大手デベロッパーを比較!企業ごとの強み、特色の違いは?

「規模の大きな仕事ができる」「収入が高い」などのイメージから就活生からの人気も強いデベロッパー。それぞれの企業にはどんな特徴があるのでしょうか。この記事では「基本情報」「選考」の観点から大手デベロッパーを比較します。

目次

そもそも大手デベロッパーにはどんな企業がある?

デベロッパーとは

「デベロッパー(ディベロッパー)」は英語でdeveloper=開発者のこと。不動産のデベロッパーというと、都市開発や再開発、宅地開発、マンション開発など、大規模な物件の開発事業を行う会社を指すのが一般的です。

デベロッパーと混同されやすい「ゼネコン(総合建設業)」というのは、ゼネラル(general=総合)コントラクター(contractor=契約者)という英語の略称で、一般的には「特定建設業許可を受けた総合工事業者」のことを意味しています。

つまり、デベロッパーとゼネコンはパートナーの関係になっており、デベロッパーが発注者、ゼネコンが下請け業者という役割です。

(参考 suumo ゼネコンとデベロッパーは、どう違うの? 街や住まいとの関わり合いを解説 https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/ms_shinchiku/ms_other/zenekon/)

大手デベロッパーとは

大手デベロッパーという言葉に明確な定義はありませんが、慣習的に大手デベロッパーとは売上高の高い以下の6社を指します。

・三井不動産
・三菱地所
・東急不動産ホールディングス
・住友不動産
・野村不動産ホールディングス
・森ビル

大手デベロッパーを「基本情報」で比較

三井不動産

三井不動産はオフィスビルや商業施設、賃貸マンション、ホテルなどさまざまな建築物の開発、分譲を行っています。グループ企業数は367社、売上高は約2兆1,008億円(2022年3月期)となっています。有名な建築物としては、日本橋三井タワーや東京ミッドタウン日比谷、銀座柳通りビル、三井ショッピングパークなどがあります。

企業名   三井不動産株式会社
設立年月  1941年7月
代表者   代表取締役会長 岩沙弘道、代表取締役社長 菰田正信
従業員数  1,898名(2022年3月31日時点)
本社所在地 東京都中央区日本橋室町2丁目1番1号

三菱地所

三菱地所はマンション・住宅の開発、分譲、賃貸、管理を行っている企業です。1970年代から海外事業にも取り組んでいます。有名な建築物としては、丸の内ビルディング、新丸の内ビルディング、コモレ四谷などがあります。

企業名   三菱地所株式会社
設立年月  1937年5月
代表者   代表執行役執行役社長 吉田 淳一
従業員数  単独:974名 連結:10,202(2022年10月1日時点)
本社所在地 東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビル

東急不動産ホールディングス

東急不動産ホールディングスは、オフィス・住宅・商業施設を中心に幅広く事業展開を行っている企業です。有名な建築物としては、東急プラザやキュープラザ、キューズモールなどがあります。

企業名   東急不動産ホールディングス株式会社
設立年月  2013年(平成25年)10月
代表者   代表取締役社長 西川弘典
従業員数  87名(連結:21,276名)(2022年3月31日時点)
本社所在地 東京都渋谷区道玄坂1-21-1 渋谷ソラスタ

住友不動産

住友不動産は、オフィス、マンション、海外不動産の開発、分譲、賃貸などを行う企業です。分譲・賃貸といったリテール事業に強みがあります。有名な建築物としては、六本木グランドタワーレジデンスやラ・トゥール、泉ガーデンタワーなどがあります。

企業名   住友不動産株式会社 
設立年月  1949年12月
代表者   代表取締役社長 仁島 浩順
従業員数  13,040名(2022年3月31日時点・連結)
本社所在地 東京都新宿区西新宿二丁目4番1号

野村不動産ホールディングス

野村不動産ホールディングスは、1957年に野村證券が独立した企業です。有名な建築物としては、新宿野村ビルディング、ラゾーナ川崎、ユニバーサル・シティウォーク大阪などがあります。

