大学の第二・第三外国語として出会うロシア語。「せっかくなら今後役立つ言語を習得したいけど、ロシア語って就職に有利に働くの?」と考えたことはありませんか。
そこで今回は、ロシア語が就職に有利なスキルかどうかを解説します。また、就職活動でのアピール方法や履歴書に書けるロシア語資格についてもご紹介しますので、ぜひご覧ください。
- ・ロシア語は就職に有利なスキル?
- ├他の就活生と差別化できる
- └日本とロシアのつながりが高まっている
- ・履歴書に書けるロシア語資格
- ├ロシア語能力検定試験
- ├ТРКИ(ロシア連邦教育科学省認定ロシア語検定試験)
- └通訳案内士試験
- ・ロシア語がいかせる仕事
- ├通訳・翻訳
- ├商社の営業や営業事務
- ├観光業界
- └航空業界
- ・ロシア語を使った仕事につくための就職対策
- ├ロシア留学をしておく
- └インターンシップに参加する
- ・就職活動でロシア語をアピールする方法
- ├ロシア語でのコミュニケーション能力をアピール
- ├ロシアの文化や価値観を理解しておく
- └ロシア語が使える仕事情報を収集することも大事
- ・最後に
ロシア語は就職に有利なスキル?
他の就活生と差別化できる
ロシア語を習得すれば、他の就活生と差をつけることも可能です。業務でロシア語を使う企業であれば、「語学力」そのものが高く評価されます。
また、ロシア語を業務に用いない企業であっても、ロシア語を習得するまでに必要となるスケジュール管理能力や継続するなどのスキルをアピールすることが可能です。
日本とロシアのつながりが高まっている
日本とロシアは隣り合う国です。政治的にも北方領土問題の解決に向けて動いており、2016年には日露間の交流拡大を目指した「ロシアにおける日本年」「日本におけるロシア年」が合意され、政治・経済・文化などの分野での交流を深めるなど、日本とロシアのつながりは徐々に密なものとなってきています。
その一方で、ロシア語が日本人にとって馴染みが薄く、親しい交流を阻害してしまっているのです。そのため、ロシア語を使える人材のニーズは高まっているといえます。
履歴書に書けるロシア語資格
ロシア語能力検定試験
初学者が取り組みやすいロシア語資格試験が「ロシア語能力検定試験」です。4級から1級までのレベルが用意されており、数字が小さくなるほど難易度が上がります。仕事での活用を目指すのであれば、1級取得を目標とするのがおすすめ。
ロシア語能力検定試験は日本語を話す人を対象とする試験で露文和訳や和文露訳、リスニングやスピーキングなど幅広い問題が出題されます。
ТРКИ(ロシア連邦教育科学省認定ロシア語検定試験)
ロシア連邦教育科学省が認定する「ТРКИ(テ・エル・カイ)」は、ロシア語を母国語としない世界中の人を対象とした資格試験です。
難易度の易しい順から入門レベル、基礎レベル、第1レベル、第2レベル、第3レベル、第4レベルの6つが用意されており、第1レベルに合格するとロシアの大学に入学できる程度の語学力があるという判断がなされます。
ロシアで働くことを考えている人には、先ほどのロシア語能力検定試験よりもТРКNの試験で高いレベルの合格を目指す方がおすすめです。
通訳案内士試験
ロシア語の能力をアピールできる資格試験としては「通訳案内士試験」も挙げられます。 ロシア語がうまく扱えることはもちろん、日本の歴史・文化・常識の正しい知識があり、ロシア語で説明できることが求められます。
例えば、過去に出題された通訳案内士の問題では、「大政奉還」や「お百度参り」をロシア語で説明する問題があります。観光業界を志望するなら、ぜひ合格しておきたい試験です。
ロシア語がいかせる仕事
ロシア語をいかせる仕事は、通訳・翻訳をはじめ、観光業界、貿易業界など多岐に渡ります。ここではロシア語がいかせる代表的な仕事をいくつかご紹介します。
通訳・翻訳
書籍やパンフレットの翻訳をしたり、イベントや国際会議などでの通訳として活躍したいなら、通訳者や翻訳者を目指すのがいいでしょう。
