就職活動なんて「本当にくだらない」「馬鹿馬鹿しい、」「ただの茶番だ」、と思っている学生がいます。確かに、どの企業も求めることが似通っていて、学生の個性をあまり見てくれていないな、と感じてしまう場面もあるかもしれません。
しかし、就職活動は決して茶番ではなく「意味」があります。就活は茶番だと決めつける前に、「就活の意味」につてい考えてみましょう。
- ・就活を茶番だと思ってしまうとき
- ├就活生はマニュアルを読んで就活に挑む
- ├みな似たような受け答えが多い
- └内定をもらえるのはずる賢い学生?
- ・企業が「茶番のような就活」で学生を採用する理由
- ├大企業ほど「茶番」寄りの採用になる
- └ベンチャーであれば従来の方法で採用しないことも
- ・就活の茶番を否定しない
- ├どんな企業でも「茶番」はある
- └茶番を知ることは社会を知ること
- ・就活は決してただの茶番ではない
- ├自分と向き合うことは意味のあること
- └「就活は茶番」を言い訳にしていないか?
- ・最後に
就活を茶番だと思ってしまうとき
「就活中はどの業界でもマニュアルのように決まったことを求められる」、と感じる人も多いでしょう。あなたが「就職活動は茶番だ!」と感じてしまうときはどのような時でしょうか?
就活生はマニュアルを読んで就活に挑む
就活が始まると、就活サイトや就活本、就活セミナーなどさまざまな場面で「面接のときの服装はこうしましょう」「このように受け答えをしなくてはなりません」「面接質問例文集」など、まるで「マニュアル」を読み込んで覚えなくてはならないような、暗黙のルールに従わなければならないような息苦しさを感じることが多いと思います。
企業側が決してなにかマニュアルのようなことを求めているわけではないとはいえ、どうしても「採用される学生の傾向」「内定がもらえない学生の傾向」があるため、このような「マニュアル」のようなものが蔓延してしまいます。
みな似たような受け答えが多い
誰もが「就活に失敗したくない」と感じるため、セミナーでの内容をしっかりと忠実にカラダに刻み込み、就活本をしっかりと読み込んだ真面目な大学生が多く、「マニュアルに沿った、似たような受け答え」をする学生が増えます。
そんな中で選考を受けているとついつい「こんな茶番で何が分かる」といら立ちを感じてしまうこともあるかもしれません。
内定をもらえるのはずる賢い学生?
同じような回答をする就活生を見ていると、「馬鹿馬鹿しい」「くだらない」と感じることもあると思います。本音を言うと不採用になって、マニュアル通りの回答をする学生が内定をもらうのを見ていると、「就活は理不尽だ」「こんなのフェアじゃない」と思うこともあるでしょう。
実際、自分の個性や本音を隠して、企業に求められる人材を演じることに違和感を感じる学生は少なくないのです。
企業が「茶番のような就活」で学生を採用する理由
企業側もそんな「マニュアルに沿った、似たような受け答えをする学生」を採用することに意味があるのか?やっぱり茶番ではないか?と疑ってしまいますよね。ときに揶揄の意味を込めて「量産型の学生」と言われることもありますが、そんな学生を社員として採用するのはなぜなのでしょう?
大企業ほど「茶番」寄りの採用になる
これだけ「茶番」だと感じる要素が多いにも関わらず、なぜ長年企業は「就活」で学生を採用しているのでしょうか?この「就活」のスタイルは50年近く続いているとも言われています。就活を「茶番」だと感じながらも入社した社員はその後その採用方法を変えようとしなかったのには理由があるのです。
大企業とベンチャーの選考を両方受けたことがある方はわかるかもしれませんが、やはり大企業の方が旧来の「就活」スタイルを取りがちです。それは、どうしても大企業の場合、これまで培ってきた「伝統」や「文化」を重んじるため、また社員数が多いため統率をとることが求められます。
そのため、決まったルールを守れるタイプの人や、枠からはみ出ないタイプの人の方が入社後も居心地の悪さを感じることなく働きやすいといえます。そのため、一見「茶番」に見えるような「暗黙のルール」を遵守できるタイプが採用されやすいといえるでしょう。
ベンチャーであれば従来の方法で採用しないことも
ベンチャー企業の場合は、むしろ「従来の暗黙のルール」に従うことが会社にとってもマイナスになることもあり、従来とは異なる方法での採用を行なうこともあります。
「茶番」的な採用方法に疑問を呈することができる人材が有利になることもありますので、もし「就活は茶番だ」とどうしても納得がいかず嫌気がさしてしまう場合にはベンチャーを受けてみるのもひとつの手かもしれません。
就活の茶番を否定しない
どんな企業でも「茶番」はある
とはいえ、社会人には時に「茶番」が必要なこともあります。ベンチャーであっても革新的な企業であっても、そうした場面は皆無ではありません。
会社や組織、そして社会には「決まった暗黙のルールを遵守しなければならない」ことや、「茶番だからこそスムーズにいく」こともあります。社長や常務など、偉い立場の人ほど、決まった流れを重んじることもあるのです。
茶番を知ることは社会を知ること
その流れを全員が「茶番のようだ」と感じながらも踏襲していくこともあります。それをあなたが変えていくことももちろん可能ですが、そのためにはまずどのようなことが社会で行われているかを知ることが必要ですよね。
新入社員として社会人になってすぐの頃には驚くこともありますが、そういうこともあるのだ、今はその「茶番の練習」をしているのだ、と考えれば少しは気持ちが楽になるかもしれません。
就活は決してただの茶番ではない
自分と向き合うことは意味のあること
就活では自己分析をしたり業界研究をして、自分の将来や仕事についてじっくり考える機会があります。こうしてとことん自分と向き合うのは、とても大切なことです。社会人になると、こうした機会はなかなかありません。
自分の将来や人生設計について考えるいい機会だと思って、じっくり腰を据えて就活に取り組んでみると、就活に対する考え方も変わってくるでしょう。
「就活は茶番」を言い訳にしていないか?
就活は茶番だからと、安易に就活をやめてしまうのはおすすめできません。就活は本当に無駄なのでしょうか?「就活はくだらない」と、つらいことやプレッシャーから逃げるための言い訳にしてはいませんか?
新卒で就職できるチャンスは限られています。後で「就職しておけばよかった」と後悔しても遅いのです。
就活では理不尽に感じることも少なくないと思いますが、自分の納得できる就活を最後までしてみましょう。
最後に
毎回毎回同じような受け答えや、あるべき姿を求められる「就活」につい嫌気がさしてしまうことがあると思います。しかし、それも含め社会人になるための練習をしていると考えましょう。そして、どうしてもおかしい!と感じる場合にはあなたがその「茶番」を変えることだってできるのです。
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