就職活動中、面接の結果によっては「追加で別の企業も受ける」、あるいは「第一志望が不採用だったので内定をもらっている第二希望の企業の内定承諾をする」などさまざまな判断をしなければなりません。
しかし、企業によっては「サイレントお祈り」をする企業もあります。就活でよく聞く「サイレントお祈り」とは何なのか、「サイレントお祈り」をされた場合どうすればいいのかについて解説します。
- ・「サイレントお祈り」とは?
- ├「サイレントお祈り」とは企業が不採用の連絡をしないこと
- └「サイレントお祈り」で就活生が困ること
- ・なぜ企業は「サイレントお祈り」をするのか
- ├大手ほど多い?手間を省くため
- └繰り上げ合格のため
- ・「サイレントお祈り」への対策
- ├面接時に合否結果がいつわかるか聞いておく
- └聞けなかった場合でも目安は2週間
- ・「サイレントお祈り」の場合に問い合わせてもいいの?
- ├結果を問い合わせてもOK
- ├問い合わせ方法は電話かメールで
- └問い合わせをする際の注意点
- ・最後に
「サイレントお祈り」とは?
そもそも「サイレントお祈り」とは何なのでしょうか?なぜこのように呼ばれるようになったのか解説します。
「サイレントお祈り」とは企業が不採用の連絡をしないこと
「サイレントお祈り」とは、就活で企業が面接や書類選考などの結果を連絡しないことです。何の音沙汰もないため、採用か不採用かわからず不安になる就活生も少なくありません。
不採用の連絡が「お祈り」と呼ばれるのは、不採用の通知に「○○様の就職活動の成功を祈念いたします。」などと記載されているからです。そのため不採用通知は「お祈りメール」などと呼ばれています。
企業から連絡がもらえないことを「サイレント」と言うため、不採用の連絡がないことが「サイレントお祈り」と呼ばれるようになっています。
「サイレントお祈り」で就活生が困ること
「サイレントお祈り」を企業が行うと、就活生はとても困ることが起きます。はっきりと「不採用」と言ってもらえれば気持ちを切り替えて次の採用試験に臨むことができるのに、はっきり言われないがゆえにモヤモヤしてしまいます。
「この会社が不採用なら別の会社の内定承諾をしよう」と決めている場合、「サイレントお祈り」をされることでいつまでも決断できないといったことが起きてしまいます。
なぜ企業は「サイレントお祈り」をするのか
就活生をモヤモヤさせてしまう「サイレントお祈り」ですが、なぜ企業側はそんなことをするのでしょうか。企業側も就活生に申し訳ないと思いつつも、やむを得ず「サイレントお祈り」をしていることが考えられます。
大手ほど多い?手間を省くため
大手企業ほど多いのが、あまりにも応募者の数が多くすべての不採用者に連絡をしていては膨大な手間がかかってしまう場合です。また、応募者が多い場合、不採用である連絡をすることで、「なぜ不採用なのか教えてほしい」という問い合わせが数多く寄せられることもあります。
大手企業であっても人員不足で数名で採用を行なっている場合、できるだけ手間を減らすために「合格者にしか連絡をしない」とせざるを得ない場合があるようです。
さらに、システムで合格者には合格メール、不採用者には不採用メールを送るように設定している場合であっても、ごく稀に誤送信などで適切な内容が届かないこともあります。こうしたリスクを冒したくないと考える企業の場合、確実に合格者のみに電話などで連絡をすることでそのミスをなくそうと考えることもあります。
繰り上げ合格のため
また、最終面接の結果をお知らせする場合、それは内定の連絡になります。しかし、内定を出した学生全員が内定承諾をしてくれるとは限りません。人事担当者も内定を出した学生のうちどのくらいが内定を承諾してくれるのかはわかりません。
早々に不採用者に「あなたは不採用です」と連絡をしてしまうと、あとから想像以上に内定承諾率が悪く、当初は不採用の予定だった学生を繰り上げ合格にすることができなくなってしまいます。そこで敢えて連絡をせず、万が一の事態に備えているというわけです。就活生にとっては少し失礼だなと感じるかもしれませんね。
「サイレントお祈り」への対策
止むを得ない事情があるとはいえ、就活生にとってはとても困ってしまう「サイレントお祈り」。企業側に「どうしても合否の連絡をしてほしい」と頼むことは難しいですが、対策をすることは可能です。
面接時に合否結果がいつわかるか聞いておく
まずは、面接が終わった頃に「今回の面接の結果はいつごろわかりますか」と聞いてみましょう。「合格者の場合のみご連絡します」という場合であっても、「いつ頃でしょうか」と聞いておくことで、「この日を過ぎても連絡がなければ不採用だったんだな」と理解することができます。
企業によっては「合格者のみ○月○日の午前中に連絡します」と日時を指定して教えてくれる場合もあります。
聞けなかった場合でも目安は2週間
しかし、どうしても教えてくれない場合や、合否の結果について質問しそびれてしまった場合であっても、合否結果が来る目安はおおむね2週間以内を目安に考えましょう。
「合否に関わらず連絡をします」と言われていた場合であれば2週間を過ぎても何も連絡がない場合は問い合わせをしてみましょう。「合格者のみに連絡します」と言われていた場合は、2週間を過ぎたら不合格だったんだなと判断しましょう。
「サイレントお祈り」の場合に問い合わせてもいいの?
選考の結果がなかなかわからない「サイレントお祈り」は、もどかしいものですよね。学生の側から企業に結果を問い合わせてもいいのでしょうか?
結果を問い合わせてもOK
目安の期間がすぎても企業から採用・不採用の連絡がない場合は、学生の方から選考結果を問い合わせても問題ありません。
選考結果が今後の就活に影響することもあると思うので、「忙しい担当者に負担をかけてしまう」「失礼かも」などと遠慮する必要はないです。「自分は合格かな、不合格かな」とずっと悩んでいると、他の選考にもよくない影響を与える可能性があります。
就活で選考の結果を知りたいと思うのは当然のことです。企業から連絡をもらえない場合はきちんと問い合わせをして、すっきりとした気分で就活を進めましょう。
問い合わせ方法は電話かメールで
企業に選考結果の問い合わせをする際は、電話かメールで連絡するのがいいでしょう。採用担当者が忙しい場合、すぐに電話に出られないことも多いです。折り返しの連絡をお願いしても、なかなか連絡をもらえないこともあるので、まずはメールで連絡をしてみましょう。
まずはメールで連絡をして、数日経っても返信がないなら電話で確認するのがいいかもしれません。
問い合わせをする際の注意点
企業に合否の問い合わせをする時期に注意しましょう。選考から2週間以上経っても連絡がない場合は問い合わせをしても問題ありませんが、選考からまだ数日しか経っていないのに問い合わせをするのはやめた方がいいでしょう。
また、電話の場合は電話をかける時間帯にも気を配りましょう。バタバタとする朝の業務開始直後や、お昼休みの前後、帰宅前の時間などは避けるのが一般的なマナーです。
最後に
「サイレントお祈り」はすっきりしない終わり方で就活生にとってはあまり気分のいいものではないかもしれません。しかし、自分なりに対策を行い、「サイレントお祈り」をされてしまった場合でも気持ちを切り替えて就活を行いましょう。
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