておき、早い時期からしっかりと就活対策をする必要があります。
商社の一般職は美人が多い?
「商社一般職は美人でないと採用されない」「商社は顔採用がある」などという噂を聞いたことがある人も多いと思います。しかし商社の一般職として、顔だけで採用されるケースはめったにありません。
美人なら採用されるというよりも、内面も外見も磨く努力をしている人が多いと考えた方がいいでしょう。見たが美しかったり清潔感があると好感を抱かれることが多いので、見た目を磨くことは就活でもプラスに作用します。商社の一般職に限らず、スキルだけでなく外見も磨いておくことで採用確率はアップするでしょう。
商社の一般職ってどんな仕事?
「商社の一般職」と一言で言っても、その仕事内容は多岐にわたります。さまざまな部署との連携はもちろん、取引先とのやり取りまで一手に引き受ける一般職は、実は社内で最もコミュニケーション能力が高いと言っても過言ではないかもしれません。さて、そんな一般職の人たちは、実際どのような仕事をしているのでしょうか。
書類作成・管理
一般職の仕事としてまず覚えなければいけないのが書類関連の仕事です。しっかりと成約が交わされたことを確認したら、契約書の作成を行ないます。一見難しく感じるかもしれませんが、成約がまとまったら予め用意されたフォーマットにデータを入力する、という一連の作業となっているのが一般的です。
総合商社であれば、海外メーカーからの請求書やメールなどの管理も一般職の仕事となります。社内で部署が多い場合は、どの部署宛に来たメールなのか、どの部署に回す書類なのかを把握し、各部署の仕事がスムーズに回るように手配する必要があります。
メーカーとのやり取り
商社の取引相手は各メーカーです。たとえ電話1つ取っても失礼のないように、常に商社の顔であることを意識して仕事に臨まなくてはなりません。海外メーカーと取引がある場合は多少英語を話せると有利ですが、話せなくても入社後のセミナー等でカバーできる範囲とされています。
メーカーとのやり取りの中では、クレーム処理も欠かせません。問題が大きくならないように、臨機応変に対応するのも一般職の大切な仕事です。
発注業務
各部署から集まってきた発注書全てに目を通し、優先順位を考えながら発注業務を行ないます。決して難しい作業ではありませんが、小さな間違いが会社に大きな損害を与える恐れがあるため、落ち着いて作業に望むことが大切です。
大手の商社であればあるほど動かす金額も大きく、発注書が日本語以外で表記されていることもあるため、1人が入力、他の社員や上司がダブルチェックする、などと共同作業になることもあります。
出荷手配
発注作業があれば、当然こちらからの出荷業務もあります。注文されたものを出荷してしまえばそれで終わり、ということではなく、商品が最後まで問題なく、確実に取引先の手元に届くまで気が抜けません。
毎日途切れることなく続く作業のため、実際に1つひとつの商品を追うということではありませんが、そういった心積もりで仕事に臨まなくてはならないということです。
最近はほとんどの業務がコンピューター管理されているため、出荷番号を入力するだけで、どの商品が今どこにあるのか、到着してから何日経つのか、など必要な情報が一目で分かるようになっています。取引先からの問い合わせにも、戸惑うことは少ないでしょう。
雑務
もちろん一般職ならではの業務もあります。雑務とは言い換えると「総合職のサポート」で、社員の仕事が円滑に進むように手助けする仕事です。具体的には備品の管理や会議室の予約、会議でのお茶出し、過去の書類のファイリングなどさまざまです。
誰でもできる仕事と思われがちですが、この「雑務をこなす」という作業がなければ、実際には総合職の人たちは仕事が増えたり、いざというとき不自由を感じたりするはずです。決して目立つ仕事ではありませんが、縁の下の力持ちとして非常に大切な業務です。
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よく聞く「総合職」との違いって?
就職活動をする際、一般職を探していると同時に「総合職」ということばをよく目にします。同じようなニュアンスに見えますが仕事内容は全く異なるため、ここでそれぞれの違いを明確にしておきましょう。
業務負担や責任の違い
前項で述べた通り、一般職は業務が滞りなく遂行される様に定型的・補助的な業務を行なうのが仕事です。
それに対し、総合職にはより積極的な行動力や判断力が求められます。働いて成果をあげればその分評価を受けますが、同時に責任も重くなるというのが一般職との大きな違いと言えます。
比率的には男性が多い総合職
どの商社でも総合職は男性が多く働いているのが特徴です。それに比べると、一般職は総合職の補佐的な業務がメインとなり、どの商社でも女性がほとんどです。
総合職は転勤や残業が多い
商社の総合職は、転勤の可能性もあります。また拘束時間も長くなるため、残業が多く帰宅時間が深夜になるというケースも少なくありません。一般職はある程度勤務ペースをコントロールできるので、総合職に比べて残業も少ないです。
「商社の一般職」に求められる能力は?
