就活をしている中で「マウント」を取ってくる人に出くわすことがあります。ただでさえ、心も身体も疲弊する就活でマウントを受けるのは負担が大きいため、できるだけ被害のないうちに回避したいもの。
そこで今回は、就活で出会うマウントの種類をご紹介すると共に、マウントしてくる人の心理をもとにした効果的なマウント対処法を解説します。
- ・就活で出会うマウントとは?
- ├学歴マウント
- ├インターン経験マウント
- ├GD・面接回数マウント
- ├大手/ベンチャーマウント
- ├就活していないマウント
- ├内定マウント
- └その他のマウント
- ・就活でマウントを取ってくる心理とは?
- ・就活のマウントへの対処法
- ├他の就活生と一定の距離を保つ
- └自分自身の就活の軸を確認しておく
- ・最後に
就活で出会うマウントとは?
学歴マウント
「学歴マウント」とは、自己紹介で大学名をアピールすることで、優位に立とうとするマウントです。
また、高学歴であることを鼻にかけ、就活生同士で協力し合わなければならないグループディスカッションでさえ、周りの意見にケチをつけて見下した態度を取ってくることも。
他の就活生とは違う自分をアピールしてくるため、協調性に乏しく、チームで行動するときに出くわすと不快な思いをします。
インターン経験マウント
「インターン経験マウント」とは、インターン参加した経験をもとに優位に立とうとすること。
例えば、「俺、大手の〇〇社のインターンに参加したんだよね」「××社のインターンに参加したら、みんな優秀で勉強になったわ」など、他の就活生よりも高いスキルを持った自分を演出しますが、インターン経験だけでそこまで差が開くことはありません。
GD・面接回数マウント
上記のインターン経験マウントに似たものとして「GD・面接回数マウント」が挙げられます。
「集団面接はもう〇回目だから慣れた」「グループディスカッションは×回受けたからパターン分かるし」など、就活経験の豊富さをアピールすることで、他の就活生を焦らせ、緊張させようとしてきます。
大手/ベンチャーマウント
企業の優劣を勝手に判断するのが「大手/ベンチャーマウント」です。
「やっぱり大手企業は安定性が違う。ベンチャーを目指す人の気が知れない」「大手企業は時代の変化についていけていない。優秀な人ほどベンチャーを選んでいる」など、自分の価値観を周りにも押し付けてくるため、「志望企業くらい好きに決めさせてよ!」と腹が立ってしまいます。
就活していないマウント
テスト前に「全然勉強してない」と余裕ぶる人と出会ったことはありませんか。就活でも「全然就活してないわ~」と余裕さをアピールしてくる「就活していないマウント」をとってくる人がいます。
一生懸命に就活に取り組んでいる人をバカにするようなニュアンスがこめられていることが多いため、なんとなくイライラしてしまいます。
内定マウント
「内定マウント」はその名の通り、内定がとれた事実や内定を獲得した数、内定した企業などをアピールして優位に立とうとすること。
ただでさえ、「自分は内定がとれるんだろうか…」「自分だけ取り残されてしまうのでは…」と不安やプレッシャーでいっぱいなところに内定マウントを受けると、大きく動揺し、気持ちを立て直すのに時間がかかってしまうこともあります。
その他のマウント
ここまでご紹介してきた以外にも、
・留学経験マウント:留学した経験をもとに日本の就活や企業をバカにした態度を取ることで、他の就活生とは違う自分を演出します。
・体育会マウント:就活に有利と言われることの多い体育会の学生がサークルに入っている学生を見下した態度を取ることです。
などのマウントと出会うことがあります。
就活でマウントを取ってくる心理とは?
就活で何度も落とされていると「自分は社会にとって価値のない存在なのでは…」と自分の価値を信じる気持ちが揺らぎ、不安でいっぱいになってきます。そこで、さまざまなマウントを取って「自分にはこんな価値があるんだ」「自分は他の就活生よりもすごいんだ」「と自分の優位を確かめようとするのです。
ただし、本当に求めているのは「社会や企業に価値を認められること」なので、マウントの効果は一時的なものでしかありません。その結果、何度も繰り返しマウントを取ることになります。
就活のマウントへの対処法
他の就活生と一定の距離を保つ
そもそもマウントを受けてしまうのは、他の就活生に近づきすぎているからかもしれません 「マウントを受けると動揺してしまう」という方は、他の就活生と一定の距離を保つようにしましょう。マウントを取られそうになったら、「そうなんですね。お互い頑張りましょうね」と話を切り上げたり、「お手洗いに行ってくるので…」と移動したりと、常に精神的にも物理的にも距離を取り、相手にしないようにしましょう。
自分自身の就活の軸を確認しておく
マウントで動揺してしまうのは、マウントに対してほんの少しでも「羨ましい」「すごい」と感じ、「自分は本当にこれでいいのかな」と思ってしまうから。
マウントを受けても揺らがないためには、「自分はこんな働き方がしたい」という軸をしっかり持っておくことが大切です。そうすれば、「〇〇社から内定もらったんだ」とマウントを取られても「自分は××社であんな働き方がしたいから、関係ないな」と冷静に対処できます。
最後に
就活でマウントを取ってくる人は、他者からの「反応」を求めています。
そのため、マウントに少しでも動揺したり、嫌がったりすると、かえって相手を満足させてしまうことになるのです。
就活でのマウントに対しては「そもそも相手にしないこと」「自分の就活に集中すること」の2点を心掛け、納得のいく就活を進めて行ってくださいね。
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