「大二病」という言葉を耳にしたことがある方も多いかもしれません。「中二病」はよく聞きますが「大二病」とはどんな症状なのでしょう?
「大二病」を長いこと発症していると、就職活動への悪影響を及ぼしたり、友人など周囲の人から浮いた存在になってしまうこともあります。あなたは「大二病」になっていないかをチェックしておきましょう。
- ・「大二病」とは
- ├「中二病」と似ている「大二病」
- ├「大二病」の特徴
- ├すべて自意識をこじらせているのが要因
- └「中二病」と同様、少し余裕が出てきた際に起きる
- ・自分が「大二病」になっていないかをチェックしよう
- ・「大二病」は就職活動に影響することも
- ├自分を客観的に見て反省ができないと就活がうまくいかない
- └自己分析がしっかりできていないと内定が出ない
- ・「大二病」から脱するには?
- ├自分のことを客観的に見る努力をする
- ├不必要に人を見下さない
- └人の話を聞く
- ・最後に
「大二病」とは
「大二病」とはどんな人や症状を指すのでしょう?
「中二病」と似ている「大二病」
「大二病」はいわゆる「中二病」と意味合いは同じです。大学生活にも慣れてきて、勉強やサークル活動、アルバイトなどさまざまな経験を積んだことで「自分は世の中を知っている」と自信過剰になってしまい、自意識過剰気味な言動が見られることをいいます。
「大二病」の特徴
どのような症状を「大二病」というのでしょうか?よく言われるのは、次のような言動です。
・自分もまだ十分若いのに高校生に対して『若いよね』と見下したような言動をする
・アートが好きでもないのに美術館に行きたがる
・SNSで政治や社会情勢などについて上から目線のコメントをよくする
・SNSで自分を過度にかっこよく演出した写真を投稿する
こうしていくつか特徴をあげてみると、自分の能力を過信したり、誇示しようとしたりする言動が多いですね。
ついつい、「そういう自分がカッコイイ」と思ってやっていることであっても、あまりにも背伸びしていたり、無理をしていたりする様子が周囲からバレてしまうと「大二病だ」と思われてしまうかもしれません。
すべて自意識をこじらせているのが要因
「大二病」はさまざまなシチュエーションにおいて言われることがあり、すべてを列挙することはできませんが、すべての事象に共通して言えることは「自意識をこじらせている」ということです。
大学生活に慣れてきたことで、「こなれ感」や「大人になった感」を出そうと自意識過剰になったり、背伸びした自分をアピールしようとするものの、実際の自分が追い付いていなければそれは「こじらせた」ように見えてしまうことがあります。無理をするのは良くありません。
「中二病」と同様、少し余裕が出てきた際に起きる
特に「中二病」と共通しているところは、入学して1年経って、少し学生生活に余裕が出てきた頃に起こるということです。中学1年生の頃、そして大学1年生の頃は新しい環境で不安や緊張感があり、慣れるのに精いっぱいということもありますよね。
しかし、1年経って余裕が出てきたけれど、まだまだ受験勉強や就活が始まっておらず、あまり自分の実力を現実問題として直視することの無い「2年生」のタイミングで起きるという点で共通しています。
自分が「大二病」になっていないかをチェックしよう
とはいえ、「大二病」の難しいところは、なかなか自分では発症に気づくことができないことです。自分では「大二病」のつもりがなかったとしても、周囲からそう思われていたらと思うとちょっと嫌ですよね。そこで自分が「大二病」になっていないかを自己診断してみましょう。
【大二病自己診断】
・周囲の人から「意識高い系だね」と言われたことがある
・「それな」「ワンチャン」など流行の言葉をよく使う
・スタバで勉強している写真をSNSに投稿したことがある
・政治や経済についての自分の意見を長文でSNSに投稿したことがある
・寝不足や二日酔いを周囲にアピールしたことがある
思い当たることがいくつもあるようなら、あなたは「大二病」かもしれません。
「大二病」は就職活動に影響することも
周囲から失笑されるくらいであればまだマシかもしれません。最も怖いのは、就職活動への影響です。
自分を客観的に見て反省ができないと就活がうまくいかない
「大二病」の状態がずっと続いてしまい、就職活動の時期になってもまだ「大二病」を引きずっているとします。そうすると自己分析が正しく行えずに自分の実力よりも自分は高い能力があると勘違いしてしまうことも。
内定をもらえないにも関わらず「まだ本気を出していないだけ」「企業に見る目が無かっただけ」などと言い訳ばかりしてはいませんか?
内定がもらえないということは、どこの会社からも評価されなかったということであり、自分自身で反省して対策を立て直す必要があります。全く反省する気すらない「大二病」のままでは、最悪の場合就職先が決まらないことさえあるのです。
自己分析がしっかりできていないと内定が出ない
「正確な自己分析ができない」ということも、大二病で怖いことのひとつです。自分には向いていない業種であるにも関わらず、ただ「憧れの職業だから」という理由だけで志望しても内定がでる可能性は低いですよね。
「大二病」の人ほどそんな現実を受け入れられないことが多くあります。しっかりと現実を見ること、そして自分に対する正しい評価をすることは就職活動では最も大切です。
「大二病」から脱するには?
「自分は大二病かも?」と思った人は次のことを心がけてみてください。
自分のことを客観的に見る努力をする
どのような言動に対して周囲が「大二病」と感じるかは個人差がありますが、共通して言われやすいタイミングとしては「自分を客観視できておらず、自意識過剰気味になっているとき」です。
そこで、常に自分のことを客観的に見るクセをつけること、そして自分のことを客観的に評価することを心がけましょう。
そのためには、世間一般の評価や考え方を知っておく必要があります。「Aという発言をするとどのように感じる人が多いのか」「Bという行動に対してはどう思う人が多いのか」などさまざまな感じ方や考え方を知っておくと客観的な評価ができるでしょう。
不必要に人を見下さない
周囲の人を見下すことはやめましょう。たとえどんなに自分が優秀だったとしても、自分以外の人を見下すことは良くありません。
特に大学生とまだ社会的には「子ども」であるにも関わらず、政治家や経営者などに対し上から目線の発言をすれば、自分は気持ちよかったとしても周囲の大人からは失笑されてしまいます。
人の話を聞く
大二病の人は、周囲の人の話を聞かない傾向があります。自意識が高く、自分のことで頭がいっぱいなので、自分の話をすることに夢中になることが多いという特徴があるんですね。
「どんな話題でも最終的に必ず自分の話に持っていく」「人の話に興味がない」、こんな症状に心当たりがある人は要注意です。
自分の話ばかりしているなと気づいたら、相手に話を振ったり、質問してみるなどしてみましょう。まずは、人の話をしっかり聞くことからはじめてみてください。
最後に
「大二病」は周囲の人からうっとうしがられてしまうだけでなく、自分自身の就職活動への悪影響を及ぼすことさえあります。もしかして自分は「大二病かもしれない」、と思ったら速やかに自分の正しい評価を客観的に見つめ直すようにしましょう。
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