生命科学部の就職先ってどこが人気なの?業界や職種を解説!

生命科学を学ぶ学生は多いと思いますが、就職先となるとピンと来る人もいればそうでない人いると思います。学んだことを生かすにはどういった業界や職種が良いのでしょうか。生命科学、バイオ専攻に人気の就職先や就活対策を実際に見ていきましょう。

生命科学部の就職先ってどこが人気なの?業界や職種を解説!
目次

生命科学、バイオ専攻に人気の業界は?

食品メーカー

食品メーカーとは原料を加工して食品を作り、スーパーなどの小売店に置いてもらい、消費者へ届けるということをしています。安定した業界であり、人との生活に密接に関わっているので馴染みがあり、有名な企業が多いです。

生命科学専攻の学生は学んだバイオテクノロジーの知識を利用して、人類に貢献する健康に良い食品だったり、食糧難を解決するような食品だったりと私たちの生活をより良くするような食品の開発をすることに貢献ができます。

代表的な食品メーカー:味の素、日清食品、サントリーなど

化粧品メーカー

化粧品メーカーとは化粧品の開発、製造、販売を行なっています。安定した需要があり、華やかな業界というイメージもあり、女性を中心に理系文系問わず、人気の就職先になっています。

よく聞く名前の企業も多いのではないでしょうか。生命科学を学ぶ学生は、ミクロな人体の構造や化合物の働きなどの知識を活かせるため、化粧品の開発や製品の改良などの研究部門が就職先として人気です。

代表的な化粧品メーカー:資生堂、花王、コーセーなど

医薬品メーカー

医薬品メーカーは医薬品の研究、開発を行い、出来た薬の有用性や安全性を確かめ、臨床実験から販売までを行う会社のことをいいます。

基本的に需要はあり続けるので安定しており、どの分野の学生にとっても人気ですが、MRや研究開発職は薬学部を中心に化学系、生物系の学生にとって人気の職となっています。

外資系製薬会社と国内製薬会社がありますがどちらも人気となっています。社風によって福利厚生が大きく異なってくるので、もし興味がある場合はしっかり企業分析を行いましょう。

代表的な医薬品メーカー:武田工業薬品、アステラス製薬、第一三共など

研究機関

研究機関はある分野の研究や試験、鑑定を行なっている機関です。有名な研究機関としては、JAXAやWHO健康開発総合センターなどがあります。

生命科学を専攻する学生にとって関係のある研究機関としては国立がん研究センターや国立感染症研究所、国立科学博物館などが挙げられます。また、大学も研究機関の一つと考えられます。これらの機関では自分の専攻していた分野を仕事として突き詰めることができます。

最先端の研究に参加できてお金が貰えるため、研究がしたい学生にとって最良の就職場所となっていますが、大変人気で高倍率となっています。大学院卒以上が必須条件であることが多いです。

代表的な研究機関:海洋研究開発機構、総合地球環境学研究所、生理学研究所

生命科学、バイオ専攻に人気の職種は?

研究開発職

研究職には企業の研究職と大学や研究機関の研究職があります。どちらも研究するということ自体は同じなのですが、主に企業の研究職は応用研究を行い、大学や研究機関の研究職は基礎研究を行うという傾向にあります。

基礎研究とは目的や用途に捉われず、まだ明らかにされていないことを明らかにしていく研究のことを言います。反対に応用研究とは、基礎研究で得られた基本的な技術や理論をもとに市場のニーズに合わせた目的を持って決められた期間内で行われる研究のことを言います。

どちらにしてもやりがいのある仕事ですが、大きな意味で異なる仕事といえるでしょう。生命科学を学ぶ学生にとっても大変人気の高い職種となっています。

開発職

主に製薬会社で研究職と開発職は大別されます。開発職は新しくできた薬の臨床実験を行ったり、安全性や有用性を確認したりします。

営業

営業職も生命科学を学んだ人たちにとって人気の職業になっています。製薬会社にあるMRという職業も営業に分類されます。営業職とは会社の製品を相手に紹介し、購入するように促す仕事です。

食品メーカーや医薬品メーカーなど会社の業界によっては自分の学んだ分野の知識を活かしながら相手に商品などを勧めることができます。また、実験や論文など学んだ論理的な思考や数字への強さは必要としている会社が多いです。

公務員

安定した職業、また完全週休二日制とあって学部学科、男女問わず人気の職種となっています。地方公務員と国家公務員に分かれており、地方公務員は地域に関わることすべてを担っている仕事をしています。

主に行政職と技術職に分かれます。国家公務員は国民の生活を豊かにすることを担っている仕事です。どちらも公務員試験を受けることによってなることができます。専門性を活かしたいなら、技術職を受けるようにしましょう。

教師

安定した給与で、中高生に理科や生物を教える教師は学んだことを活かせるということもあって人気が高いです。生命科学が好きで、その楽しさを伝えたいという人には向いていると思います。

教職課程を取らなければなりませんが、とって損になることはないので、職の選択肢を広げるため取っておいても良いかもしれません。

生命科学部の学生がすべき就活の対策

ここでは、生命科学部の学生がしておくべき就活の対策をご紹介するので参考にしてください。

志望業界や志望企業の情報収集

理系の学生は、進路として進学か就職か迷っている方も少なくないと思います。就活の対策として、まずは情報収集から始めましょう。

開発や研究職を希望する場合、大学院を卒業していることが応募の条件となっていることが多いので、研究・開発職を希望するなら、企業の応募条件を早めに確認しておく必要があります。

どんな業界や企業を志望するかで必要な研究も変わってきます。大学院に進学するにしても、早めに業界研究や企業研究を始めて志望業界や分野をある程度絞り込んでおくと就活で有利になる研究ができるでしょう。

学校推薦について教授に相談してみる

理系の就職の特徴として、「学校推薦」があります。学校推薦枠で応募すると、大学からの推薦があるので選考プロセスが省略されたり、採用で優先されることがあります。

学校推薦の資格を得るには、まず学校内での選考を受けることもあります。推薦枠については、教授や就職課などで相談してみてください。

学校推薦で応募して内定をもらうと、内定辞退ができないなどのデメリットもあるので、よく考えて応募する必要があります。

インターンシップに参加する

やりたいことや志望職種が決まっていないなら、なるべくたくさんのインターンシップに参加することをおすすめします。

仕事は実際に体験してみないとわからないことが多いです。イメージだけで就職先を決めてしまうと、就職後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性もあります。

そうしたミスマッチを防ぐためにも、できるだけ多くのインターンシップに参加して、企業の雰囲気や仕事を知る必要があります。

就活の時期に限らず、通年でインターンシップを実施している企業も多いです。気になる分野や企業があれば積極的にインターンに参加してみるのがいいでしょう。

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最後に

生命科学、バイオ専攻は自身の知識を活かせる業界に人気が高いです。しかし、業界を絞らず、様々な業界に飛び込んでいった先輩たちも大勢います。専攻に限らず、インターンなどで様々な業界を知り、視野を広げて行っても良いかもしれません。

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インターンシップガイド編集部
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