企業研究や、就活でのアピール材料として効果的なOB訪問。就活の一環としてメジャーではありますが、就活生のおよそ3割程度しか取り組んでいないのが実情のようです。
企業理解度をアップさせ、周りと差をつけるためにぜひ取り組むべきですが、タイミングが重要です。
ここではOB訪問をより収穫の多いものにするために、OB訪問に最適な時期とOB訪問のための準備、遅くなってしまったときの対策について説明します。
- ・OB訪問にベストなタイミングは?
- ├ピーク前の2~3月上旬に始めよう
- └かなり早くから始める人もいる
- ・OB訪問を避けるべき時期は?
- ├企業の繁忙期は避ける
- └6月以降はなるべく避ける
- ・早い時期にOB訪問を行うメリット
- ├理由1:会いたいOBに会える
- ├理由2:丁寧に対応してもらえる
- └理由3:他のOBを紹介してもらえる場合も
- ・OB訪問のための準備は?
- ├1ヶ月前くらいからアポを取る
- ├業界研究、企業研究をきちんとしておく
- └質問事項をあらかじめ知らせておく
- ・OB訪問の時期がすぎてしまったら?
- ├遅くなっても積極的にOB訪問しよう!
- ├知り合いがいなくてOB訪問ができない場合
- └インターンシップに参加してみる
- ・最後に
OB訪問にベストなタイミングは?
ピーク前の2~3月上旬に始めよう
就活の解禁が例年3月1日であるため、3月になると就活生たちが一斉にOB訪問のアポを取り、3月の中旬頃から5月にかけてOB訪問はピークを迎えます。
3月の末から4月にかけて企業は年度の変わり目で、異動や新入社員の迎え入れなどで忙しい時期でもあります。そのため、OB訪問のピークと会社の繁忙期を避けた、2月~3月の上旬にOB訪問を行うのがいいでしょう。
かなり早くから始める人もいる
OB訪問を行う時期は、「いつからいつまで」と決められてはいません。多くの学生がOB訪問を行う時期はありますが、それ以外の時期にしても問題はないです。
なかには大学1年生から、OB訪問を始める人もいます。「多くの先輩に話を聞いてみたい」という就活生は、時期にこだわらずになるべく早い時期からOB訪問をしてみるといいでしょう。
OB訪問を避けるべき時期は?
企業の繁忙期は避ける
企業によって繁忙期は異なります。業界や業種によっては特定の時期に忙しくなることもあります。
事前に志望業界・企業の繁忙期をリサーチしておき、その時期の訪問は避けるようにしましょう。
6月以降はなるべく避ける
OB訪問のピークは、3月の中旬頃から5月にかけての時期です。6月以降はOB訪問をする学生が減るのでアポも取りやすくなります。
この時期に行けばいいと考える人もいるかもしれませんが、6月以降にOB訪問をするのはあまり好ましくありません。「他の就活生より出遅れている」「準備がきちんとできていない」という印象を与える可能性があるからです。
なるべく早い時期から準備をして、ベストなタイミングを逃さないようにしましょう。
早い時期にOB訪問を行うメリット
理由1:会いたいOBに会える
ピークを避けた時期にOB訪問を行うメリットの一つに、会いたいOBに会えるということがあります。何人もの学生から訪問を受けるOBは、OB訪問のピーク時にはスケジュールが埋まっていることも。
忙しい時期に申し込んで断られてしまうことを避けるために、周りより少し早めに動いてアポを取る必要があるのです。
理由2:丁寧に対応してもらえる
OB訪問のスケジュールが詰まっていない時期、会社の繁忙期を避けた時期にOB訪問を行うことで、OBの気持ちにもゆとりがあり丁寧に対応してもらえるというメリットがあります。
さらに、自分がOB訪問の一人目や二人目だった場合は、OBにとってもOB訪問が新鮮で、高いモチベーションで臨んでもらえる可能性もあります。思いがけず貴重な話が聞けたり、十分な時間を割いてじっくり話を聞いてもらえたりすることもあるかもしれません。
理由3:他のOBを紹介してもらえる場合も
OB訪問をお願いしたOBに、さらに別の企業や部署のOBを紹介してもらえることもあります。これも、落ち着いた時期にOB訪問をすることで得られるメリットです。
OB訪問の回数を重ねることで、企業や業務に対する理解がより深まるうえ、社会人と話すことに慣れるというメリットも得られます。時間の許す限り、多くのOBと会ってみるといいと思います。
OB訪問のための準備は?
