SE(システムエンジニア)ってかっこいいな、と思っている大学生も多いと思います。しかし具体的な仕事内容がイメージできない人も多いのではないでしょうか?
ここではIT業界を支えるSE(システムエンジニア)は、何をする仕事なのか解説します。文系でもなれるのか、プログラミング初心者でもなれるのかなど、よくある疑問にもお答えします。
- ・SE(システムエンジニア)とは?
- ├プログラマーとの違い
- └SEの働き方
- ・SEの仕事内容をわかりやすく解説
- ├①要件分析
- ├②要件定義
- ├③基本設計
- ├④詳細設計
- ├⑤実装(プログラミング)
- ├⑥テスト
- ├⑦納品
- └⑧運用/保守
- ・SEに求められる知識とスキル
- ├技術力
- ├コミュニケーション能力
- ├ヒアリング力
- └マネジメント力
- ・SEを目指す就活生におすすめの対策
- ├資格を取得しておく
- └インターンシップに参加する
- ・SEの仕事内容に関する疑問を解消しよう
- ├文系でもSEになれる?
- ├プログラミング初心者でもSEになれる?
- └SEの仕事は過酷って本当?
- ・まとめ
SE(システムエンジニア)とは?
SE(システムエンジニア)は、システムの設計や開発を行います。我々の生活はさまざまなシステムに支えられており、大学でもシラバスの管理システムや単位登録システムなどが使われているでしょう。
社会でも銀行のATMや鉄道の運行管理など、あらゆるサービスの裏側でシステムが動いています。そんなシステムを開発したり運用したりするのがSEの仕事す。
プログラマーとの違い
SEが作成したシステムの設計書にしたがって、システムを実装していくのがプログラマーです。主にプログラミングを行い、顧客と接する機会はほとんどありません。
エンジニアとしてキャリアをスタートすると、まずはプログラマーとして働く人が多いです。数年間プログラマーとして経験を積んでから、SEにキャリアアップするという流れが一般的です。
SEの働き方
SEの働き方には、社内SEと客先常駐SEの2種類があります。
社内SE
社内SEは、自社のシステムについて、構築・運用・保守などを行います。加えて、社内のインフラ整備、社員のパソコンの設定やサポートなども行います。関わるのは自社のシステムのみで、他社のシステム設計やシステム運用に関わることはありません。
客先常駐SE
客先常駐SEは、自社のシステムではなく、クライアントとなる企業に常駐して、その企業のシステム開発や運用・保守など行います。
SEの仕事内容をわかりやすく解説
具体的なSEの仕事内容(作業工程)を紹介します。次のようなフローで進められるのが一般的です。
①要件分析
SEはまずクライアント(システムの発注者)とミーティングをして、要件分析を行います。「どんなシステムを作るか?」を決定する工程です。クライアントにヒアリングを行い、業務を分析してシステム化する方針を考えます。
②要件定義
要件分析してできあがったシステム化の方針をまとめて定義します。ここで作られる「要件定義書」を元に続く工程を進めていきます。プロジェクト全体の流れを決定するので要件定義書には品質の作り込みが求められます。
③基本設計
要件定義書を元に、基本的な設計を行なっていきます。必要な機能を決定し、画面の表示や操作の方法なども決めていきます。
④詳細設計
詳細設計では、プログラマーがプログラミング業務を行なう際に必要な、具体的な方向性や指針の設定を行ないます。スムーズに開発が進むよう、一つひとつ細かく設計書に落とし込んでいく工程です。
⑤実装(プログラミング)
設計を元にシステムの実装をします。システム実装のためのプログラミングは基本的にはプログラマーが担当しますが、SEが一緒にプログラミングを行うケースもあります。
⑥テスト
実装したシステムが、設計・要件通りに動くかどうかテストします。クライアントの要望通りのものができているか確認する大切な工程です。チェックリストを作成してあらゆるテストを行い、ミスや不備を発見したら修正していきます。
⑦納品
テストが完了したシステムをクライアントに納品します。実際にクライアント先へ訪問し、問題なく動作するかをチェックしたり、システムの担当者に操作方法をレクチャーしたりすることもあります。クライアントの喜ぶ姿を直接見ることができるので、SEとして最もやりがいを感じることができる瞬間とも言えます。
⑧運用/保守
システムは納品して終わりではなく、継続的に稼働するか確認するのもSEの仕事です。システムの運用状況をチェックすることで次回のシステム開発にも繋げることができます。
SEに求められる知識とスキル
技術力
SEはシステムの設計や構築を行う仕事なので、システム開発やプログラミングに関する知識は不可欠です。知識だけではなく、実際に活用する技術力も求められます。