一般企業でも通訳や翻訳などの業務が発生することがあります。事務職として企業に就職し、社内で使う書類の翻訳をしたり、会議での通訳を担当します。
商社の営業や営業事務
ロシアと取引のある商社に就職すれば、ロシア語を存分にいかすことができるでしょう。商社で営業として働く場合は、求められるロシア語のレベルも高くなります。
ロシアに支社がある商社もあるので、海外赴任を希望するなら、ロシア語だけでなくロシアでの滞在経験や留学経験などをいかすことができるでしょう。
観光業界
ロシア語が堪能で日本文化にも詳しければ、ロシア人観光客向けのツアーガイドとして働くのもいいでしょう。旅行会社に就職してロシア向けのツアーの開発などに携わるという道もあります。
航空業界
ロシア語をいかして航空業界で働きたいなら、ロシア系の航空会社への就職を目指すのがいいでしょう。ロシア系の航空会社は、アエロフロート・ロシア航空、グローバス航空などがあります。
ロシア語を使った仕事につくための就職対策
ロシア語をいかせる仕事をしたい場合、就職のためにどんな準備や勉強をしておくのがいいのでしょうか?ここでは就職に役立つ対策をいくつかご紹介します。
ロシア留学をしておく
ロシアの大学や語学学校に留学経験があると、就職の際に有効なアピールができます。ロシア語のスキルを高めることもできますし、現地での経験も仕事にいかせることがあるかもしれません。
夏休みや春休みなどを利用した短期の語学留学でも、十分就活でいかせるアピール材料となります。
インターンシップに参加する
ロシア系の企業やロシアと関連のある企業などで、インターンシップに参加するのもおすすめです。学生のうちから実際にロシア語を使った仕事に関わる経験ができていれば、就活でも有利になるでしょう。
通訳翻訳の仕事や観光業など、ロシアに関わりのある企業や仕事のインターンを探してみてください。
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就職活動でロシア語をアピールする方法
ロシア語でのコミュニケーション能力をアピール
企業がロシア語のスキルを持つ方に期待するのは、ロシアの企業や人と円滑にやり取りができることです。
ロシア語の知識があるだけではなく、コミュニケーション手段として活用できることをしっかりアピールしていきましょう。ロシアへの留学や旅行などで、ロシアの方と実際に交流したエピソードがあれば効果的です。
ロシアの文化や価値観を理解しておく
日本語が分かる人同士で話していてもトラブルが起こるように、単にロシア語が話せるだけでは、スムーズな交流はできません。ロシアの文化や価値観に関する理解を深め、伝わりやすいように工夫してコミュニケーションを取ることが求められます。
また、ロシアは広い国ですから地域によって文化は異なります。どの地域のことに詳しく、どの地域についてはこれから学んでいくつもりであるかは明確にしておくと良いでしょう。
ロシア語が使える仕事情報を収集することも大事
ロシア語を生かせる仕事の情報を収集することも大切です。ロシア語を使った仕事は一般的な就職情報を調べていても、なかなか見つけることはできません。
JETRO(日本貿易振興機構) やROTOBO(一般社団法人ロシアNIS貿易会)、モスクワ・ジャパンクラブといった機関をうまく活用し、ロシア語を使って働ける就職先について調べておきましょう。
最後に
語学力は上を目指せばキリがありません。まずは自分がどんな業界・企業で働きたいかをよく考え、求められているレベルを知ることが大切です。また、語学力を伸ばすだけでなく、ロシアの歴史・文化・価値観に理解を深める機会を積極的に持つようにしましょう。
また、就職にあたって必要となるビジネスマナーや身だしなみもチェック。自信がなければ、キャリアセンター等でアドバイスをもらうと安心です。
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