【業界研究】アニメ業界の現状・仕事内容・就活対策について徹底解説!

世界的に高い評価を得ている日本のアニメ業界は、就職先としても人気が高いです。しかし「専門学校を卒業してないと難しそう」「未経験では採用してもらえなそう」と、諦めてしまう人も少なくありません。

ここではアニメ業界の現状、代表的な職種、向いている人、アニメ業界に入るにはどんな就活対策をすべきなのか、などについて解説します。

アニメ
目次
  • アニメ業界について
  • ├アニメ業界の現状
  • └学生に人気があるアニメ業界の企業
  • 職種と仕事内容
  • ├アニメ業界の職種① プロデューサー
  • ├アニメ業界の職種② 監督
  • ├アニメ業界の職種③ 制作進行
  • ├アニメ業界の職種④ 作画監督
  • ├アニメ業界の職種⑤ 背景美術
  • ├アニメ業界の職種⑥ 動画
  • └アニメ業界の職種⑦ 3DCGクリエイター
  • アニメ業界に就職するには
  • ├才能やスキルが必要?
  • └どんな人が向いている?
  • 選考対策
  • ├業界研究をする
  • ├自己分析をする
  • └インターンとしてアニメ業界で働いてみる
  • まとめ

アニメ業界について

映画・テレビ・出版などアニメを扱う企業はいろいろありますが、今回は「アニメ制作会社」にフォーカスして解説します。

アニメ業界の現状

近年はアニメや関連グッズの売上が順調に伸びており、市場は成長を続けています。特に海外市場が拡大しており、今後は日本のアニメを海外へ輸出・プロモーションしていく動きも加速していくことが予想されます。 しかし、長時間労働や残業代の未払いなど、アニメ制作現場の労働環境には依然として課題が残っています。若いアニメーターの平均年収はほかの業界に比べてかなり低く、離職率が高いこともアニメ業界が今後解決していくべき課題の一つです。

最近は中国のアニメ制作会社も成長しており、日本の制作会社よりも待遇がいいことから、中国への人材の流出が懸念されています。

学生に人気があるアニメ業界の企業

アニメ業界には大小さまざまな企業があります。ここでは、実際にアニメや映画を制作している企業を中心に人気のある会社を紹介します。

東映アニメーション
親会社は東映です。アニメ業界では最大手になり、「プリキュアシリーズ」「ワンピース」「ゲゲゲの鬼太郎」などの人気作品を手掛けています。2016年には創立60周年を迎えた伝統ある企業です。

IGポート
IGポートは複数のアニメ制作会社を傘下に置く持株会社です。主な作品には「攻殻機動隊」「進撃の巨人」「ハイキュー」などがあります。2018年1月31日にはNetflixとの包括的業務提携を発表し、海外での知名度も高いです。

ピクサー・アニメーション・スタジオ
アメリカの映像作品会社で、2006年にウォルトディズニー・カンパニーの完全子会社となりました。有名な作品は、「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」「カーズ」「ファインディング・ニモ」などがあります。

その他
「鉄腕アトム」「ブラック・ジャック」など手塚治虫作品を手掛ける手塚プロダクションや、宮崎駿アニメを制作しているスタジオジブリなども人気があります。

職種と仕事内容

アニメ業界にはさまざまな職種がありますが、ここでは代表的なものをあげます。具体的な仕事内容をイメージしながら、アニメ業界で何をしたいのかを明確にしておくことが大切です。

アニメ業界の職種① プロデューサー

プロデューサーの仕事は、多岐に渡ります。アニメ制作のすべての工程に関わり、企画の段階から広告、資金調達など、細かい仕事までこなさなくてはなりません。ヒット作を作るために、ビジネス的な戦略も必要になってくる重要な仕事です。

アニメ業界の職種② 監督

監督は、アニメを作り上げていく現場の最高責任者です。アニメの演出を考え、全体の流れを常にチェックしながら担当者に的確な指示を出していきます。良い作品を作れるかどうかは、監督の手腕に掛かっていると言っても過言ではありません。

アニメ業界の職種③ 制作進行

制作進行はアニメ制作のスケジュールを調整する仕事です。多くのスタッフとの密なやり取りが必要になるので、コミュニケーションスキルやスケジュール管理などのスキルが必要になります。

