一人でも成人式に出席するべき?友達がいない時の対処法

新成人になって、一番のイベントといえば「成人式」ですよね。成人式を楽しみにしている人もいれば、「親には成人式に出るよう言われるけど、一緒に行く友達がいない…」という人も少なくないようです。

「一人でも成人式は出席するべき?」「行かないと後悔する?」などと、お悩みの方もいるかと思います。今回はそんな友達がいない時の成人式についての疑問にお答えします。また、友達がいないけど、一人で成人式に出席しなければならない時の対処法についてもお伝えします。

一人でも成人式に出席するべき?友達がいない時の対処法
目次

成人式とは?

成人になるための通過儀礼

そもそも、成人式とはなぜ開催されるのでしょうか?日本には古くから、子供から大人になることを祝う通過儀礼がありました。男子は元服(げんぷく)、女子は裳着(もぎ)などと呼ばれていたものです。

現在行われている成人式は、1946年に埼玉県で行われた「青年祭」がルーツになっていると言われています。大人になったことを祝うとともに、新成人達が自立した大人になったことを自覚するための儀式です。

成人の日

成人式は地域によって開催時期は違うものの、「成人の日」の前後に行われることが多いです。成人の日は1948年に祝日に制定されました。

1945年に終戦してから日本の復興はまだまだこれからという時期に当時の役人は、良い「国家」を作っていくためには、国民自身が成長していかなくてはならないと考え、「子供から大人になった自覚を持ってほしい」と願いをこめて成人の日を祝日にしたといわれています。

このように、成人式には単に個人の成人を祝う意味だけでなく、日本という国の将来を担う人材の誕生を祝う意味が含まれています。そのため、市町村でも新しく市町村を支えてくれるメンバーとなったみなさんへのお祝いをこめて、成人式を開催しているのです。

成人式の流れ

成人式は地域の多目的ホールなどで行われることが多いです。式典では、市町村の長の挨拶や新成人の代表によるスピーチ、新成人によって結成された実行委員によるイベントなどで進行されていきます。また式典に出席すると記念品なども配布されます。

学生時代の友人と久しぶりに会える機会でもあるので、成人式の後に二次会のようなかたちで同窓会が行われるケースも多いようです。

成人式は行かないといけないの?

そもそも成人式は行く義務があるものなのでしょうか?

成人式への参加は義務?

成人式に行くのは義務ではありません。役所から案内は来ますが、それは「招待状」です。ですから、欠席すると法的に問題が生じたり、役所から指導を受けたりする、ということはありません。

自由参加でOK

例えば、自分の誕生日に誕生日会を開かなかったからといって怒られることはありませんよね。誕生日会を開く権利はあっても義務はないのです。それと同じで、自分が新成人になったことについて、喜んだり祝福されたりする権利はあっても、そうしなければならないという義務はないのです。

自由参加なので、忙しかったり個人的な用事がある場合、行きたくない理由がある場合は、無理に行く必要はありません。

成人式でよくある後悔とは?

一人で成人式に出席して後悔すること

成人式の式典自体は一人で出席しても静かに座っていればいいので、そこまで苦痛は感じないと思います。

後悔するとすれば式典前後の時間でしょう。成人式で話題になるのも式典自体よりはその前後の時間です。この時間帯には入口付近でたくさんの新成人が集まり、にぎやかに話したり写真を撮ったりしています。

やんちゃな人たちは派手な格好をして騒いでいるかもしれません。その様子を見ると、友達がいない自分と周りを比べてしまい、来たことを後悔してしまうかもしれません。

成人式を欠席して後悔すること

それでは、成人式を欠席して後悔するのはどんなことでしょうか?まず、成人式は一生に一度しかないということです。

成人式は毎年ニュースにも取り上げられ、話題になっています。ちょっとした時の雑談に自分の成人式の体験を話す機会もあるかもしれません。その時に「友達がいないから成人式には行かなかった」と堂々と言えるかどうか、自分の心と向き合って考えておいた方がよさそうです。

また、自分だけが後悔するなら、いつか自分の中で気持ちに整理をつけることができるかもしれません。しかし、成人した我が子を成人式に送り出せなかった親にも後悔が残る可能性があります。あなたが親に成人式に行くように強く勧められているならなおさらです。

友達がいない時の対処法

友達がいないけれど、親の勧めなどで、どうしても成人式に出席しなければいけない時にはどう対処すればいいのでしょうか?そんな時の対処法についてお話します。

晴れ着を着て写真撮影を楽しむ

成人式の時に男性ならスーツや袴、女性なら振袖を着て写真撮影を楽しみましょう。成人式は、華やかな衣裳を堂々と着ることができる数少ないチャンスです。

成人式に出席せずに、晴れ着を着て写真だけ撮影するという人も少なくないようです。1人の写真でも良いですし、親と一緒に撮るのも良いですね。せっかくの機会なので、大人になった自分を記録に残しましょう。写真館で前撮りをしておくと、きれいな写真を残せますよ。

自分の成人を祝ってくれる式典として真面目に参加する

式典自体は、一人で参加してもあまり気にならないものです。成人に向けた言葉などを噛みしめ、大人への第一歩を踏み出しましょう。

どうしても周りの目が気になる方は、式典の開始時間ぎりぎりに会場に向かいましょう。そして式典は真面目に参加して、式典が終わり次第さっと帰れば、周りの目も気にせずに成人式というイベントを乗り越えることができます。

育ててくれた親に感謝の気持ちを伝える

成人式に出席することは自分のためでもありますが、親のためでもあります。親はあなたが成人するまで20年間、子育てを続けてきました。成人式の日を迎えるということは親にとって、子育てが一区切りする大切な日でもあるのです。

その20年間に感謝することを示すという意味でも、成人式に出席する価値があります。成人式が終わったら一言でも親へ感謝を伝えましょう。それが「大人」になった証明です。直接感謝の気持ちを伝えるのが照れくさい場合は、手紙を書くのもいいでしょう。

最後に

最近の成人式は着飾ることや、昔の友達と騒ぐことが目的になっている風潮があります。
しかし、「子供から大人になった自覚を持つ」というのが成人式の本来の目的です。

成人までの20年間、両親をはじめとした、たくさんの人があなたを世話し、見守ってくれていたはずです。そういった人たちに大人になった自分を見せ、感謝することが本当の成人式の意義ではないでしょうか。

その意義を忘れていなければ、あなたが出した「友達がいない成人式に行く・行かない」についての答えは、一人の大人が出した回答としてきっと尊重されるはずです。


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