【業界研究】NGO(非政府組織)の仕事内容・就活対策とは

NGOとはnon-governmental organizationsを略したもので「非政府組織」と訳されます。国境なき医師団に代表されますが活動内容は医療に限りません。

NGOの新卒募集は非常に少ないですが不可能ではありません。NGOの仕事内容や就職方法についてみていきましょう。

目次

NGOとは

NGOは非営利組織として教育・環境・人種など多様な社会課題解決のための活動を行う団体です。世界各地で国際協力活動を行ったり、国際機関や政府に対して政策提言を行うこともあります。

NGOの活動例

NGOをより深く理解するためにいくつかのNGO団体を例に活動内容を紹介します。

国境なき医師団
世界でも知名度の高いNGOです。1971年に設立された医療・人道援助団体です。紛争地域や自然災害地域などで危機に直面する人々に緊急医療援助を届けています。「独立・中立・公平」を原則としており、政治的、宗教的利益には関わらず医療ニーズに基づいてのみ援助を行うかどうかを決定します。

難民を助ける会
難民支援を目的とする日本初の市民団体です。これまで60を超える国と地域で活動しており、世界各地に16の事務所を有しています。国内では東日本大震災の被災地域における障がい者・高齢者への支援を行ったり、海外では災害や紛争が起こった際に、被災者や難民に対して緊急支援を行っています。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
セーブ・ザ・チルドレンは子どもたちの生活と教育環境の向上に貢献することを目的として、1919年に英国で設立された団体です。日本でも、1986年にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが設立され、国内外で、戦争や武力闘争、貧困により教育の機会が失われる子どもを支援するとともに、生活状況を改善するための支援を行っています。

NGOで働くとは

日本だけでなく世界の諸問題に立ち向かう

NGOは日本国内に留まらず世界の課題に取り組みます。仕事内容は団体によってさまざまですが、NGO全体に共通して実際にNGOで活動した経験が求められます。貧困地域の農業指導や環境保護、子どもの教育支援、女性の人権向上への取り組みなど世界各地で活動することが多いですが、日本国内の事業所で広報や事務として働く人もいます。

NGOに就職するには?

NGOで働くためには各団体の求人に応募して採用される必要があります。また企業と違って営利を目的にしないことから財政に余裕がない団体が多く、募集は少ない傾向があります。

新卒募集は非常に少ない

NGO団体は企業と違って社員の研修・教育制度が整っていないことが多いことから、既に活動経験がある人や社会人経験がある人が求められる傾向があるため新卒募集は非常に少ないです。

新卒からNGOで働きたいと考える人はNGOでインターンを行ったり、ボランティアを行うなど学生時代から経験を積むのがよいでしょう。

ビジョンへの共感と実務経験が必要

NGO団体はそれぞれに活動目的やビジョンを掲げています。そのためNGO職員に求められるのは「世の中を変えたい、課題を解決したい」という「思い」です。人の役にたちたい、世界で働きたいと漠然と考えているだけでは働きはじめてからミスマッチが起こる可能性があります。世の中の課題に問題意識を持って、解決に受けて社会を変えたいという人に向いている職場だといえるでしょう。

募集は財政状況による

前述したようにNGO団体は企業と違って営利を目的にしないことから、財政に余裕がなく募集は安定しません。昨年は募集があったけど今年はないということもありえます。

NGOは幅広い活動内容から「自分はこの分野で活躍できる」という専門性が求められます。まずは一般的な企業に就職してマーケティングやITスキルなどを学び、中途としてNGO職員を目指すというライフプランも検討しましょう。

最後に

NGOとはnon-governmental organizationsを略した「非政府組織」です。国境を超えた活動で世界の課題を解決するスケールの大きな事業を行うことができます。NGOで働きたいと考える人はどんな問題に取り組みたいのか考えるとともに、ボランティアやインターンシップで実務経験を積みましょう。


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