就活生は新聞をどう読むべきか

「就活生なら新聞を読むべき」と言われたことはありませんか?「ネットやテレビでニュースを見てるから新聞は必要ない」「毎日新聞を読むのはちょっと敷居が高い」と思っている学生も多いでしょう。

これまでは馴染みのなかった人も多いと思いますが、新聞ってとても有用なんですよ。今回は、新聞を読むことのメリットや就活に役立つ新聞の読み方について解説していきます。新聞の選び方やスクラップ法なども参考にしてみてください。

新聞
目次

就活生が新聞を読むメリット

「就活生なら新聞を読みなさい」と言われても、なかなかやる気の出ない就活生も多いと思います。まずは新聞を読むメリットを知りましょう。ここでは、新聞を読むメリットを3点挙げていきます。

新聞で時事に強くなる

就活の面接では、「最近気になったニュースはありますか?」という質問をされることがあります。みなさんが今、この質問をされたら何と答えますか?ここで、スポーツや芸能関係のことを答えると、採用担当者に「時事問題に興味がないのだろうか?」と思われてしまいます。

新聞を読むと、政治や経済・地域など多方面の話題が自然と目に入ってくるため、時事ニュースに強くなります。ネットニュースでは、自分が興味のある話題しか見ない可能性が高くなるので、まんべんなく情報が得られるのは新聞ならではのメリットであると言えます。

新聞は業界研究にも役立つ

新聞にはさまざまな種類があり、その特徴によって以下のように分類がされています。

・全国紙(朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞など)
・ブロック紙(中日新聞、北海道新聞、西日本新聞など)
・地方紙(県の名前がついているような地元密着の新聞)
・産業紙(日経産業新聞、日経流通新聞、日経金融新聞など)
・業界紙(日本食糧新聞、薬事日報、電気新聞など)

ある特定の業界の情報を収集したいならば、業界紙を就活の期間だけでも読んでみると良いでしょう。広くいろいろな企業の情報を得たい、ということであれば、全国紙がおすすめです。全国紙の経済欄なら経済に特化した話題が見られますので、就活に活用してみてください。

新聞で語彙が増える

新聞を読んでいると「この単語はなんて読むんだろう?」「この言葉ってどういう意味?」と、疑問に思う言葉が出てくることがあります。以前に流行った「忖度」などは、なかなか読めないし、話題にならなければ意味を知らない人も多かったと思います。

わからない言葉を面倒くさがらずに調べ、意味を理解していくと、それだけで語彙が増えていきます。語彙が多い人は、エントリーシートや履歴書を書く際や面接の際に、伝えたいことを多様に表現することができます。「いつも同じ言葉ばかり使ってるな」と思っている方は、新聞を活用して語彙を増やしましょう。

文章力を磨ける

就活ではES(エントリーシート)の作成や面接で話すことを考える時など、文章を作成することが多いです。この文章が稚拙であったり、間違った日本語の使い方がされていたりすると、文章力がないという印象を与えます。

新聞は構成がしっかり考えられていて正しい日本語が使われているため、新聞を読むことで文章力を高めることができます。文章力は話の説得力を左右するものなので、新聞を読みながら文章力を磨くといいでしょう。

就活に役立つ新聞の読み方

ここまで新聞を読むメリットについて就活の観点からお伝えをしてきました。ここからは、どういったことをすれば新聞をより就活に活かすことができるのか、新聞の活用方法を解説していきます。

まずは新聞の一面を読む

ネットニュースと違い、新聞はその記事の注目度や重要性が、記事の場所や大きさでわかるようになっています。時間のないときや、新聞を読むことに慣れるまでは、一面だけでも読んでおくと、その日の重要なニュースは押さえることができます。

私も経験があるのですが、面接で「今日の新聞読んだ?」などと聞かれることがありました。やはり、採用担当者も新聞を読んでいるということでしょう。最低限一面だけでも読んでおけば、こうした質問にもサッと答えられるはずです。

気になった記事をスクラップをする

新聞を読むことに慣れてくると、時間をかけずとも流し読みができるようになってきます。「この記事は後で見返したい」「この記事は印象に残った」といった記事は、専用のノートやファイルをつくってスクラップをしておくと良いでしょう。

