Webテストの種類とそれぞれの対策を解説!

就活で受検すべきWebテストには、非常に多くの種類が存在しています。似た名前の試験も多いため、勘違いしたまま対策すると、本番でうまくいかないことも。

今回はWebテストの形式や種類、それぞれの特徴、見分け方について解説しました。Webテストについて理解した上で対策し、不安なく就活のスタートを切りましょう!

Webテストの種類とそれぞれの対策を解説!
目次

企業がWebテストを実施する理由は?

選考を効率的に行うため

Webテストは、選考の初期段階で実施されることがほとんどです。事前に提出されたエントリーシートと合わせて、総合的に判断する企業もあります。

Webテストを実施すれば、最低限の学力や知識を備えている学生を見極めることが可能です。応募する学生の多い人気企業では一人ひとりじっくりと面接する時間がないため、Webテストを実施して選考人数を効率的に絞るという目的があります。

企業や社風、職種へのマッチングを見るため

企業が求めるスキルや能力を持つ人材を見極めるのはもちろんですが、性格テストなどで企業や社風とのマッチングを見るという目的もあります。

企業によっては、職種ごとに求められる能力をチェックするテストを実施していることもあります。

いい印象を与えようと嘘の回答をすると、企業や職種に合わず入社後に後悔することになりかねません。自分に合った企業に就職するためにも、性格テストでは正直に答えることを心がけてください。

Webテストの形式とは?

自宅で受ける「Webテスト」

「Webテスト」あるいは「Webテスティング」は、自宅はもちろん、大学やカフェなど安定したインターネット環境とパソコンを確保することができれば、どこでも受検することができるテストです。

また、受検生の都合の良い時間で受検することも可能なため、忙しい就活生にとっては便利な形式となっています。

会場で受検する「テストセンター」

専用の会場に設置されたパソコンで受検するテストです。 専用会場は全国7都市(東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・広島・福岡)に常設されているほか、受検ピーク時期には47都道府県に臨時会場が設置されます。

会場や日時は自分で選ぶことができるため、就活や大学のスケジュールを調整しながら上手に予約すれば負担は軽減されるでしょう。

また、結果を別の企業に使いまわすことができるのも特徴です。手ごたえのある結果が出ればテストセンターを一度受けるだけで、複数の企業に活用することができ、時間短縮につながります。

企業で受検する「インハウスCBT」

志望している企業に設置されているパソコンで受検するのが、インハウスCBTです。受検日時は企業によって指定されるためスケジュールの柔軟性は低いですが、志望する企業に行けば良いので迷う必要がなく、企業や社員の雰囲気を身近に感じることができる形式です。

Webテストの種類・特徴とは?

SPI・ENG(リクルート社)

SPTとENGはリクルート社によって作られている採用試験です。

SPIとは「Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)」の略称で、言語分野(国語)と非言語分野(数学)による基礎能力検査と性格適性検査から構成されています。

ENGは英語能力検査で、企業によってSPIと共に実施されることがあります。ENGは筆記テストかテストセンター形式でしか実施されませんので、自分のWebテストの形式をしっかりチェックしておきましょう。

玉手箱・C-GAB(日本SHL社)

玉手箱とC-GABは日本SHL社によって作られている採用試験です。

玉手箱はWebテスト形式、C-GABはテストセンター形式のものを指し、どちらも言語分野・計数分野・性格テストから構成されています。複数の問題形式が用意されているため、企業によって問題形式を組み合わせられるのが特徴です。

1問にかけられる時間が短いため、時間をかけるべき問題や捨てるべき問題を瞬時に判断しながら、スピード感をもって解いていくことが求められます。

TG-WEB(ヒューマネージ社)

ヒューマネージ社のTG-WEBは、Webテスト形式・テストセンター形式・筆記テストで受検する可能性があります。

国語や数学をベースとした基本的な問題を短時間で解かせるSPIや玉手箱と比べて、TG-WEBでは暗号を解いたり、登場人物の証言から嘘つきを探したりと、単なる暗記では解けない難解な問題が数多く用意されています。

高難易度の問題が出題される「従来型」と低難易度で数多く出題される問題を解く「新型」の2パターンが用意されています。

Webテストは他にもたくさんある

これまで紹介したテストは多くの企業が導入しているとくにメジャーな試験ですが、次のようなテストもあります。

・IMAGES:簡易版の総合適正テストで英語の試験が含まれている
・内田クレペリン:主に能力や行動特性を見るためのテスト
・SCOA:高校までに習った内容について幅広く出題される
・TAP:能力テスト+性格テストで構成されSPIと似た問題が出題されることも

他にもたくさんのWebテストがあるので、志望企業がどんなテストを実施しているか確認して、しっかり対策をしていきましょう。

Webテストの見分け方・対策は?