企業名   野村不動産ホールディングス株式会社
設立年月  2004年6月
代表者   代表取締役社長 グループCEO 沓掛 英二
従業員数  7,548名(2022年3月31日時点、連結ベース)
本社所在地 新宿区西新宿一丁目26番2号

森ビル

森ビルは、東京都港区を中心にオフィスビル賃貸事業を行っている企業です。商業施設は原宿や表参道などの商業エリアに展開しているという特徴があります。有名な建築物としては、六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズ、ラフォーレ原宿、表参道ヒルズなどがあります。

企業名   森ビル株式会社
設立年月  1959年6月
代表者   代表取締役社長 辻 慎吾
従業員数  1,607名(2022年4月時点)
本社所在地 東京都港区六本木6丁目10番1号 六本木ヒルズ森タワー

大手デベロッパーを「選考」で比較

・三井不動産
<選考フロー>
 ES・筆記テスト(テストセンター)→GD(グループディスカッション)→面接

採用人数が少なく、難関企業であることは間違いないですが、質問自体は一般的なガクチカや志望動機です。また、内定者によると大学3年生(修士1年生)の2月に行われるインターンに参加することで面接の回数が減るとのことです。

・三菱地所
<選考フロー>
 ES・Webテスト→GD(グループディスカッション)→面接3回

インターンに参加することで全員GDが免除になります。OB訪問を通して、入社してからやりたいことまで考えておくと良いでしょう。

・東急不動産ホールディングス
<選考フロー>
 ES・Webテスト→面接3回

内定者によると選考の途中で企業公式のOB訪問が行われるとのことです。OB訪問を早期から重ね、自分の言葉で志望動機や入社後やりたいことを語れるようにしましょう。

・住友不動産
<選考フロー>
 ES・テストセンター→社員座談会→面接

住友不動産によると人によって面接回数が違い、いきなり最終面接ということもあるようです。圧迫気味に深掘りされるケースもあるようなのでES(エントリーシート)に書いたことや志望動機について、何を聞かれても答えられるように準備しましょう。

・野村不動産ホールディングス
<選考フロー>
 ES・Webテスト・動画→面接3回

面接は、一次・二次は学生時代に力を入れたことに関する質問、最終は志望動機やキャリアビジョンに関する質問が多いです。また、面接は1次・2次が個人面接、最終が集団面接だったとのことです。

・森ビル
<選考フロー>
 ES→GD(グループディスカッション)→面接4回

内定者によると、森ビルは自社の建築物にこだわりが強い企業であるため、実際に森ビルがつくった建物や街(アークヒルズ・六本木ヒルズ)に何度か通って感想を話せるようにするべきとのことです。

最後に

大手デベロッパーには事業分野や強み、選考方法などたくさんの違いがあります。前年度までの選考方法を知っておくことで効率的に企業研究や選考対策がやりやすくなります。それぞれの企業の違いをしっかり抑えて準備しておきましょう。

【参考】(2023年1月時点)
三井不動産
基本情報  https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/about_us/
選考フロー https://internshipguide.jp/columns/view/shukatsu-report-mitsuifudosan2?flid=315

三菱地所
基本情報  https://www.mec.co.jp/j/company/about/
選考フロー https://internshipguide.jp/columns/view/ES-mec?flid=315

東急不動産ホールディングス
基本情報  https://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/about/profile/
選考フロー https://internshipguide.jp/columns/view/shukatsu-report-tokyu-fudosan4

住友不動産
基本情報  https://www.sumitomo-rd.co.jp/corporate/
選考フロー https://internshipguide.jp/columns/view/ES-sumitomo-rd

野村不動産ホールディングス
基本情報  https://www.nomura-re-hd.co.jp/company/outline.html
選考フロー https://internshipguide.jp/columns/view/ES-nomura-re

森ビル
基本情報  https://www.mori.co.jp/company/profile.html
選考フロー https://internshipguide.jp/columns/view/ES-mori


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