就活生のSNSは企業に調べられる?実際にあったケースと利用時の注意点を解説

情報を収集したり、気の合う仲間とやり取りしたりと、とても便利なSNS。今の時代、SNSアカウントを1つも持っていないという人は少ないでしょう。

しかし、就活生のSNSは企業に調べられる可能性があることを知っていますか?実は就活生のSNS調査を専門とする企業まで存在しているのです。

そこで今回は、実際にSNSが調べられて就活に影響したケースをご紹介するとともに、SNSを利用するときの注意点を詳しく解説します。

目次

就活生のSNSを調べている企業は少なくない

実は多くの企業が就活生のSNSを調べていることをご存知でしょうか。その背景には「就活生の人柄を知りたい」「リスクを回避したい」という2つの理由が挙げられます。それぞれ詳しく見てみましょう。

就活生の人柄を知りたい

企業は「就活生の飾らない人柄を知りたい」という理由から、就活生のSNSを調べることがあります。

面接では質問の数や時間が限られており、就活生の人柄を十分に知る余裕はありません。また、就活生が緊張して固くなっていることも、人柄を見えづらくしています。しかし、普段のSNSの投稿内容を見れば、就活生の考え方や価値観などをより深く理解できます。

リスクを回避したい

企業が就活生のSNSをチェックするのは、「リスクを回避したい」という目的もあります。

誰でも情報発信できる現代において、適切な投稿内容を選別できない人を入社させてしまうと、社外秘の情報が漏れたり、不適切な投稿で企業が培ってきた信頼を失ったりと、大きな損害につながる可能性もあります。

そのため、「投稿すべきでない内容が判断できているか」「他者を不快にする言動を繰り返していないか」などの点について就活生のSNSを調べることで、できるだけリスクを減らそうとしているのです。

就活生のSNSが調べられて採用に影響したケース

ここからは、就活生のSNSが調べられた結果、採用に悪影響を及ぼしてしまったケースを3つご紹介しましょう。

【事例1】企業や面接官への愚痴が見つかったケース

就活生の裏アカウントが特定され、企業や面接官に対して「レベルが低い」「頭悪そう」などの愚痴を書き綴っていたことが発覚したケースです。面接官では好評価を得ていた就活生ですが、裏アカウントでの投稿が知られると評価は一転、不採用となってしまいました。

【事例2】差別や中傷を繰り返す裏アカウントが特定されたケース

こちらも裏アカウントが特定された結果、芸能人のアカウントに誹謗中傷となる投稿を何度も送ったり、学歴や性別に関する差別的な投稿を繰り返したりしていることが明らかになりました。

入社後に人間関係でのトラブルを起こしたり、SNSで炎上したりするリスクを考え、不採用となりました。

【事例3】過去の問題行動が発覚したケース

最近の投稿には問題がないものの過去の投稿を遡った結果、未成年時に飲酒や喫煙をしていた写真が見つかり、企業のイメージダウンやリスクを避けるために内定取り消しを告げられたケースもあります。

「こんな過去の投稿は見られないだろう」という油断がもたらした事態といえます。

就活生がSNSを利用するときの注意点

ここからは就活生がSNSを利用するときの注意点について解説します。

個人が特定される情報を載せない

まず大切なのは、SNSに個人が特定される情報を載せないことです。例えば、次のような情報です。

・個人情報:名前(イニシャル)、学校名、位置情報、誕生日など
・写真:自分の顔、自宅や近隣の店など
・インターンや面接を行った企業名

「断片的な情報なら特定できないだろう」と思うかもしれませんが、過去の投稿から情報を組み合わせると、個人を特定できてしまうことがあります。

「フォロー」や「いいね!」も見られることを意識する

SNSでは投稿内容はもちろん、「誰をフォローしているか」や「どんな投稿に『いいね!』をつけているか」も見られることを意識しましょう。

どれだけ個人情報の管理に気をつけていても、フォローしているアカウントから「どこの大学の学生か」「どんなサークルに入っているか」などはある程度見えてしまいます。また、性的な投稿や差別的な投稿に「いいね!」をつけていたりすると、ネガティブな印象を与えてしまいます。気をつけましょう。

匿名アカウントや鍵アカウントも見られる前提で利用する

「匿名アカウントだから大丈夫」「鍵アカウントだから見られない」と油断して投稿していませんか?

匿名アカウントでも些細な情報の積み重ねから特定されてしまうことがあります。鍵アカウントもスクリーンショットを使って内容が晒されてしまったり、SNSの不具合で非公開のはずの投稿が公開されてしまったりすることがあり、見られることが絶対にないとはいえません

どのようなアカウントでも、見られる可能性があることを踏まえて投稿しましょう。

最後に

「SNSくらい好きに使わせてほしい」という意見もありますが、いまやSNSは現代の企業にとって顧客に働きかけるための大切なツールです。SNSを使いこなすスキルがチェックされることに不思議はありません。

基本的にSNSで発信した内容は、見られる可能性があるという前提で利用しましょう。見られて困ることは最初から書かないのが一番です。

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