コミュニケーション能力
商社の一般職の仕事は、社内外のいろいろな人と連携をとりながら進める必要があります。当然高いコミュニケーション能力が求められます。
サポート的な仕事も多いので、「細かいことによく気がつく」「必要なことを先読みして対処できる」というような気配りも必要です。
英語力
海外のメーカーなどとやりとりがある部署では、基本的な英語力が求められます。TOEICの高スコアが応募条件となっていることもあるので、受験しておくといいですね。
学生のうちに海外留学や短期の語学留学を経験しておくと、語学力や海外経験を就活でアピールすることができるでしょう。
商社一般職の志望動機を作成する際のポイント
企業が求める人材を理解する
「企業の求める人物像」を正しく理解しておくと、採用担当者の印象に残る志望動機が作成できるでしょう。企業は自社で活躍してくれる人材を探しているため、「うちの会社には合わない」と思われてしまうと採用される可能性は低いです。
企業研究を行って、企業の特徴・強み・注力している分野などをしっかり頭に入れておく必要があります。合わせて社風や企業で活躍している人物像をリサーチし、志望動機作成に役立てましょう。
年収などを志望動機としてあげるのは避けて
年収が高い・安定している・転勤がないなどを志望動機として書くのは避けましょう。条件や福利厚生などを志望理由にする学生からは仕事への熱意が感じられないからです。
「商社でこんな仕事がしたい」「商社の仕事で自分の能力や強みをいかしたい」などのように、やる気や仕事に対する熱意が感じられる志望動機を心がけてください。
志望動機はポイントを明確に
志望動機の最大のポイントは一般職を希望する理由をいかに明確に伝えることができるかということです。あれもこれも詰め込みすぎると、結局何が言いたいのか伝わらなくなってしまうので、要点を明確にして、1つか多くても2つに絞るようにします。
一般職に限らずどんな仕事にも言えることですが、「なんとなく」「自分に合うと思ったので」などの曖昧な理由は志望動機にはなりません。「なぜ一般職を志望するのか」という問いに答える、説得力のある志望理由を用意しておきましょう。
あわせて読んで理解しよう!
商社一般職を目指す人の就活対策
個性をアピールできるスキルを身につけておく
人とは違う自慢できるスキルなどがあると好印象です。書類作成のためのパソコンスキルや、取引先や他部署との連携のためのコミュニケーションスキルなどについて、具体的なアピールポイントを用意しておきましょう。
商社の顔とも言える一般職ですから、入社後は人間関係を円滑にし、コツコツと着実に仕事をこなすとで、長期にわたり会社に貢献していくつもりだという意気込みを添えればバッチリです。
OB・OG訪問をする
商社の一般職を目指すならOB・OG訪問をしておきましょう。OB・OG訪問では一人二人でなく、できるだけ多くの先輩に会うことをおすすめします。
商社の一般職に内定した先輩にたくさん合うことで、どんな人が採用されるのかがわかってくるでしょう。OB・OG訪問は疑問や不安を解消するチャンスでもあります。「どんな人が活躍しているのか」や「仕事のやりがい」など聞いてみると、自己PRや志望動機作成に役立つはずです。
インターンシップに参加する
商社の仕事に興味がある人は、ぜひ商社のインターンシッププログラムに参加してみましょう。会社の雰囲気や仕事の進め方などを間近に見ることができ、就職活動にもプラスになります。
社員を交えての座談会など、先輩社員に直接質問できる場が設けられていることも多いので、疑問を解消することもできるはずです。とくにOB・OG訪問が十分にできなかった人は現場の情報が不足しているので、インターンに参加して情報量不足を解消しましょう。
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最後に
いかがでしたか?人気の職業「商社の一般職」の仕事内容について、少しお分かりいただけたかと思います。商社と言えば総合職の第一線でバリバリ働くというのも魅力ですが、最近は残業や転勤の少ない一般職が注目を集めていて、倍率も高くなっているのが現状です。女性だけでなく男性からの人気も高くなっていますので、就活の際には誰にも負けない熱意を持って、思いっきりアピールしましょう!
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