アニメ業界の職種④ 作画監督

作画監督は、アニメーターがそれぞれ描いた原画を確認して、修正の指示をしていく仕事です。全体に統一感を持たせるのは基本的なことですが、とても重要です。経験やセンスなどに加えて、コミュニケーションスキルも必要です。

アニメ業界の職種⑤ 背景美術

背景美術は、背景画を専門に制作する仕事です。キャラクターとのバランスを考え、自然な風景や建物を描くスキルやツールを使いこなすことが大切です。

アニメ業界の職種⑥ 動画

動画は、キャラクターに動きを加えていき、アニメ作品の基本を作り上げていく仕事です。ひとつの作品には膨大な動画が必要になるので、クリエイターとしてのスキルに加えて持久力や集中力が求められます。

アニメ業界の職種⑦ 3DCGクリエイター

3DCGクリエイターの中でも、仕事内容は更に細分化されていて、3Dモデルの作成やアニメーション化、映像化など、様々な仕事があります。

アニメ業界に就職するには

才能やスキルが必要?

ストーリーを考える才能や画力など、専門的なスキルがないと採用されないと思う人が多いですがそんなことはありません。アニメーター以外にも事務系の職種の人もいるので、すべての職種で専門的なスキルが必須になるわけではないのです。

制作されたアニメや映画を発信するテレビ局や映画館、それらの宣伝をする広告会社など、アニメーター以外にも、アニメに関わる仕事はたくさんあります。

やりたいこと、向いていること、強みがいかせることを考慮して、アニメに携われる仕事を探してみるといいでしょう。

どんな人が向いている?

アニメという作品を多くの人と協力して作成していくのでコミュニケーション能力はアニメ業界において欠かせない能力です。また、納期までに作品を作り上げる体力、責任感なども必要な能力の一つです。

アニメ業界には、知識やこだわりを持っているアニメが好きな人が集まります。書類選考や面接では、アニメに対する愛情や情熱をしっかりと論理的にアピールできるといいでしょう。

選考対策

業界研究をする

業界について正しい知識がないと、説得力のある志望動機を書くことは難しいです。アニメ業界に対する理解を深めて自分が何がしたいのか、何ができるのかを書けると魅力的な志望動機の作成につながります。

アニメ業界に対する憧ればかりを書くのではなく、企業の強みや特徴をしっかり書けるようにしましょう。「アニメが好きだから」という理由だけで就職を決めてしまうと、理想と現実のギャップに苦しむことになる場合もあります。就職してから後悔しないためにも、就活の段階でアニメ業界の実態について念入りな下調べが必要です。

自己分析をする

志望理由を「アニメ業界への憧れ」だけで終わらせないために、自己分析をしっかり行いましょう。自分の性格や過去を振り返ることで、なぜアニメ業界に興味を持ったのか、アニメ業界では自分の長所がどういかせるのかが見えてきます。

自己分析と合わせて業界分析・企業分析も行い、採用担当者を納得させられるような志望動機を作成しましょう。

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インターンとしてアニメ業界で働いてみる

専門学校に行っていないからと言って、アニメ業界への就職が難しいとは限りません。実際に、企業や職種によっては大卒以上の学歴を求められる場合もあります。アニメ業界の職種で興味があるものが見つかれば、次はインターンとして実際にアニメ業界で働いてみてはいかがでしょうか?

アニメ業界の現場を見ておくことで、より具体的な自分の希望が見えてくるかもしれません。インターン中は、現場で活躍している先輩から、様々なアドバイスをもらうこともできます。

企業の規模に関わらず、実際に現場で行われている作業はそれほど差がありません。 インターンで経験しておけば、実際に就職した際にもスムーズに業務に入っていくことができます。希望する企業がインターンを募集していなければ、直接電話などで問い合わせてみるのもいいでしょう。

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まとめ

多くの人に喜びや感動を与えることができるアニメ業界。表向きは華やかに見えますが、多くの人たちの影の努力によって成り立っています。

特殊な技術や知識が必要と思われがちなアニメ業界ですが、様々な職種があるので専門学校を出ていなくても就職できる可能性は十分にあります。大切なことは、自分が本当にやりたいことを見つけて、行動に移すことです。

華やかな部分だけに憧れてアニメ業界に飛び込んでも、現実の厳しさに打ちのめされてしまうかもしれません。しっかりと業界について把握して、それでもやりたいという強い意志があるなら、ぜひチャレンジしてみてください。


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