プログラミング・ネットワーク・データベースについてはもちろん、最新のAIやブロックチェーンについても学んでおく必要があります。最新の知識がなければ、クライアントや社会に求められるシステムを実現できません。常に最新技術に興味を持ち、粘り強く学び続けることのできる人がSEに向いていると言えます。
コミュニケーション能力
SEの仕事は一人ではつとまりません。特に大規模なシステム開発になるにつれて、プロジェクトメンバーの数も増えていきます。メンバーと作業を分担しあい、助け合っていくためにもコミュニケーション能力は不可欠です。
メンバーとのやりとりだけでなく、クライアントの要件を抽出するためにもコミュニケーション能力は必要です。頼まれてシステムを作るだけではなく、積極的に提案活動を行えてこそ一流のSEと呼べるでしょう。
ヒアリング力
SEは、顧客のニーズを的確に把握する必要があります。隠れた課題や問題点なども見逃さないよう注意しなければなりません。そのためには相手の話から多くのことを読み取れるヒアリング力が重要になってきます。
聞く力が十分でないと、クライアントを満足させるシステムを開発するのは難しいでしょう。聞く力はもちろん、問題の本質を捉える力も重要となってきます。
マネジメント力
プロジェクトには多くのメンバーが関わることになるケースもあるので、マネジメント能力も必要です。システム開発がスムーズに進むように、メンバーをまとめ統率しなければなりません。
SEを目指す就活生におすすめの対策
資格を取得しておく
SEとして活躍の場を広げたいなら、資格取得を目指すのもいいでしょう。知識量が業務の質や効率に直結する職業なので、資格勉強を通して体系的な知識をインプットできます。
情報処理技術者試験
SEとして最もメジャーな資格です。4段階のレベルが設定されており、IT初心者でも段階的に勉強することができます。
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
日本オラクル社が定めるデータベースに関する認定試験です。世界基準の資格ですので、グローバルに活躍するSEを目指すならば取得して損はないでしょう。
インターンシップに参加する
「SEの仕事が具体的にイメージできない」という学生も多いと思います。仕事内容や働き方を知るには、企業のインターンシップに参加してみるのがおすすめです。実際に企業で仕事を体験することで仕事内容への理解が深まるでしょう。
インターンシップは、自分に合った企業を見つけるのにも役立ちます。企業によって社内の雰囲気や仕事の進め方も異なるので、積極的にインターンに参加して、「自分が働きたい」と思える企業を見つけてください。
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SEの仕事内容に関する疑問を解消しよう
文系でもSEになれる?
SEになるには理系の学部出身でないといけないと思っている人も多いようですが、そんなことはありません。実際に文系学部出身でSEとして活躍している人はたくさんいます。
SEの仕事では、システムやプログラミングの技術と同じくらい、コミュニケーション能力も重要です。文系の学生は、コミュニケーション能力やマネジメント力をアピールするといいでしょう。
プログラミング初心者でもSEになれる?
プログラミングの経験がなくても問題ありませんが、SEを目指すならシステム構築やプログラミングに関する最低限の知識は必要です。最低限の知識を身につけておき、仕事をしながら学んでいくという方法もあります。
学生のうちに、システム構築やプログラミングに関する勉強をしておいて損はないでしょう。実際にプログラマーとして数年の経験を積んでから、SEへとステップアップする人も多いです。
SEの仕事は過酷って本当?
「SEの仕事はハードワークできつい」というイメージを持っている人も少なくないでしょう。ブラックな職場が多いという噂を聞いたこともあるかもしれませんが、働く環境は企業によってさまざまです。
システムに不具合があれば緊急で対応することもありますし、締め切り前や何かトラブルがあれば残業が増えることは覚悟しておいた方がいいでしょう。
しかし近年は、働き方改革でSEの働く環境も改善されている傾向が見られます。SEはフリーランスという働き方を選ぶ人も少なくないですし、リモートワークにも対応しやすいです。望む働き方を実現しやすい職種とも言えるでしょう。
まとめ
SEの仕事内容がイメージしにくい人にはインターンシップがおすすめです。短期インターンで業務体験に参加したり、長期インターンに参加してプログラミングの知識やスキルを身につけるのもいいでしょう。
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