OB訪問を行うにあたっては、いくつかの準備が必要です。「就活でのアピール材料になるから」という理由でとりあえずOB訪問を考えている方は、一度その考えを捨てましょう。時間を割いて会ってくださるOBに失礼のないように、目的意識を持って準備してください。
1ヶ月前くらいからアポを取る
OB訪問のアポを取る際は、こちらがお願いする立場ですので、1ヶ月程度の幅を持たせて相手のスケジュールを伺うのが理想的です。今週中にお会いできますか?などという性急なお願いは失礼にあたります。余裕を持って早め早めの準備を心がけましょう。
業界研究、企業研究をきちんとしておく
OB訪問をする理由は、会社説明会では聞けなかったことや、企業のHPには載っていない企業の情報や、実際の仕事内容、働き方などを知るためです。
せっかくOB訪問をさせてもらったのにHPを見れば分かるような質問をすると、OBに「この学生は何のためにOB訪問をしているんだ?わざわざ時間を割くことはなかったな」と思われてしまいます。形だけのOB訪問をすることは失礼にあたるので、最低限の業界研究、企業研究は事前にしておき、現役の社員の方だからこそ聞ける情報を収集するようにしてください。
質問事項をあらかじめ知らせておく
限られた時間の中で情報収集するためには、質問事項を準備しておくことが欠かせません。さらに、OBに事前に質問事項を知らせておくと、自分がどんなことを知りたいのか理解してもらえます。
そうすることで質問事項への回答だけでなく、「この学生には、こんな話を聞かせると参考になるはず!」と話を準備してくれることもあります。
OB訪問の時期がすぎてしまったら?
遅くなっても積極的にOB訪問しよう!
OB訪問のピークを過ぎた6月以降に、OB訪問の必要性を感じる場合もあると思います。ピークを過ぎてしまったことで「今頃OB訪問しても遅いか…」と消極的になる必要はありません。会ってくれそうなOBが思い当たるのなら積極的にアポを取り、企業理解度をアップさせましょう。
知り合いがいなくてOB訪問ができない場合
思いあたるOBがいないくてOB訪問ができないという人もいるでしょう。そうした場合は大学のキャリアセンターに問い合わせたり、ゼミやサークルの先輩などに声をかけて知り合いを探してもらったりしましょう。
ただ、同じ業界や企業であっても業務内容が全く違うこともありますので「どういった仕事をしている人に会いたいのか」を明確に伝えるようにしてください。
インターンシップに参加してみる
「時期も遅いし今さらOB訪問しにくいな」という人は、企業のインターンプログラムに参加してみましょう。知り合いがいなくてOB訪問ができないという人にも、インターンはおすすめです。
インターン先には社会人の先輩がたくさんいるので、どんどん質問することができます。個別にOB訪問をする手間が省けますし、実際に仕事を体験しながら疑問を解消することもできます。
1日や数日の短期インターンもたくさんあるので、OB訪問で出遅れてしまった人は積極的にインターンの機会を利用しましょう。
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最後に
OB訪問は、就活の企業研究として意義のあるものですが、それ以上に、社会人と1対1でじっくり仕事の話ができる機会はとても貴重です。OB訪問を充実したものにするために、必要な準備はしっかりして、いろいろな話を聞き出せるようにリラックスして臨みましょう。
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