投資会社に就職はできる？代表的な企業や新卒向け就活対策を解説！

年収も高いことから就職先としても人気の投資会社。学生にはあまり馴染みがない業界ですが、もちろん新卒から就職することも可能です。

この記事では、代表的な投資会社や新卒から投資会社に就職するための対策について解説します。

投資会社ってなに？

投資会社とは投資家から集めた資金を専門家が代わりに運用する会社です。「運用会社」や「投資信託会社」と呼ばれることもあります。自分で運用する必要がないことから時間や手間をかける必要がないうえ、専門家が運用することで成功確率も上がるため、投資家にとって心強い存在です。

「証券会社」と混同されることもありますが、証券会社とは株式を売り買いする窓口となる会社です。証券会社の営業員から投資について説明を受けることは可能ですが、実際に売り買いの選択を行うのはあくまで投資家自身となります。

新卒で就職することはできる？

結論から言うと、ほとんどの投資会社は新卒を募集しています。新卒採用では、投資の知識よりも「向上心」や「思考力」「洞察力」といった素質が重視されます。入社後に日本証券アナリスト協会認定アナリストやCFA協会認定アナリストといった資格の取得を支援する制度や運用知識に関する研修が用意されていることが多いため、専門知識に関してはそれほど心配する必要はありません。

代表的な投資会社

投資会社には具体的にどのような企業があるのか見ていきましょう。国内を代表する3社を紹介します。

野村アセットマネジメント

野村アセットマネジメントは国内大手の投資会社の1つで、特に海外事業に強みを持っています。

個人投資家の投資を代理で請け負う「投資信託ビジネス」、国内外の機関投資家向けにオーダーメイドの運用を行う「国内機関投資家ビジネス」、グローバル市場の顧客向けに運用を行う「海外ビジネス」の3つの事業を軸としています。

アセットマネジメントOne

アセットマネジメントOneはみずほフィナンシャルグループに属する投資会社です。資産運用残高は約60.8兆円と国内トップクラスを誇ります。投資信託業務に加えて、国内外の年金基金や事業法人等の顧客に対して運用や助言を行う「投資顧問業務」も行っています。

三菱UFJ国際投信

三菱UFJ国際投信は、三菱UFJフィナンシャルグループに属する投資会社です。60年以上前に設立された日本で最初の投信会社が元となっており、日本一長い歴史を持つ投資信託の運用会社です。

mattoco（マットコ）というスマホでできる投資信託サービスにも力を入れています。

投資会社に就職するためには？

新卒が投資会社に就職するための対策は何をするべきでしょうか？内定者の体験談を元に、投資会社の選考フローやエントリーシート例を紹介します。

投資会社の選考フロー例①三菱UFJ国際投信

2022年卒生の体験記によると、三菱UFJ国際投信の総合職向け選考フローは以下の通りでした。

【　Webテスト→一次面接→二次面接→最終面接　】

WEBテストが企業オリジナルで難易度が高く、面接を通して人柄を見られていたとのことです。

投資会社の選考フロー例②三井住友DSアセットマネジメント

2022年卒生の体験記によると、三井住友DSアセットマネジメントの総合職向け選考フローは以下の通りでした。

【　ES・筆記試験→一次面接→二次面接→WEBテスト→最終面接　】

面接では突飛な質問はなく、志望動機や学生時代頑張ったことといったオーソドックスな内容で進んだとのことです。

投資会社の選考フロー例③ニッセイアセットマネジメント

2020年卒生の体験記によると、ニッセイアセットマネジメントの総合職向け選考フローは以下の通りでした。

【　ES・説明会→一次面接→二次面接→WEBテスト→最終面接　】

選考では一貫して志望度が問われたとのことです。また、WEBテストと最終面接との間に社員の方とのランチ会が設けられたとのことでした。

投資会社の選考フロー例④アセットマネジメントOne

2022年卒生の体験記によると、アセットマネジメントOneの総合職向け選考フローは以下の通りでした。

【　説明会→ES・WEBテスト→一次面接→二次面接→最終面接　】

選考を通して「なぜアセットマネジメント業界なのか」「なぜアセットマネジメントOneなのか」を何度も問われたとのことです。

投資会社内定者のES　野村アセットマネジメント

実際に野村アセットマネジメントに内定した方のESを一部紹介します。

学生時代に取り組んだことを一つあげ、記述してください。（300 字以内）
大学院留学生用の寮での住み込みスタッフに史上最年少で選ばれ、百人を超える留学生のリーダーとして寮のマネジメントを行った。日本語が話せない居住者も多く、彼らの心理的負担は大きいため、毎日必ず共有スペースにいき、何か困っていることはないかと観察していた。そうすることで彼らが私に手伝ってという前に彼らの不安や問題を察知でき、信頼を勝ち取れると考えたためだ。また積極的に居住者が交流できるようなイベントを企画したり、 日常でも居住者同士や外部の人をつなげる橋渡しのような役割を果たしていた。将来は日本人と共にビジネスをしたいなどと言われ感謝された時には、日常の国際交流の影響力の大きさに気持ちが引き締まった。

金融以外を題材に、ご自身が現在の世界をどのように見ているか、あなたの世界観を記述してください。（250 字以内）
今まで正しいとされてきた社会システムが疑われ始め、社会の転換点が迫っていると考えている。例えば、米国や欧州で広がる保護主義や、ヒト・モノ・カネの移動の制限、人工知能に職が奪われ失業率50%の社会などである。私はこの激動の時代に幸福な社会を築くためには、世界中の人が国境や文化を超え協働することが重要だと考えている。私は米国留学を経て、米国全体が人種のサラダボウルとして生産性を向上さ、イノベーションを起こすさまを見てきた。混沌の現代に明るい希望の光を照らすのは、多様な意見を戦わせるグローバルな協働だ。

内定者のES・本選考レポートはこちら！

野村アセットマネジメント【内定者のES（エントリーシート）＆本選考レポート】

最後に

代表的な投資会社と、新卒から投資会社に入社するための対策について解説しました。投資会社は募集人数が少ないため入社難易度も高くなります。しっかり準備して選考に臨みましょう。