スクラップをしておくとあとで記事を見返したときに、「こんな事柄に興味があったんだ」「スクラップした記事にはこういう共通点があった!」という発見があり、自分の興味関心を再確認できます。

おすすめのスクラップ法は、スクラップをする際に自分の感想を一緒に書き入れておくことです。就活で「最近気になったニュースは?」と聞かれたときに、「●●です」で終わることはありません。「なぜそのニュースが気になったの?」「あなたの意見は?」などと聞かれます。ぜひ、気になるニュースは感想とセットで見返せるようにしておきましょう。

社説を写す、感想を書く

新聞には、「社説」という欄があります。日本経済新聞ならば「春秋」、朝日新聞ならば「天声人語」といったものが社説にあたります。社説はある出来事に対して、新聞各社の意見をまとめたものです。

限られた文字数で端的に文章をまとめるという作業は、エントリーシートや小論文と共通する部分があります。文章を書くのが苦手な方は、文章作成の練習として社説を書き写してみましょう。継続すれば、文章の基本の構成を自然と覚えることができます。

書き写しに慣れてきたら、社説に対して自分の意見をまとめてみましょう。まとめた文章は、周りの人に読んでもらい、アドバイスをもらって推敲してみます。こうして文章力をつけるのに、社説は非常に使えるのです。小論文の試験があるような企業や自治体を受ける予定のある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

新聞にお金をかけたくない就活生は

「試し読み」サービスを活用する

いざ新聞を読もうと決めても、これまで新聞を読んでいなかった人は、どこの新聞がいいのか迷ってしまうと思います。新聞各紙にはそれぞれ強みや特徴があるので、一概にどこの新聞が一番いいとは言えません。

おすすめなのは、「自分が読みやすいと感じた新聞を選ぶ」という決め方です。紙面の構成や扱うことが多いテーマ、社説、文章などは各紙特徴があるので、数紙に目を通してみて、自分が読みやすいと感じた新聞を定期購読するといいでしょう。

ほとんどの新聞が試し読みサービスを実施しています。1週間程度無料で新聞を読むことができるので、各紙読み比べてみるといいでしょう。

図書館を利用すればお金と時間の節約に

大学の図書館や地域の図書館には新聞が置いてあります。お金を節約したいという就活生はこうした無料で新聞を読める機会を利用しましょう。

過去の新聞もしばらく保管されいるので、時間がない場合は1週間分や数日分をまとめて読むこともできます。興味の有る記事はコピーをして、スクラップしておくのがいいでしょう。

新聞を読むことを習慣にするには

アプリで効率的に情報収集

忙しい就活生には、新聞を読めるアプリがおすすめです。「日本経済新聞 紙面ビューアー」や「朝日新聞デジタル」など、新聞各紙からアプリが出ています。

有料会員登録が必要ですが、アプリなら移動中の電車の中やちょっとした隙間時間などに読むことができるので効率的に情報収集をすることが可能です。いつも持ち歩いているスマホを使うことで、新聞を読むことを習慣化しやすくなります。

新聞を読むことを予定に組み込む

新聞は読むことを習慣化しないと、読んでいない新聞がどんどん溜まっていってしまうことも少なくありません。毎朝30分早く起きて新聞を読む時間を確保するなど、あらかじめ読む時間を決めておくと継続しやすくなります。

朝ごはんを食べながら読む、通学途中に電車の中で読む、ランチを食べながら読むなど、毎日することとセットにする方法も有効です。

さいごに~継続は力なり~

特に一人暮らしの就活生のみなさんは、新聞をとって読むということがなかなかないかもしれません。しかし新聞は、信頼性のある記事が読める情報の宝庫です。

就活が始まってから付け焼刃で読み始めるよりも、数か月でも新聞を読み続けたり、文章を書き写したり、感想を書いたりといったちょっとしたことを続けていくことによって、就活生の力になっていきます。「継続は力なり」ですから、時間をかけてじっくり力をつけていきましょう。


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