SPI・ENG(リクルート社)

SPIではURLに「arorua.net」の文字が含まれています。またWebテスティング規約について書かれたページが表示されるものSPIの特徴です。

SPIは非常に多くの対策本が販売されています。自分が受検する形式に合ったものを1冊選んで、繰り返し解くことでパターンを掴むことができます。

また、無料でSPIの模擬試験を受けることのできるサイトもありますので、「SPIの形式に慣れたい」「実力を試したい」という時に活用すると良いでしょう。

玉手箱・C-GAB(日本SHL社)

玉手箱・C-GABでは「https://web1.e-exams.jp/」、「https://web2.e-exams.jp/」、「https://web3.e-exams.jp/」のいずれかがURLの中に含まれています。また、ログイン画面のURLに「shl.ne.jp」の文字が含まれているのも特徴です。

玉手箱・C-GABでは難易度自体はそこまで高くないものの、独特なパターンの問題が出題されます。短時間でより多くの問題を正確に解く必要があるため、問題形式に戸惑わずに取り掛かれるよう心の準備をしておくことが大切です。

玉手箱・C-GABも対策本が数多く出版されていますし、問題形式に触れることのできるサイトもあります。より多くの問題に触れ、問題を見た時に解き方がぱっと頭に浮かぶ状態にしておきましょう。

TG-WEB(ヒューマネージ社)

TG-WEBでは1ページ目のURLに「http://assessment.c-personal.com/」か「http://assessment.e-gitest.com/」の文字列が含まれます。また、制限時間が言語12分・非言語18分の場合には「従来型」、言語7分・非言語8分と短い場合には「新型」の可能性があります。

TG-WEBの非言語分野は上・中級公務員の試験問題である「判断推理」や「数的推理」に似通った問題が出題されますので、これらの問題集を解いてみるのがおすすめ。

また、SPIや玉手箱ほどではありませんが、TG-WEBの対策本や問題例を掲載したサイトもありますので、事前に取り組んでおくと本番も自信をもって受検することができるはずです。

Webテストの対策やコツは?

問題集でWebテストの出題傾向を知る

Webテストは似たような問題が出題されることが多いので、受ける予定のテストは問題集を買ってざっと目を通しておくのがいいでしょう。問題を解いてみて苦手な部分がわかれば、重点的に勉強して強化しておくこともできます。

インターンシップの採用でも、Webテストが実施されることがあります。就活前から問題集に目を通しておくなど、早い時期からWebテストの対策をしておくと直前で焦ることもなく安心です。

Webテストに慣れる

ネットで模擬的な試験を受けておくこともおすすめです。できれば時間も意識しながらテストを受けると、どれくらいの速さで解いていくべきかがわかると思います。

テストの流れを一度でも経験しておくと、試験本番も落ち着いてスムーズに試験を進めることができますよ。

Webテストはスピードが重要

多くのWebテストは問題の数が多いため、スピーディに問題を解いていくことが重要です。解けない問題や苦手な問題は見切りをつける必要もあります。

しっかり事前準備をして、出題形式や傾向を理解しておけばテスト本番もスピーディに効率よく解くことができるでしょう。

最後に

就活と言えば「面接」や「グループディスカッション」に目が行きがちですが、Webテストで落とされてしまうと、その機会すら得ることができません。就活のスタートを切るための最初の一歩だからこそ、油断なく対策しておきましょう。

Webテストや筆記試験に関してはキャリアセンターや就活塾などでも、対策講座や無料セミナーが数多く提供されていますので、ぜひ活用してみてくださいね。


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